だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【本の紹介】 史上最強の哲学入門 (前編)

今回紹介する本は『史上最強の哲学入門』
表紙イラストを漫画『グラップラー刃牙』を描いている板垣氏生が手がけ、文を飲茶さんが書いている、哲学入門書です。

      

この本を知ったキッカケは、岡田斗司夫Podcastという番組のオープニングトークで取り上げられていたからです。
知ったキッカケはそうなんですが、買おうと思った切っ掛けは違っていて、購入動機は、飲茶さんの文章が読みたかったからです。
そう、飲茶さんという方は、結構昔から知っていたんです。

私がインターネットを利用するようになって、20年近くが経つのですが、当時は、今のように様々なサービスが充実しているわけではなく、ネットの遊びは限定されていました。
SNSなんかもメジャーでは無かった時代だったので、フラッシュを観るとか、個人が運営する文字主体のテキストサイトを巡回するというのが、私の主なネットでの過ごし方でした。
テキストサイトは、メジャーなものだと『侍魂』とか『Mチカ伝説』など。ブログとは少し違い、日記というよりは本に近い感じ、目次などもあり、コンテンツを読む順番なんかが決まってるサイトもある、ウェブ上の文字主体のコンテンツです。

そんなテキストサイトの一つに、『哲学的な何か あと科学とか』というサイトがありまして、私はそのサイトのファンだったんです。
当時は、暇さえあればサイトを訪問し、気になる投稿を読んでいました。

サイトの説明を簡単にすると、タイトルに有る『哲学』『科学』、そして科学に関連する『数学』についての解説が行われているサイト。
これだけ聞くと眠たくなりそうな感じですが、このサイトの凄いところは、難しい理論や数式などを使用せずに、私の様な高卒にでも分かるように、難しいことを簡単な日本語で説明してくれているところです。
現在でもサイトは無料で閲覧できる状態になっているので、興味の有る方は読んでみてください。
www.h5.dion.ne.jp

この様な感じで、元から飲茶さんのファンだったという事と、そもそも哲学に興味があったということで、この作品を購入してみました。

読んでみた感想ですが、やはりというか、非常に読みやすい上に楽しめる作品となっています。
哲学入門書を読んだことがない方にとっては以外かもしれませんが、哲学入門書というジャンルで読みやすくて楽しめるというのは、かなり画期的なことです。
私は過去に何度か哲学入門書を読もうとチャレンジしたことがありますが、全て挫折して終わっています。
哲学入門書というジャンルは、最後まで読ませることが出来た時点で成功だと思います。それぐらい、読みやすいというのは重要です。

タイトルに『史上最強』とありますが、この元ネタは、表紙イラストを書かれている板垣さんの作品『グラップラー刃牙』のオマージュでしょうね。
グラップラー刃牙では、史上最強を決める為に、東京ドームの地下にあると言われている地下闘技場でトーナメントが開催されるのですが、ここで選手入場の際に簡単な紹介をされます。
この本では、そのノリを完全にパクって、哲学者に置き換えた哲学者紹介から始まります。

例えば、本家で
『虎殺しは生きていた!!更なる研鑽を積み人間凶器が甦った!!!武神!!愚地独歩だァーー!!!』
という紹介が
『神殺しは生きていた!!更なる研鑽を積み人間狂気が甦った!!!超人!!ニーチェだァーー!!!』
という感じ。
こんな感じで哲学を語ってくれるので、面白くないわけがありませんよね。

選手入場が終わり、本編に突入するのですが、本編は4ラウンドあり、それぞれテーマが変わります。
第1ラウンドは真理の『真理』
第2ラウンドは国家の『真理』
第3ラウンドは神様の『真理』
第4ラウンドは存在の『真理』
それぞれのラウンドで出場者が変わり、総勢32人が登場します。

それぞれのテーマにそって哲学者が登場し、独自の理論を展開していくのですが、これもタイトル通り、対決形式で行われます。
基本的には時代に沿った主張がされる為、最初に古代の哲学者Aが主張を行い、その主張が浸透した世界に対して、別の哲学者Bが反論を唱える。
哲学者Bの主張が浸透した世界に対して、哲学者Cが反論し、その主張に対してDが…といった感じで進んでいきます。

一人の哲学者に対しての解説は、5ページ前後。
1ラウンドが終了する度に、作者の飲茶さんが全ての意見を総括する形で、自分なりの考えなどを述べていきます。

この方式ですが、非常に分かりやすい。
哲学者の主張だけでなく、その主張を受けて世の中がそのように変化したのかも書いてくれている為、大まかな歴史の流れも分かるようになっています。
哲学者がそれぞれの環境の中で、どの様に考えたのかということを、物凄く噛み砕いて簡単に書いてくれている為、非常に理解がしやすい。
そして、次の登場人物が前の人物の主張と、それを受け入れた世界の問題点を指摘してくれている為、一方的な見かたではなく、多方面的な味方ができるような作りになっています。

より理解をする為に、簡単に第1ラウンドを振り返ってみたいと思うのですが…

それを今回書いてしまうと物凄く長くなってしまうので、それはまた次の機会にしたいと思います。
kimniy8.hatenablog.com

      

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