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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【ゲーム紹介】 ドラゴンクエスト ビルダーズ

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少し前から、色んな所で、とあるゲームの話を耳にする用になりました。
そのゲームの名は、Minecraft
サンドボックス系の火付け役として有名で、どこかの国が自分の町並みを再現したなんて話も聴くほどの人気が有るようです。
そんなわけで興味をもっていたのですが、個人的な感想なのですが、このゲーム。グラフィックが好みではない。

ドット絵で、昔懐かしの…といえば聞こえは良いのですが、PS4のオープンワールドをプレイしている私からみると、どうしても、古臭く見えてしまう。
でも、サンドボックス系には何となく興味があるので、なにか良いのはないかなと探していた所、タイミングよくPS storeでこの作品が半額セール。
元々が、ベスト版になったことで安くなっていたのにもかかわらず、更に半額で2000円程度で販売されていたので、購入してみました。


      

先程、名前を出したMinecraftですが、こちらは単に街づくりや冒険を楽しむゲームらしいのですが、このドラクエビルダーズにはストーリーが有ります。
オープンワールドをそれなりにプレイし、楽しみ方が分かってきたとはいえ、やはり何もストーリーがない状態で世界にポンッと放り出されるのは不安。
でもストーリーが有れば、少なくともストーリークリアーまでは楽しめそうなのも良いですよね。

実際プレイしてみた感想としては、ストーリーが結構面白い。
子供向けということで、難しい設定などは特に無く、話が深いわけではないのですが、それが逆に肩の力を抜いた感じで楽しめて、息抜きに丁度よい。
また、昔、ドラゴンクエストをプレイしていた人達が、思わず『ニヤッ』と出来るようなネタや、子供ならなんとも思わないんでしょうが、年を重ねてからプレイすると笑えるネタなどが織り込まれているのも良いです。

例えば、物語が一定毎に進む度に、主人公が眠った際に夢をみるのですが、その夢の内容が、昔の勇者の記憶のような夢だったりします。
その内容ですが、ドラクエのストーリーを知ってないと笑えないようなマニアックなものではなく、何となく知っているだけで笑えるようなもの。

一つ例を出すと、自分が武器屋に入って商人と会話しているという設定で、商人がこんなことを言い出します。
『武器をなにか買っていきませんか? どんなものでも結構ですよ!』
『道で拾った金で武器を買うなんて、貴方だけに許された特権なんですから!』
商人は嫌味でもなんでもなく、竜王を倒すという名目で旅をしている勇者を特別視し、純粋に勧めているようなのですが、これが結構笑える。

昔のドラクエの主人公といえば、魔王を倒す勇者という立場がある事を良いことに、人の家に不法侵入してはタンスから荷物を盗み、壺の中の力の種を拝借し、価値の有りそうな小さなメダルをくすねるという有様。
シリーズによってはツボ破壊なんて事もしていて、一部の村民にとっては魔王よりも被害を被っているんじゃないかという程の暴れっぷり。

このドラクエの主人公は、後に初代PlayStationで発売したmoonや、最近までテレ東で放送していた『勇者ヨシヒコ』なんかで、ネタにされていますよね。


このノリを、公式がやってる辺りに、ニヤニヤしてしまいます。

システムとしては、最初からフリービルドモードで遊ぶことは出来ません。
ストーリーが1~4章まで有り、最低でも1章をクリアーしなければ、フリービルドモードの選択自体が出来ません。

では1章だけクリアーすれば、フリービルドモードで好きな建築ができるのかといえば、そうでも無い。
このゲームでは、レシピを思いつかなければアイテムが制作できません。
そのレシピを思いつく為には、ストーリーモードをプレイしてクリアーする必要が有ります。

1~4章で作るものや作業台、レシピが違う為、ある程度のアイテム・家具を作ろうと思うとも、最低限、1~4章をすべてクリアーしている必要が有ります。
『ある程度のアイテム』と書いたのは、全てのアイテムレシピを見つける為には、各章に設定されているチャレンジをクリアーする必要が有るからです。
例えば、クリアーまでにレベルMAXまで上げる、ゲーム内時間で◯◯日以内にクリアーしろといったものが設定されており、その条件を満たした上でクリアーすると、特別なレシピが開放されるという仕組み。

攻略サイトなどを見ずにプレイした所、一通りクリアーするのに20時間程度かかったので、この辺りが面倒くさいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな方は、Minecraftの方が合っていると思います。

個人的には、このストーリーモードも、各章で分断されていて1章毎が短いので、苦にはなりませんでした。
というか、建造物やクエストアイテムを一つ作る度に住民が駆けつけ、拍手しながら褒めまくってくれるので、結構楽しんでプレイできました。
これがFallout4なんかの場合は、住民は基本的に苦情しか言わず、時には『あんたの違った一面をみたよ。あんたがここにいる理由が、俺の命でないことを祈るよ』的な嫌味を言われて終わりですからね。

結果として、それなりに楽しめるゲームだったのですが、一つだけ問題点を挙げると、主観モードがないことでしょうかね。
少し離れたところにカメラが設定してある為、建物に屋根をつけたり、2階建てにするなどして上から見えない状態にしてしまうと、途端に操作がしづらくなります。
一応、カメラ操作で視点を下げていくことで主人公目線に近い状態まで持っていくことは出来るのですが、部屋が扉で区切ったりされている場合、扉が閉まったら何も見えないなんてことも有ります。

その点Fallout4のクラフトの場合は、基本が主観視点の為、ドアに入ったら見えなくなるなんてことはありません。
冒険で見つけて拾ったアイテムも自由に配置できる為、街づくりという点ではこちらの方が楽しめました。
ただ、Fallout4でのクラフトの問題点としては、容量制限が有ること。
オブジェクトの描画が凄い為、家具やアイテムの設置をしまくっていると、ゲームがフリーズして動かなくなってしまいます。それを避ける為に容量制限が存在し、ある程度の家具や建築物しか建てることが出来ません。


一方でドラゴンクエストビルダーズの方は、基本はキューブを積み上げて制作するだけ。その為、大雑把なものしか作れないですが、処理落ちなんてのはなさそう。
その為、フリービルドモードでは、時間さえかければ好きな街を自由に作ることができる。

どのソフトも一長一短なんですが、サンドボックス系を遊んだことがなく、急に世界に放り投げられても困るって方は、ストーリーによって導いてくれるドラゴンクエストビルダーズは入門編としては良いのではないかと思いました。