だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

『告白』という儀式によって縮小する人間関係

私は前々から、『告白』という儀式を経て『付き合う』という行為が、理解できませんでした。
しかし世間では、何の疑問もなく当然の様に行われているため、私が世の中についていけていないだけだと思い、世間の流れを理解するためにも必死に考えたのですが…

結果として、全くわからない。
むしろ、色んなデメリットが有るようにしか思えないので、今回は『告白』という儀式を経て『付き合う』事のデメリットについて書いていきます。

私が見聞きした範囲での『告白』から『付き合う』までの流れですが、大抵の場合は顔見知りや知り合い程度の人間に一方的に恋をして、思いを告げる『告白』という儀式を通過し、恋愛関係に発展しているケースが多い。
ネットで検索してみると、『何回目の食事で告白すべきか』なんて記事も出てくる程です。
世間一般では普通に行われていることですが、私の場合は、まず、この部分で引っかかってしまうわけです。

相手のことを殆ど知らない状態での告白は、何を根拠に好きだといっているのか。
これは簡単に想像できますが、大半の場合が相手の『外見』に惹かれている場合がほとんどです。
しかし、人間関係において外見なんてものは取っ掛かりにしか過ぎないわけで、長く付き合っていく為に重要なのは中身の方です。
本来であれば、中身を知った上で好意を持つべきだというのが私の主張なのですが、日本で広く浸透している告白の儀式の場合は、相手を深く知らない状態で行われ、恋愛関係中に相手の中身のことを知っていくという状態になっています。
この結果、告白して恋愛関係に発展したものの、3回ぐらい食事に行って性格が合わない事で別れるという現象が普通に起こってしまう。
『別れる』という儀式を経てしまうと、その後の人間関係がギクシャクしてしまうことも想定できますし、最悪、人間関係は終了してしまいます。

この状態、普通に考えて、酷く効率が悪いですよね。
3回ぐらいの食事であれば、わざわざ告白なんてことをしなくても、友達・知り合いとして行っておけば良い。
食事に行った相手は、恋人としては不適格だったかもしれませんが、知り合いとしては良い人かもしれない。

人間、普通に生きていれば何かしらの特技や趣味を身に着けているものですし、知り合った人間は自分にはない何かを持っていることも考えられます。
ネットが発達し、人と人がつながり易くなったとはいっても、人との接点はそんなに簡単には無い現代。
せっかく知り合った人と別れてしまうというのは、結構な損失です。
『告白』という儀式さえなければ、何らかの形で続いていた関係が、告白したせいで壊れてしまうリスクは無視できません。

次にネックとなるのが、告白制度によって相対比較が出来ない事です。

人というのは、何か一つだけでは比較が出来ません。
Aという対象を比べるためには、最低でももう一つ、Bという存在が必要不可欠です。
しかし、『告白』という儀式を経て『恋愛関係』を締結してしまうと、途端に相対比較が難しくなってしまいます。
何故かと言うと、制約が生まれるからです。

『異性と二人っきりで合わない』『週に◯日は会う』『毎日メールする』
恋愛関係に発展すると同時に、様々なルールが作られます。
何故この様なルールが作られるのかというと、相手のことを知らない状態で『告白』する事が日常化している日本では、異性を食事(遊び)に誘うという行為そのものがアピールと取られるからです。
(食事の様な軽い接触がアピールと取られる為、この時点で妙にハードルが高いのも、人間関係が拡大しない要因とも考えられる。
また、この考えの強化版で、恋愛関係に発展しない人間と食事(遊び)に行っても仕方が無い、3回食事に行って告白がないなら合わないという思想もあるようです。)
この様な空気のため、一度恋愛関係になった場合は、パートナー探しは関係が破綻した後にしなければなりません。関係が重複すると『浮気』になってしまうからです。

一度、恋愛関係が結ばれたら、破綻するまで他の人とは親密になれない。
こんな状態で相対比較をしようとすると、付き合っては別れて…というのを繰り返すしかありません。
その結果として、『一番最初の人が良かったね』なんて事になっても、もう後の祭りです。

こんな状態になるのであれば、告白なんて儀式はせずに、同時並行的に数多くの人と友達関係として付き合えば良い。
人間は、気の合う人間とは頻繁に会いたいと思いますが、そうでもない人間とは会う頻度も徐々に減っていきます。
最終的に『いつも、この人と一緒にいるな。気が合うんだろうな。』と思える人と結婚すれば良い。
この選び方の場合、少なくとも相対評価を生き残った人が側にいることになる為、よりベストの人と一緒になれる可能性も高まりますし、選べなかった人達とも友達のままでいることが可能です。
人間関係を広げるという観点から見た場合、この方が効率が良いのではないでしょうか。

その他の問題としては、外側に対しては制限がかかる恋愛関係が、関係が成立した途端にパートナーに対しては許容範囲が広くなること。
『付き合っている』『恋人関係』という言葉によって関係性が明確になっている為か、言葉自体に縛られているのかは分かりませんが、彼女(彼氏)だからと、普通の関係なら許せないことも有耶無耶になったりします。
告白という儀式を経て付き合うという行為は、最初のハードルが酷く高いが、それを乗り越えると後は楽という事を意味しています。
この構造、何かに似ているとは思いませんか?
そうです、日本の入試と同じなんです。
学校に入る為の入学試験は非常に難しくハードルは高いが、入ってしまえば、就活とバイトに大量の時間を費やしたとしても卒業は出来てしまう。
これと同じで、告白という儀式さえ乗り越えてしまえば、その後はそれ以上の努力を強いられること無く、ミスしなければ関係を続けることが出来てしまいます。

そして、何事もなく数年間が過ぎ去った所で、『そろそろ責任とってくれるよね?』となるわけです。

この様なシステムだと、最初の告白の段階で結婚を見据えて行動する必要が出てきます。
しかしその告白は、数回有った程度の何も知らない状態で行われるわけです。しかも一度告白が成功してしまうと、人間関係が制限されて相対評価できなくなるというオマケ付き。
自分と合う良い相手を見つけるためには、ニュータイプ並みの超感覚がなければ無理なんじゃないかとすら思ってしまいます。

更にいえば、この構造、悪用しようと思えばいくらでも出来てしまうのも大問題です。
というのも、最初の告白が一番ハードルが高いわけですが、この『告白』はお互いのことを特に知らない状態で行われるため、清潔感の有る格好をして広く浅くでも教養を持っていれば、高い確率で面接に通ることになります。
これを利用して、『そこそこ外見に気を使いながら』『好印象を植え付ける為に演技』をして告白しまくれば、簡単に自分に対して許容範囲が広がった人間を大量ゲットできてしまいます。
この手の人達は、自分の都合の良いように利用するために告白して近づいてくるわけですが、騙されている側は『告白』という儀式を経て『恋愛関係』に発展したという事実にしがみつくことで、自分が置かれている状況を客観視することが難しくなります。
その結果、利用されているだけの存在ということに気がつくのが遅れ、多くの損失(金や時間)を負ってしまう可能性も有ります。

この様に考えていくと、『告白』という儀式を経て『恋愛関係』を結ぶというシステム自体が、恋愛・結婚・人間関係の拡大の観点から見て、酷く非効率的に見えてきます。
ネットで調べると『告白するのは日本だけ』なんて記事も多数ヒットします。なんでも外国が進んでいるなんてことは申しませんが、意外と短い人生、人間関係はもっと効率的に広げる方向に向かったほうが、何かとプラスになるようなきがするのは私だけでしょうか。

PSVRは転売ヤーから高値で買う価値があるのか考える

昨日(2016年10月13日)、ついにPlayStation VRが発売されましたね。

私はというと、VR発売祭りから弾き飛ばされた為、既に『今すぐ欲しい!』というモチベーションが低下しまくっている状態であります。
『VR発売祭り』はどんなゲームかというと、事前予約を完了し(最悪、当日発売分を購入)、SNSなどで『没入感凄い!』って感じでアピールしまくり、そして誰よりも早く『もう飽きたw』と投稿するゲーム。

私の住む地域では販売店は3軒しか無く、それも結構遠い。しかも私は土曜日仕事ということで、Amazonでの予約で頑張ってみたのですが…
3回の内2回はカスリもせず、後の1回はカートに入れるボタンを押した時点で『この商品は買えません』と表示されて終了。
当日販売分については、9時前後に運良く仕事でPC前で作業していたので、Amazonページを出しながら作業していたのですが、売り出した事が分かって直ぐに『カートに入れる』ボタンを押すところまでは行きましたが、住所指定などの操作をしている内に完売したようで、『この商品は買えません』と出て終了。

予約も出来ず、当日発売分を購入する事もできなかった為、僕の祭りはこの時点で終了です。
正直な話、PSVRの購入目的の大部分が、この自分で勝手に決めた祭りに参加する事でしたので、この時点で僕の『買いたい!』欲は、ほぼ無くなってしまったという感じでね。
今は売れ過ぎて販売店を絞っている状態ですが、この状況で無理をして買おうと思う気持ちは一切ない。
買うのであれば、近くにあるゲームショップやAmazonで常に在庫がある状態で、落ち着いて買いたいと思っているのが今の心境です。

そう思う一番の理由は、ソフトでしょうね。
今現在のVR用ソフトは、ゲームと呼べるようなものが殆どありません。
売れ筋ソフトとしては、お金を払って家庭教師をする体験ソフト『サマーレッスン』や、ボーカロイドやゲームキャラ(アニメキャラ?)のライヴ観戦だそうですけども…
家庭教師にもキャラクターのライヴにも、興味はない。また、これらのソフトですが、プレイ時間が一瞬で終了してしまうソフトのようなんですよね。
昨日が発売日で昨日の時点でのTwitter掲示板の書き込みを見ていると、『サマーレッスン10周クリアーして流石に飽きた』というような意見を見かけました。
発売当日で10周出来るって、これはゲームというよりデモって感じ。これに3千円も出すっていう気にはなれないんですよね。

個人的な趣味の話を言わせてもらうと、『GTA』や『アサシンクリード』『フォールアウト』『スカイリム』等のシリーズ。そして、全米を車で走れるザ・クルーの様なゲームがやりたいんです。
『外国の雰囲気や過去の世界、ファンタジーや文明崩壊後等、実際に行くのにとてつもなく労力がいる場所や絶対に行けないような場所に訪れたい!』っというのが、私の希望だったりするのですが…
発売日の時点では、そんな感じの私の欲しいゲームは出てないんですよね。
既に発売が発表されているものでいえば、UBIソフトの『Eagle Flight』なんてのはやってみたいですが、それも発売は来月ですし、それ一本だけでは買う動機としては薄い感じ。
毎年のように発売しているアサシンクリードが、今年VRに対応した形で発売!なんてことになれば、何としてでも今年中に買いたいと思うのでしょうが…
アサクリの新作は、今年は出ないようなんですよね。
既に発売しているGTA5やFall OUT4が追加アップデートでVRに対応してくれれば、強く背中を押された感じで購入するかもしれませんが、その発表もまだない。
つまり現時点では、購入した所でプレイしたいゲームがない為、買う気が起こらないって感じですかね。

購入を見送っている理由として次にあげられるのが、画像でしょう。
PSVRはフルHDの解析度があるようですが、この解析度は、視野の一部分しか占拠しない40インチ前後のディスプレイで観ていると問題なく見れますが、これが視野全体がディスプレイになってくると話は変わってきます。
視野全体を1920×1080で表現するため、結構、画像が荒いっぽい。
一部の話では、現実と同じようなグラフィックを再現しようと思えば、フルHDといったレベルではなく、4kでもなく、16kぐらい必要なんじゃないかとすら言われています。
そのためでしょうか…発売後にAmazonレビューを観てみても、画像が荒いことを指摘しているユーザーが結構な割合でいらっしゃいます。

ここで少し気になったので、PSVRの解析度についてもう一度調べてみることに。
その結果わかったことは、フルHD画質はPSVRの性能を完全に引き出した状態での解析度のようで、能力をすべて引き出すには『PS4 Pro』という、今後出るハイスペックなPlayStationが必要とのこと。
つまり現行機では、フルHDすら出ていないということで、画質はかなり悪いっぽいです。 
SNSや掲示板で体験した人の書き込みを観ると、画質的にはPS2並。
今後、ソフトを作り慣れていくことでグラフィックが改善する可能性は有りますが、PS4に慣れてしまっている現在、PS2並のグラフィックというだけで、ちょっとね…

とはいっても、proの登場でグラフィックは改善の余地がある。
そして、どうせVR体験をするのであれば少しでも良い状態でやりたいというのが人情。
やるならPlayStation 4 Proでプレイしたい。
となると…
転売ヤーに2~3万円の手数料を払ってPSVRを購入するよりも、今ある現行機のPS4を売り払い、その金と転売ヤーに払う予定だった手数料分とを合わせた金でPlayStation 4 Proを購入する方が賢いのかも?
Proが発売した後には、PS4との画質の差等もレビューされるでしょうし、それを観てからでも遅くは無いと思います。

proの発売にはまだ1ヶ月ありますし、1ヶ月有れば今の状態も少しは落ち着いているかもしれないし、キラーコンテンツになりうるビックタイトルの発表もあるかもしれない。
そう考えると、ゆっくり待っているのが一番賢いような気がするんですよね。

というか、いっその事、第二世代VRが発売されるのを待つというのも、一つの手かもしれない。
その頃には大量にソフトが出ているでしょうし、デモではないちゃんとしたゲームが低価格で販売されているでしょう。
今はコードだらけのPSVRも殆どが無線化されて快適になっているでしょうし、今現在挙げられている大半の問題も解決している可能性すらあるでしょうしね。

どちらにしても、現状では焦っても損しかしない状態だと思うので、買えなかった人は、転売ヤーから高値で買わずに落ち着いて待つほうが良いと思いますよ。

【おすすめPodcast紹介】 ひいきびいき

私の独断と偏見のPodcast紹介コーナー。
第117回。

過去に書いた投稿
タイトル紹介はこちら
エピソード紹介はこちら

今回は、【ひいきびいき】
https://itunes.apple.com/jp/podcast/hiikibiiki/id532841119?mt=2&at=10l8JW&ct=hatenablog
です。


今回紹介するwebラジオは、【ひいきびいき】
公式サイトの説明文を引用すると『迫田大地(UXデザイナー)と木村はるか(声優)のふたりが「ひいきにしているもの」について楽しく語らうポッドキャストです。毎週土曜日更新。』
という事で、タイトルからも分かる通り、出演者の方が贔屓にしている事やモノについて紹介されている番組です。
男女二人で、聞き役と話し手は回ごとに交互に入れ替わるスタイルでの放送です。

放送時間は1時間前後で、毎週土曜日の週一更新です。

この番組。『おすすめPodcast』などで紹介すると結構な頻度でHITしますし、かなり今更感のある紹介なのですが、私が聴き始めたのは最近だったりします。
何故、こんな有名な番組を聴いていなかったのかというと、『おぎやはぎ』さんが放送している『メガネびいき』と勘違いしていたからです。
別に芸人の方が嫌いというわけではないのですが、最近の私は地上波ラジオでは無くPodcastにより興味を抱いているので、プロの方の放送は積極的には聴いていなかったんですよね。
しかし、勘違いということが分かり、ここに来て聴き始めた次第であります。

聴いた印象としては、非常に聴きやすい番組です。
絶えず、マイクの向こう側にリスナーがいることを意識している喋りというのでしょうか。伝わりづらそうな表現が出てくると、聴き手の側が質問をして解説を聞き出したり、フォローを入れたりしてくれている為、音声だけでストレス無く聴く事が出来ます。
これは、出演者のお二人がデザイナーだったり声優・役者をされているからかもしれませんね。
表現の仕事というのは、相手に伝わらなくては意味がない仕事が多いわけですし、普段からそういうことを心がけておられる方々だから作ることだできた番組のような気がします。
これらの事は、ラジオは音声コンテンツなので出来ていて当然と思われる方も多いと思いますが、しっかり意識して出来ている放送って結構少なかったりするので、やるべき事をやっている貴重なラジオの一つといえますね。

話されるテーマについては、結構幅広いジャンルについて話されます。
最初に『ひいきびいき』というタイトルと簡単な説明を聞いたときには、『そんなに好きなもの(贔屓しているもの)って沢山有るかな? ネタ切れにならないのかな?』なんて思ってましたが、実際に聞いてみると、自分がドハマリしている事を淡々と、または熱量を持って話すオタク的な内容ではなく、生活している上で『これ好きかも』と感じる程度の軽く贔屓しているものも紹介感じでした。
具体的には、マクドナルドの様な外食の話から映画や手帳といった小物まで、とにかく、お二人が少しでも興味を持って好きと感じたものについて話されています。

『ちょっと好きなもので、1時間も語れるの?』と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかしこの番組は、単純に好きなものを挙げて好きな部分を羅列する番組ではありません。
例えば『手帳の回』などは、どんな場面で手帳を使うか、その際には、手帳はこんなレイアウトの方が良い。逆に、こんなレイアウトは使いづらいといった感じで、ディスカッションが行われます。
そんな中で、『私はこの手帳のこんな部分が気に入っている』といった流れで番組が進行していきます。
自分の好きなものをゴリ押しする感じの放送ではなく、一つのジャンルやアイテム・コンテンツについての考えや周辺の知識も知れて為になりますね。

幅広い物事を取り上げられる番組ですが、その中でも、最近聞き始めた私が一番面白いと思うジャンルが、映像コンテンツについて語られている回です。
この番組は、最初にも書きましたが、デザイナーと声優・役者を仕事としてされている2人が放送されています。
2人とも、お客さんに表現を通して感情を伝える仕事をされている為、例えば映画の話をする際でも、普通の人が作品を観た感想を語るという視点ではなく、クリエイターサイドでどう観えたのかを解説してくれるんですよね。

それが、非常に面白い。

どのコンテンツも、消費しかしていない側と作りて側では、観た際に受ける印象は変わると思います。
私達が日々見ている町並みも、建築関係者から見れば違った景色に見えるでしょうし、普段食べているものも、飲食店で働いている人から見れば味わい方は変わるでしょう。
この世にあるモノ・サービスは全て、観る側の立場によって変わると思います。
消費者側にいる人は、多少見る視点が違ったとしても、同じ消費者側で観ている人の意見とは共感しやすいですし、人によっては自分自身で思考を拡張して考える事も出来るかもしれません。
しかし、製作者サイドに立って観ることは、ほぼ無理です。その視点での解釈を聴けるというのが良いですね。

こういうことを書くと『製作者サイドの意見なんて、業界人のインタビューやレビュー番組を見れば良いじゃないか』というツッコミもあるかもしれません。
しかし、個人的にはその様なものはすんなり信じれなかったりするんですよね。
例えば、地上波ラジオでは宇多丸さんという方が映画のレビューを週一で行われています。この方もクリエイターサイドの方なんですが、地上波ラジオで仕事としてレビューされる場合、いろんなシガラミを感じさせて、全てを信じることは出来なかったりします。
その点この番組は、その様なシガラミを感じさせない丁度よいポジションで話を聞かせてくれるんですよね。


1回ワンテーマで時間的にも1時間と聞きやすく、聴いているうちに色んな見方や雑学が身につくので、興味が有る方は一度聴かれてみては如何でしょうか。
お薦めです!

アナウンサー長谷川豊氏のブログ炎上について考える

少し前ぐらいから、(2016年9月末頃)ネットではフリーアナウンサー・長谷川豊氏のブログエントリーについて話題になっていますね。
知らない方のために簡単に経緯を書くと、『自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!』というタイトルで、このタイトルのままの内容をアップロードした所、大炎上。
炎上はしたが、『レギュラー8本なめんなよ!』と今だに仕事も金もあることを書いてネットを煽ると、その直後から番組降板が続々と決まり、10日程でレギュラーを全部失ってしまったという感じ。
これを受けてブログタイトルは『医者の言うことを何年も無視し続けて自業自得で人工透析になった患者の費用まで全額国負担でなければいけないのか?今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!』と変更され、内容も注釈などが入ったりして変更が有ったようですが、記事本文は今でも読めるので、興味が有る方は読んでみてください。
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48479701.htm

結論から書くとと自業自得なのですが、私自身も仕事ではなく趣味とはいえブログで自身の考えを発信しているため、二の舞いにならない為にも、今回の事件について今一度考えてみようと思います。

何故、問題視されたのか。
理由は、大きく分けて2つと考えます
・そもそも長谷川アナは、お金に対してとやかく言えるキャラクターではなかった
・報道出身にも関わらず、一部の意見を一方的に盲信して、公平性に欠ける意見を過剰に演出して書いてしまった

まず、最初の『そもそも長谷川アナは、お金に対してとやかく言えるキャラクターではなかった。』という件。
これは、長谷川アナウンサーがテレビ局に努めていた頃、横領疑惑が浮上して降格し、その後、解雇されたという話が有ります。
この話は真偽の程は分かりませんが、噂があることは本当で、ネットではこの人の話題になる度に『横領』というワードが出てきます。

つまり、ネット上では『横領犯』というレッテルが貼られていたわけで、そんな人が医療保険の金の使いみちを指摘した所で、『お前が言うな!』としかなりません。
何度も書きますが、この件については真偽は分かりませんので、この方の中では『無かったこと』として処理されていたのでしょうけども、周りの人間は『有ったもの』として考えているため、叩かれてしまったのでしょう。
ただ、これだけでは、ここまで大きな炎上にはならなかったと思います。
一番の問題は次の『報道出身にも関わらず、一部の意見を一方的に盲信して、公平性に欠ける意見を過剰に演出して書いてしまった』事にあると思います。

ブログの内容としては、人工透析は医者からすると金の成る木で、患者一人当たり500万円の金になる。
その金の大部分は、国民保険から出ている。
糖尿病患者の大半は、栄養の過剰摂取による自業自得で、バランスのよい食事と軽い運動をするだけで予防が可能。
それすらしない奴の為にカネを使うのは無駄だし、この人達を助けろと運動している人達は優越感に浸りたいだけ。
こんなんじゃ医療保険制度が破綻しちゃうから、人工透析は自己負担してもらって拒否する人は死んだら良い。
って感じの内容なのですが…

結構、意見が偏っているというかなんというか…
記事の中には、『バカみたいに暴飲暴食を繰り返し、腹は出る、腰は痛める。周囲に注意されているのに、無視。
それでも食べ続け、運動もしない。周囲は必死に注意。でも無視。で、糖尿病になる。にも関わらず、運動もしない、食事も先生から言われたことをろくに守らず好き放題。』と、ごく一部の例を糖尿病患者全体がそうであるかのように書いてあるのですが…
糖尿病が贅沢病って、何十年前の認識なんだって感じがしてしまうんですよね。

今、世界で問題になっているのは、貧困型肥満なんですよ。
世の中に溢れる食品を見ればわかりますが、低価格外食チェーンのメニューやレトルト食品、ファーストフード、低価格で食べられるものの多くが、砂糖と脂肪で出来ている高カロリーなものなんです。
逆に、野菜などのヘルシーなものも加えてバランスの良い食事を取ろうとすると、1食当たりの食費は一気に引き上げられてしまいます。
野菜を原料にしたジュースが700円オーバーで販売されている一方で、500円出せば1000キロカロリーを超える食品を購入できる。
食べるものを選ぶ余裕が無い貧困層が、肥満になってしまうのが現代社会です。

では運動はどうなのかというと、これも出来る人は限定されています。
小泉政権以降、単純労働にも派遣社員を雇えるようになり、職場環境はブラック化する所が多くなってきました。
その為、今の世の中は、『女性でも働ける自由な社会』では無く、『共働きしなければ普通の水準の生活が出来ない社会』になりつつ有ります。
共働きで家事も分担し、これに子供の面倒も…なんてことになれば、運動をしている暇なんてありません。

つまり、現在の糖尿病は社会問題にすべき事であって、自己責任や自業自得で片付けられない事になっている事も考えるべきなんです。

しかし炎上したブログでは、そのあたりのことには触れず、自分が知り合った医師の意見だけを鵜呑みにし、実際に病気を患っている人に対する取材をしている形跡もないんですよね。
ブログは基本的に何を書くのも自由だとは思いますが、この方は、元アナウンサー・ジャーナリストという経歴をバックボーンにしてブログのアクセス数を稼ぐようなサイト作りをされているので、報道と同じように公平性や中立性を重要視する人も多いでしょう。
しかし実際の記事は、透析を担当する医師一人に聴いた話だけを参考にして、一方的な目線で書いてあります。

そしてその書き方も、テレビ的というか何というか…演出も凄い。
例えるなら、週刊誌が電車の吊り広告の目次だけで興味を惹かせ、販売につなげるようなショッキングな文字というのでしょうか。
テレビ番組が、実際には大したことのない内容なのに、CMマタギで重大発表をするような演出をするような、過剰な演出のようなものが文章から滲み出ているんですよね。
その一例が、『殺せ』という言葉でしょう。

過剰な演出と、一方的な決めつけ。
この2つが重なり合うことで、多くの人が不快に思う記事が出来上がり、今回の炎上に発展してしまったのでしょう。

長谷川さんが主張されているメイン部分の、『医療保険が危ない』という理屈はよくわかります。
医療保険は、低収入の方でも医療を受けることが出来る為、非常に便利なもの。このシステムが破綻してしまったら、多くの方が困ってしまいますし、この部分に警鐘を鳴らしたい気持ちはわかります。
しかしだからといって、一部の病気の人を殺せというのは、暴論だと思うんですよね。

という事で、今回の炎上で私が学んだことは『記事を書く際には、出来るだけ広い視野で物事を見る』という事でしょうね。
メンタルが弱い私は、例えアクセス数が増えたとしても炎上には耐えられないと思うので、気をつけようと思います。

Amazon unlimitedの配信作品大幅削除について考える

少し前(2016年10月初め)から、ネットやテレビでAmazonの読み放題サービス、Amazon unlimitedについてのニュースを観るようになりました。
その内容は、Amazonが出版社などに相談せずに一方的に対象商品を削除しだしたというもの。
この行動を受けて講談社などの出版社がamazon側に講義したが、Amazon側は今のところ耳を貸すこともない様子。
講談社などの大手出版社はともかく、小さな出版社でAmazon経由の売上が無いと事業として成り立たないような小さな出版社は、泣き寝入りするしか無く途方に暮れている…とかなんとか。

このニュースを聴いての私の感想としては
『そりゃそうだよね。』って感じ。

というのも、このサービスが開始してから漫画家の方がネットで収入を報告するという記事を見たのですが、その際のAmazonが支払いが破格の条件だったんですよ。
どんな条件かというと、1ページ閲覧する度に0.5円がAmazon側から支払われるというもの…
常識的に考えて、Amazonが支払いすぎですよね。
www.itmedia.co.jp

Amazon unlimitedというサービスは、月額980円しか徴収していません。
計算しやすく月額1000円で計算してみると、1ページあたり0.5円を作品提供者に支払った場合、サービス利用者が月に2000ページ読んだ時点でAmazon側の利益はなくなります。
それを超えて読まれれば読まれるほど、Amazonは赤字になるということです。

ここで、『月に2000ページも読む人間て限られているでしょ?』と思われる方も多いと思います。
しかし、本当にそうでしょうか。
Amazon unlimitedは、読みにくい学術書の・ようなものばかり扱っているわけではありません。
マンガのようにページの大部分が絵で構成されていて、200ページの単行本を読むのに30分かからないような物も多数、含まれているんです。
2000ページといえば漫画の単行本でいうなら10冊分なので、1ヶ月で2000ページ以上読むことは十分に可能なんですよ。

更にいえば、この様なサービスに申し込む人というのは、基本的には本や漫画を読むのが好きな人。
サービスに加入すれば、普段は手に取らないような本でも試しに読むことも考えられますから、通常よりも読むページ数が増えて当然と考えるほうが自然でしょう。
何故なら、そもそも本を読まない人であれば、月額980円の定額料を支払わずに、普通に本を購入すれば良いだけですから。
月に2000ページというのは、そんなに非現実的な量でもないんですよね。

これらのことを考えれば、私の様な素人でも今回の原因はわかります。
理由は2つで、サービスに申し込む人が読むページ数を少なく見積もりすぎた事と、商品提供者に対するリターンが多すぎる事です。

先ほど紹介したニュースに登場する、鈴木みそ さんという方は、初月で141万円稼いだと紹介されていました。
細かい部分については御自身のブログでも紹介されていますので、興味の有る方はそちらも読んでみてください。
www.misokichi.com

読めばわかりますが、単行本が売れるよりも貸本の方が儲かると書かれています。

そりゃそうですよね。
単行本の印税は、5~10%が相場のようです。
1冊400円の単行本を販売した場合、5%の場合で20円。10%の場合でも40円が作者の手取りになりますが、先ほど紹介した通り、Amazonのコンテンツ賃貸料は1ページ0.5円です。
単行本が2000ページだとすると、1冊あたり100円を手にすることが出来ます。
更にいえば、単行本を購入した場合は何度読み返した所で収入にはなりませんが、1ページ0.5円だと、内容を忘れた頃に再ダウンロードして読み直すと更に収入になる場合も有るので、作者にとってはAmazonに貸し付けるほうが圧倒的に有利です。
正に、破格の条件。

ここまで有利な条件を突きつける場合、今、日本にある出版社を全部駆逐して、Amazonが直接作家と取引することを目標にするって感じの長期的な戦略とも考えられるわけですが…
それにしても、Amazon側が支払いすぎですよね。

誤解のない様に書いておきますが、クリエイターの方が多くの報酬を得ること自体は、素晴らしいことだと思っています。
多大な労力をかけたのにもかかわらず、色んな所でピンはねされて手元に殆ど残らない。その一方で中抜きしている方は悠々自適な生活なんてのはオカシイですからね。
大変な仕事をした方がそれに応じた収入を得るというのは、喜ばしいことだと思います。

しかしそれはシステムが維持出来ればの話で、システム自体が破綻してしまえばクリエイターは安定収入が得られないわけですから意味がありませんよね。

今回の騒動は、アマゾン側の支払いが予想外に増えてしまったので、もう一度条件を再考したいAmazonが取った苦肉の策って感じなのでしょうね。
その一方で出版社側は、販売するよりも多くの利益を、本を貸し付けるだけで得られることが出来ていたわけですから、配信停止に対して文句をいってるって感じではないでしょうか。

【ゲーム紹介】 ペルソナ5

今回紹介するゲームは、ペルソナ5です。




私が最初にペルソナシリーズに接したのは、初代PSで発売された女神異聞録ペルソナですが、そのペルソナも20周年を迎え、やっと最新作である『5』が発売されました。
このシリーズは、元々は女神転生の外伝として登場。
元になった女神転生は、悪魔と交渉して仲魔にして使役出来るようにし、それらを合体することで強化して強くし、先に進んでいくというRPG。
パーティーを組むのは悪魔なので、基本的には一人で行動することが多いゲームだったのに対し、このシリーズでは人間がペルソナと呼ばれる人格を呼び出すことで敵を倒すという設定。
その為、人間同士でパーティーを組むようになり、人間関係が生まれることで人間ドラマが展開するようになったゲーム。

従来の女神転生とは少し違った形にはなりましたが、初期(1.2)までは女神転生の空気感を色濃く残したマニア向けの作品だったのが、3から空気が一変。
ハードがPS2アップグレードしたからか、音楽にボーカルが入ったり、所々アニメ演出が入ったりととにかくオシャレになり、ライト層にも受け入れられるようにオシャレになりました。
その方向で更にブラッシュアップをかけたのが、今回紹介するペルソナ5です。

今回のストーリーを簡単に紹介すると、悪党どもを心を盗むことで改心させる、怪盗団が主役の物語です。
改心の方法は、悪党が欲望に歪んだ目でみた認知世界(パレス)に潜入し、歪んだ心の核であるオタカラを頂戴することで行います。
正義感と若者が持つ万能感によって、いろんな事に首を突っ込んでいくうちに…って感じの、ある意味、王道のストーリーです。

シリーズを全くプレイしたことがない方に、どんなゲームなのかを説明すると、普通のシンボルエンカウント方式のRPGに、ときめきメモリアルをくっ付けたような感じのゲーム。
単純に敵と戦ってレベル上げをする他に、ゲーム内で知り合う様々な人々との交流によって、人脈を広げたり信用関係を築き上げます。
この人々との交流によって主人公の持つ人間力を上げる事で、主人公の武器であるペルソナ(反逆する精神)を強化することが出来ます。

人々との交流は、基本的には時間を取って頻繁に会う事で親密になっていきます。しかし、人やシチュエーションによっては、主人公の特定の能力が高くないと親密に馴れない場合が有ります。
そんな時は、日常パートで勉強や趣味・バイトなどに時間を費やすことで自分磨きをし、【勉強】【器用さ】【優しさ】【根性】【カリスマ】を高めます。
主人公が取れる行動は昼間と夜の一日2回で、この2回を自分磨きか人との交流に当てていくことになります。
これとは別に、RPG部分のダンジョンに潜入して敵を倒すという目標があるのですが、ダンジョンに潜入するにも行動を1回消費してしまいます。
プレイヤーは一日2回の行動を、人との交流か自分磨きかダンジョン攻略のどれに当てるのかを絶えず考えながら行動する必要が有ります。

ちなみに期限は4月から12月までと決められており、各ダンジョンの攻略期限も決められています。
その期限以内に、できるだけ多くの人と交流して親密になり、且つ、ダンジョンをクリアーする必要が有ります。
また、ストーリーイベントや学校のテスト期間など自由時間が無くなる時期も結構ある為、自由に行動できる期間思っているより少なかったりします。

この自由時間数の絶妙な設定は、ダンジョン攻略にも影響してきます。
先程も書きましたが、このゲームはシンボルエンカウント方式のダンジョン。敵は、相性によっては苦戦する時も有る程度の難易度に設定されているのですが、これは、ペルソナ攻撃を積極的に選択した時の難易度なんです。
通常攻撃で勝ち進むのは、難しい設定になっているんです。
その為、必然的に戦闘の際にはペルソナを呼び出す必要があるのですが、ペルソナ攻撃にはSPと呼ばれるポイントを消費してしまいます。
当然、SPは有限なので、目に入ったっ敵と全部戦闘していけば、あっという間にSPが尽きてしまいます。
このSPの回復手段は少なく、回復アイテムもほとんど手に入れる事が出来ません。完全回復させる為にはダンジョン外に出ないといけませんが、ダンジョン外に出てしまうと行動時間が消費されてしまうんです。
つまり、敵と戦えばレベルもアガって攻略しやすくなるのですが、SPが付きてしまう為、1つのダンジョン攻略の為に何回も潜入しなければならず、そうなると行動の消費回数も多くなってしまうため、他の行動が取れなくなってしまいます。
行動回数の消費を抑えるためには、ダンジョン内での戦闘をできるだけ避け、一回の潜入でボスの手前まで行く必要が有るのですが…

ここで重要になってくるのが、主人公たちの怪盗設定です。
怪盗というだけ有り、主人公たちは様々な潜入スキルを所有しています。
これを駆使して不必要な戦闘を避け、ゴールを目指すというステルスゲームとしての一面も持っています。


実際にプレイした感想ですが、第一印象は『オシャレすぎ!』って感じですね。
戦闘終了後やメニュー画面への移行など、細かい部分も格好良い演出になっています。

その他の印象としては、今作のマスコットキャラクターであるモルガナが可愛すぎますね。
あまりの可愛さに、もはやモルガナを愛でるゲームといっても過言ではないかもしれません。
癒し系の外見で生意気なことを言ってくる感じが、たまらなく良いんですよね。



私はクリアーまで100時間程かかったのでボリュームも十分ですし、興味がある方はプレイしてみては如何でしょうか。
お薦めです。

可処分時間と若者の◯◯離れ

最近生活していて、ふと思うことが有ります。それは、時間つぶしににお金がかからない事です。
テレビに出ている学者さん達は、様々な小難しい理由を挙げて『若者の○◯離れ』やデフレについて解説してますが…
実は理由はもっと単純で、暇つぶしや情報収集にお金がかからなくなった事と、可処分時間が減少したことではないかと思います。

ここ最近、私はネット系のサービス積極的に使っているのですが、生活水準を落とさずに…というかむしろ、昔よりも多くのサービスを利用しているにも関わらず、お金が殆どかかっていません。
これは、私が不正行為に手を染めているとかそんなことではなく、正規のサービスを利用しているにも関わらず、お金が殆どかかってないんです。
具体例を挙げると、雑誌・マンガ・ゲーム・本・音楽・映画などについては、お金が全くかからないか少ない料金で楽しめているんです。

例えば雑誌。
少し前に雑誌読み放題サービスについてブログに投稿しましたが、私が利用しているdマガジンというサービスを利用すると、月額432円で雑誌が読み放題となっています。
このサービスを利用する以前は、雑誌は1冊500円前後のファミ通を偶に買うぐらいだったのですが、これに加入してからは160誌程の雑誌が読み放題となった為、普段は目を通さない様な雑誌も、暇つぶしで読むようになりました。

次にマンガですが、私は所有しているタブレットに2つのアプリをインストールしました。『ジャンプ+』と『マンガワン』です。
『ジャンプ+』はウェブ雑誌で、毎週のようにマンガが自動更新されて、原稿が貯まればコミックが生み出されるというスタイルです。
基本的には最初の1話と最新回とその前話ぐらいが無料で読める状態で、タイトルによってはそれ以前の話も無料で読める仕様になっています。
つまり家にWifiさえ有れば、インストールするだけで雑誌を本屋に買いに行くこと無く自動更新で楽しめるということです。
この様なウェブ雑誌は『ジャンプ+』だけでなく、各社から結構出ていますし、AmazonKindleアプリを入れるだけで自動でついてきたりもします。
今までの常識では、雑誌は毎週本屋に買いに行くものでしたが、現在はタブレットwifi環境さえ有れば家から出ること無く、複数の雑誌を読むことが可能になっています。

先ほど挙げたもう一つのアプリ『マンガワン』は、基本無料で読めるマンガアプリです。
こちらは雑誌ではなく、コミックのようにタイトル毎にまとめられていて、最初から最新話まで全話を通して読むことが可能です。
このアプリの場合は、9時と21時に無料時間が10分ずつ補充され、一日20分に限って無料で漫画を読むことが出来ます。これは累積しない為、12時間以内に使い切る必要が有りますけどね。
また、企画として『おみくじ』なども有り、累積出来る時間が抽選であたります。
私の場合は3分しか当たったことが有りませんが、毎日の様に引くことで無料時間を貯めることが可能になっています。
こういうサービスだと、『昔のタイトルばかりなんでしょ?』と思われる方も少なくないかもしれませんが、実際には現在連載中の新しいタイトルも読むことが出来ます。
私はこのサービスを利用して『モブサイコ100』を全話読みましたし、現在は『闇金ウシジマくん』を読んでいる最中です。
これらのマンガサービスについては、月額料金すら掛からずに無料で楽しむことが出来ます。

次にゲーム。
無料のゲームといえば、スマホアプリの基本無料のゲームを思い浮かべる方も多いと思います。確かに、これらのゲームもやり方次第で無料で長時間楽しめるゲームなのですが、私が凄いと思うのは、据え置き型ゲームのサービスです。
私は据え置き型ゲーム機PlayStationを所有していて、この運営が展開しているPS plusにも加入しています。
このサービスは、期間を選んでお金を支払うことで加入出来るサービスで、私は12 ヶ月利用権 / 4,762 円 +税を購入して利用しています。
加入すると、セーブデータをクラウドで管理出来るなどの細かいサービスもあるのですが、一番凄いと思われるサービスが『フリープレイ』です。
『フリープレイ』は毎月のようにタイトルが更新され、対象となったゲームを無料でDownloadして楽しむことが出来るサービスです。
一応、念のために書いておきますが、試遊版とかそんなものではなく、フルで遊べる現在販売中のタイトルをそのままダウンロード出来ます。
ちなみに私は今月だけで『よるのないくに』『Gravity Daze』『BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA EXTEND』『風ノ旅ビト』の4タイトルをダウンロードしましたが、これを実際に購入すると18,000円相当の金額になりますが、それが無料。
そして翌月になれば、また別のタイトルがフリープレイに並びます。
しかも、一度ダウンロードさえしてしまえば、期間に関係なく遊ぶことが可能です。
このサービスを利用すれば、極端な話ソフトは購入せずにPS4のみを購入し、PS+に加入すればゲームし放題ということも可能です。

映画やドラマなどの映像コンテンツについては、テレビで宣伝されているのでご存知の方も多いとは思いますが、動画見放題サービスに加入すれば定額で見放題となります。
私は趣味でネットラジオを頻繁に聴きますが、その中で昔の映像作品が話題に上がることがあるのですが、それらの作品を気軽に見ることが出来る為、結構、重宝していますね。
その他にも、映画館で昔の作品のリメイクや続編が公開されるときなどは、気軽に旧作品を見直すなんてことも出来ますし、オリジナル作品も充実しているため、費用対効果はかなり高いサービスの一つです。

その他の音楽や本については、Amazonプライムに加入していればAmazonミュージックで100万曲聴き放題だったり、Kindleを所有していると、特定の本が毎月1冊無料で読めたりします。
また、Kindle本はセールなどで投げ売りされることが有り、100円台やそれ以下での購入ができたりします。

今回、様々なサービスを紹介してきましたが、これらのサービス(dマガジン・PS plus・NetflixAmazonプライム)に全て加入したとしても、月に2,000円程度しか掛からないんですよ。
しかしその一方で、足りなくなってくるのが時間です。
人間は、普通に生活しているだけで時間を消費していきます。睡眠や食事は勿論ですが、社会人であれば働かなければなりませんし、学生なら勉強をしなくてはいけない。
どんなに金持ちであっても1日は24時間しか無いわけですから、それらの絶対に必要な時間を24時間から差し引くと、残る時間は限られてくるわけです。
これを、可処分時間と呼んだりもしますが、基本的にサービス業というのは、この可処分時間の奪い合いが仕事だったりします。
しかし、先程紹介した様々なサービスによって、その可処分時間は更に圧迫されています。

サービス業はこの残された時間を奪い合うわけですが、奪われる側の大衆は比較対象が多い為、当然コストの相対評価を行います。
今回、紹介したサービスは全て契約しても月に2,000円程度ですが、同程度のお金を他で使うとなると、映画館は1回しかいけませんし、呑みに行くのも1回ぐらいが限度。
車なんて、一回のローン支払いや1ヶ月の駐車料金だけで、今回挙げたサービスが半年~1年も利用できる大金。
月に2000円で出来ることの質が大幅に上昇したわけですが、既存の商品は特に魅力的が増したわけではない。
こうなると、多くの人たちは『この商品やサービスって、こんな金を払ってまで買う価値あるの?』と思うのは当然のことで、特に異常な事が起こっているわけでは無いんですよね。

こう考えると、今の状態を解消するためには、労働環境の改善を行い、可処分時間をいかに伸ばすかということが重要になってくると思われます。
ですが実際の社会では、企業はより製品を売るために過酷なノルマやサービス残業を課すことで、更に可処分時間を減らす方向に進んでいるんですよね。
結果として消耗戦に突入してしまっているわけですが、こんな状態では、近いうちにシステムに不具合が生じるような気がします。

生産性の向上と景気の関係

長い間、日本…というか先進国の多くは、デフレに突入して経済成長しない状態が続いていますね。
それを解消するために、日銀や政府は金融政策を練ったり公共事業で無理やり需要を刺激してみたりと大忙し。
そのわりには、全くといって良い程その効果は薄く、デフレが解消する気配すら感じられません。

これは何故なか。
大半の人は、理由を既に御存知だとは思います。
答えは簡単で、供給過多だからですね。
多くの経済学者は『経済成長の為に生産性の向上を!』なんて主張していますが、その生産性が向上しすぎた状態が今の先進国といえるでしょう。

では何故、、相も変わらずニュースなどでは生産性の向上を求め声が多いのか。
これは、経済学者が経済学で導き出された公式に、世の中をそのまま当てはめているからでしょう。
世の中の状態は変わらない事を前提とし、実際には前提条件が変わっているにも関わらず昔に作り上げられた公式をそのまま当てはめているので、間違ってしまっているのです。

生産性の向上が経済成長につながる。
これは、発展途上国でしか通用しない常識なんですよね。
それを先進国で無理やり適応しようとすると、何かと不都合が出てきてしまう。
これが、今現在、先進国が置かれている状態です。

経済の前提条件は、発展途上と先進国で分けて考えなければ、駄目なんです。
にも関わらず、『生産性の向上を!』と主張しているのは、学者が外に出ずにいることで現在の状況を理解していないからか、今のシステムを維持するために詭弁と分かりながら主張しているかのどちらかなのでしょうね。

では具体的に、途上国と先進国ではどの様に経済状態が違うのかを考えていきましょう。

まず、発展途上国の場合。
道路・電気・ガス・水道といったインフラ整備が全く出来ていない国を例に考えていきましょう。
この様な国の場合、政府が公共事業でインフラ整備を行うことで、経済は爆発的に成長します。
道路ができれば、その道路を使って運送などの経済活動が行われますし、これで賃金が得られるのであれば、バイクや車を購入して運送業に新規参入しようという人達も増える。
発電所が出来れば、電気が安定的に届く範囲には工場などが建てられますし、雇用が生まれます。

何もなかったところにインフラが整備される事で仕事が生まれ、人々が賃金を手にすることで、新たな需要が生まれる。
経済が発展する初期段階の時は、大抵は労働力としての人も販売する商品も足りない状態。
つまりは供給不足の為、物価や賃金が非常に上昇しやすい状態になります。
これを放置すると経済が壊れてしまう可能性が出てきます。
ここで必要なのが、生産性の向上です。生産性が向上することで、企業は同じ人員でより多くのものを生産することが出来るようになりますし、経営的にも安定します。
企業の業績が安定すれば、雇われている従業員の暮らしも安定しますから、消費拡大にもプラスに働くでしょう。
また、基本的に供給不足の社会なので、熟練した社員が他社に引き抜かれてしまうことは企業のダメージになってしまいますから、会社は社員の囲い込みのためにも雇用条件の改善に努めます。
この様に、『何も無いところ』を新規で開発する場合は、公共事業としてのインフラ整備も企業の生産性の向上も、経済にとってはプラスの影響がでます。

しかし、これが先進国の場合ではどうでしょう。

インフラ整備は既に終わっているるので、国がかけるインフラ整備費用の大半は、修繕費となります。
既にあるインフラを修理する場合は、それにともなって経済活動が活発になるわけではありません。
なんなら、道路補修の為の交通規制等で経済にとってマイナスになる場合も有ります。
他のインフラについても同じで、既にインフラが終わっているものを修繕した所で、経済上昇の起爆剤にはなりません。
しかし、修理して無限に使えるわけでもなく放っておくことも出来ない為、定期的な修理は必要になってくる。。
『日本に借金はない!こんなにも資産があるでしょう?』なんてトンデモ理論を主張している経済学者も結構見かけますが、定期的に修繕が必要なうえ売却が出来ないので、むしろ負債と言えなくもない。

では生産性の方だどうなのか。
この供給過剰状態で、企業が生産性を高めればどうなるでしょうか。ある企業が自動生産設備の導入によって生産効率が100倍になったとします。しかし、供給過剰で需要不足の社会では、100倍の商品を生産しても売れません。
生産効率が100倍になっのに販売量が変わらないとなると、社員の数を100分の1にしないと計算が合いません。結果として会社は、大量のリストラを行うことになります。
では、生き残った社員は給料が100倍になるのかと言えばそんなことはありません。利益は経営陣が取り、後は会社が溜め込んで終了です。
サービス業になると、更に倍率は変わってくるでしょう。今までは不動産を買うなり借りるなりして実店舗で販売していたような会社がネット販売に置き換わったとしたら…
効率化は100倍程度ではすまないでしょう。Amazonに潰された本屋などが良い例ですよね。では、Amazon社員は本屋に勤めている人よりも多額の金をもらっているのかといえば、そうではありませんよね
経営陣は別として、倉庫で働いている人達は低賃金で働いています。

これは、生産効率が上昇すればする程、解雇される人が増えることを意味します。労働市場に大量に人だけが供給されると、当然ながら賃金相場は下落します。
こんな状態で得をするのは、またもや企業です。労働市場には人が溢れているわけですから、今まで以上に悪い労働環境でも人は集まってきます。
しかし当然、その様な企業で働いても経済的に豊かになれ無いので、消費活動も抑えられてしまう。

こんな状態で更に生産性を高める為にリストラを行ったとしたら?
経済は良くなるどころか、更に悪くなるでしょう。

途上国と先進国。
2つのケースを見比べればわかりますが、行っていることが同じなのに結果が逆になるのは、前提条件が違っているからです。
途上国は基本的に供給不足で、先進国は需要不足。
前提条件が違う社会で同じ処方箋を出したとしても、うまくいくわけがないんですよね。

例えば、高校生が大学に進学するという目標の為に勉強するというのは、正しい行為でしょう。
しかし、実際に大学に合格した場合は、目標を一つ先に進める必要が出てきます。大学にステージが変わっているのに、大学入試用の勉強をしていても駄目ですよね。
経済もこれと同じで、途上国は先進国の仲間入りをする事を目標として頑張るのは、これはこれで良いでしょう。しかし、既に先進国になっている国々は、一つ先の目標にスライドさせるべきなんです。
それをせずに、今までと同じ行動を行って『おかしいなぁ』なんて言っていても、向かう先は破滅だと思うんですけどね。

【ゲーム紹介】 風ノ旅ビト

今回の投稿はゲーム紹介。紹介するゲームは、【風ノ旅ビト】です。
発売自体は2012年3月15日と、記事を書いている現在(2016年9月)からみると結構昔の作品なのですが、何故、このタイミンで取り上げたのかというと、PS plusに加入していれば2016年10月4日までなら無料でダウンロード出来るフリープレイの対象になったからです。
という事で、私も早速ダウンロードしてプレイしてみたのですが…
かなり面白い!…いや、面白いという言葉では上手く伝えられないですが、プレイした後にいろんな感想や印象を持つ良い作品だと思ったので、紹介させていただくことにしました。

このゲームはダウンロード専用ゲームのようなので、フリープレイ期間を過ぎてからこの投稿を読んで興味を持たれた方がプレイしたい場合、PSNを通してダウンロード購入が必要となります。




簡単にゲームの説明をしてしまうと、雰囲気ゲーというのでしょうか。ゲームの世界観を楽しむ事が主なゲームです。
作品内ではセリフは一切出てこず、世界観の説明もありません。
主人公は、スタート地点から遠くにある『割れ目のある岩山』を目指して進むのですが、その理由も全く分かりません。
主人公以外のキャラクターとして、似たような格好の大きな人達が出てきますが、師匠なのか親なのか、その関係性も不明です。
日本の映像作品は、キャラクターの心情や今置かれている立場、今まであったことや、これから行わなくてはならないことを全てセリフにして話すなんてものが多いですが、この作品はそれとは全く逆といっても良いでしょう。

つまり、全てはプレイヤーの受取方次第ということですね。

雰囲気ゲーといえば『ICO』や『ワンダと巨像』等を想像される方も多いかもしれませんが、確かに背景や空気感を感じることがメインという部分では共通していますが、これらの作品と比べても情報量が少なく、解釈はよりプレイヤーに委ねられる感じです。
操作も、先に挙げた作品よりもシンプルになっており、キャラクターとカメラの操作、ジャンプがメインで、他の操作は、何かしらの印と同時に音を出すぐらいしかありません。
謎解き要素も少なく、倒すべき敵が登場するわけでもない。
本当に、ゲーム内の世界を散策するだけのゲームです。

オンライン要素もあり、同じフィールドを二人で進んでいく事も多々あるのですが、特に協力プレイが必要な場所は無く、ゲーム進行だけで言えば仲間も必要ありません。
作業を手分けして分担し、プレイ時間を短くすることは出来ますが、そもそもプレイ時間自体が2時間かからない程の時間で、制限時間も無い為に急ぐ必要もなかったり。
なのに二人プレイ。
ここでも説明がない為、二人はライバルなのか友達なのかも分からない状態で、関係性の解釈はプレイヤーに委ねられます。

この様に、文字だけで書くと明らかに説明不足な感じのゲーム。
しかしゲームをプレイしていると、情報不足の部分は全く気にならず、映像に引き込まれてしまうから不思議です。
どちらかと言うと、映像作品に近い感じともいえますね。

こんなことを書いてしまうと『じゃぁ、ゲームじゃなくて映像作品でいいじゃん』なんてツッコミも入るかと思いますが…
そうじゃないんですよね。
操作無しに映像としてみた場合は、この作品の良さは半分もわからないでしょう。

今現在いるところとは違ったステージに行くときの、期待や不安感。
初めての場所の散策など、手探り状態で異世界を旅をしている感じは、実際にキャラクターを操作しないと感情移入が難しいと思います。
逆に操作することで、爽快感や不安感、浮遊感が感じ取れるため、より世界が理解出来る作りとなっているんです。

現在は(2016年10月4日まで)無料でダウンロード可能で、プレイ時間も短く手軽に楽しめる作品なので、興味を持たれた方は是非、Downloadしてみては如何でしょうか。

【ゲーム紹介】 よるのないくに

先日のことですが、dマガジンでファミ通を読んでいると、PS+のフリープレイゲームの情報が掲載されていました。
その中に、名前だけは聴いたことがあるけどプレイしたことがないゲーム『よるのないくに』が有ったので、ダウンロードしてプレイしてみました。

という事で今回は、『よるのないくに』の紹介&感想を書いていきます。






このゲームは、コーエイテクモから発売されているアクションRPG
正直、私はコーエーのゲームは信長の野望シリーズぐらいしか知らなかったのですが、戦国ものシリーズ以外にも、この様な雰囲気のゲームも出していたんですね。
よくよく考えれば、無双シリーズも戦国意外で結構出ていますし、アクションRPGは得意なのかもしれません。

ゲームとしては、主人公のアーナスを操作して立ちはだかる敵を倒しながら道を切り開いていくスタイルのアクションゲーム。
特に謎解きといったものはなく、目的地まで進めばストーリーが進むというスタイル。
単独で戦うわけではなく、従魔を召喚して攻撃やサポートを頼むことが出来ます。
従魔は基本的には自立して動く為、操作は不要。召喚しているだけでサポートしてくれる便利なものなので、1画面に4体まで呼び出すことが可能とっています。
呼び出すときにSPというポイントを使いますが、それ以外には特にリスクもない為、ゲーム開始と同時に4体呼び出すというのが基本となる感じです。

プレイしていて他のゲームと違うと感じた点は、1回の冒険時間が15分(後に20分まで伸ばせる)に限られていること。
広いマップの場合は多少焦ったりしますが、大抵の場合は『扉』と呼ばれるものが設置されていて、そこに入るとベースとなっているホテルに瞬間移動でき、次はホテルから扉に瞬間移動できるようになっています。
一回あたりの出撃時間が少ない為、ゲームにそんなに時間を割けない社会人でも楽しめるように設計されているんでしょうかね。

実際にプレイしてみた感想としては、第一印象が『女の子の造形を頑張ってる』って感じでした。
背景は、パッと見た感じPS1でも表現できるような感じで、敵の作り込みもPS4にしては大したことがない感じ。
とはいっても、PS3とPSvitaでも発売されていてPS4専用ではない為、次世代機専用のゲームと比べると見劣りしてしまうのは分かるんですけどね。
それを考慮しても、どことなく手抜き感が有りました。
その一方で、女性の描写の仕方には相当力を入れている感じで、ゲーム作りの労力を女の子に極振りしたようなゲームという印象でしたね。
この様な仕様のせいか、Amazonレビューでは結構、酷評されていたりします。

では、ストーリーやゲームの操作感はどうなのかというと、プレイした感想としては『そこまで悪くない』という印象でした。
ストーリーを進めていくと先が気になりますし、気になるからプレイするという感じで最後まで飽きること無くプレイすることが出来ました。

キャラクターの操作感は非常に簡単、大抵の場合は□ボタン連打で、たまに△ボタンを押す感じ。
プレイしていてストレスが溜まるということはありませんでした。
ただ、操作が簡単ということは自然とゲームが単調になっていくという欠点もあるわけですが、それも特に気にならない作りになっていました。

というのも、このゲームではレベル(通常MAX Lv10)が上昇する度に使用できる装備が増えていき、最終的には、剣・短剣二刀流・銃・鉄槌・長剣の5種類が使用できるようになります。
このゲームはプレイ時間自体が短く、クリア後の追加要素を入れても15時間も有れば完全クリアー可能。
ストーリーのセリフやムービーにも結構時間が使われているため、一つの武器の操作を覚える頃には別の武器が解禁になる流れとなっています。
また、主人公が単独で戦うわけではなく、従魔への支持なども行わなければならない為、常にコントローラーで何らかのコマンドを打っている状態になる為、『ゲームをしている感』が絶えず得られる感じ。

レベル上げなども楽で、最後のダンジョンで30分程度頑張るだけで、従魔のレベルは1からMAXにする事が可能。
主人公のレベルも同様で、ストーリーをこなすだけでそれに応じてレベルが上昇していくので、レベル上げ作業がそれほど必要ないのですが、レベルを最大まで上げる場合でも1時間頑張ればそれぐらいの経験値が手に入ってしまいます。
その為、ストレス無くゲームを進めることが出来るようになっています。

正直なところをいうと、このゲームが定価、もしくは多少の割引価格で販売されていた場合、買うことはないと思います。
しかし、無料でプレイする分には十分楽しめるゲームでしたね。
フリープレイは2016年10月4日までのようなので、PSplusに既に加入している方は、試しにプレイしてみてもよいのではないでしょうか。

アベノミクスと京都と外国人観光客

少し前のことですが、テレビ東京の経済系ニュース番組のWBSで、京都の観光収入が落ち込んでいるというニュースが報じられていました。
もう少し詳しく書くと、安倍政権に変わってからアベノミクスの一環でビザが緩和され、大量に外国人観光客が訪れているにも関わらず、京都の企業の業績は落ち込み、税収減になっている状態。
その一方で、大量に押し寄せる観光客の為に様々な対策を行わなければならないので、経費はかさんでしまう。
その解決策として、新たな税金である観光税を徴収するという話でした。

税金を集める手段としては、寺社仏閣の参拝料に拝観税をプラスしてみたり、観光用のガレージやホテルで料金とは別に観光税を徴収するという話でしたが、参拝料に課税する案は、以前に一度実施しようとした際に寺社仏閣から猛反対を受け、参拝料をとっている施設は参拝中止にして周辺の土産屋を困らせるという暴挙に出たそうなので、出来るだけ受け入れられやすい案を検討しているとのことでした。

このVTRをみて、京都に住む私自身は『そうなんだ。。』といった普通の感想を持ったのですが、ビックリしたのが、コメンテーターの意見。
随分前の放送なので、正確な文言を覚えているわけではありませんが、ニュアンスとしては『観光客が大量に増加して京都に観光に行っているんだから、儲かってないなんてことはありえない。行政は所得把握をしっかりすべき。』といった感じの発言をしたんですよ。

いやぁ。。本当に驚きました。
これって簡単にいえば、京都の税収が下がっているのは、京都人が所得隠しと脱税をしてるからで、行政はしっかり調べて税金を取れば新税の問題もなくなるって事ですよね。
このコメンテーター、京都の何を知って、こんなことを発言したのでしょうか。
何か脱税を裏付けるような証拠でも握っているのでしょうかね。
それなら、是非、税務署に情報を提供することをお勧めしたい。
所得隠しや脱税をしていない身としては、そういう人はサッさと検挙してもらいたいですからね。

東京に住んでいる学者やコメンテーターって、殆ど東京から出たことがないのに、データだけ観て妄想を膨らまし、その妄想をまるで事実かのように話すから困ってしまいますよね。

という事で今回は、京都に住む私から観た京都の景気について書いていきます。

結論から書くと、景気は結構悪い状態で住民税などの税収が落ち込んでいるのは、嘘ではなく理解が出来る感じです。
私は土産物関連の製造業を行っていて、得意先にいろんなメーカーがあります。
そのメーカーに対する売上は年々落ち込んでいて、頑張っている会社でも現状維持で精一杯という状態です。

『それは、お前と関係がある会社だけの話だろう?』なんてツッコミが入るかもしれませんが、多くの土産物メーカーは自社物件で販売しているわけではなく、百貨店やモール・駅ビルといったところに納めています。
隣の店はライバル会社といえども人と人なので、仲良くなることもあるし情報交換を行い、私はそれを聞いたりする事が多いのですがどの業者も皆同じように景気が悪いようです。
実際に、京都の繁華街である四条の京極・寺町通りを歩いてみても、土産物屋には誰も入っておらず、持ち家じゃなければ店舗を維持するのも難しいレベルです。

『それは、お土産物自体がオワコンなんだろう!』なんて、手厳しいツッコミもあると思います。
それは、正直その通りなのかもしれません。
今は旅行に行ったからといって、家族親戚一同に土産物を買って配る習慣も廃れてきていますからね。

では、他の業種はどうなのか。
観光客が土産物を買わなかったとしても、飲食はするでしょう。
旅行客が大量に増えているのなら、それに応じて飲食店の売上も上がっていそうな気がします。

しかし実際はというと、飲食店の景気が良いかというと、そうでも無い。
私は週末だけですが、京都の繁華街の木屋町に10年以上通っています。
基本的に一人で呑み歩くスタイルなので、周りの風景に自然と目が行くのですが…

外国人観光客が増え始めたのと同じ時期から、今まで観たこともない張り紙を色んな所で見るようになりました。
それは、『来店した際は、1人1オーダーはお願いします!』というもの。
この張り紙が何を意味しているのかというと、店に入ってもオーダーしない人間が多いということです。

ひどい場合では、5人以上で押しかけてビールを1杯だけ注文して、残りの4人は水を注文し、長いあいだ店に居座るということも珍しくないようです。
この対策として行ったのが、先ほどの張り紙というわけです。
店は大半が賃料を支払って店舗を借りている状態なので、お金が発生しない客が席を占拠し、その御蔭で他の人間が入れないなんて事になれば、利益を圧迫されます。
また、こういう客を放置しておくと、それを観た金の無い日本の学生なんかが真似をして、余計に悪循環に突入するなんてことにもなってしまいます。
これらを防ぐためにも、張り紙は仕方のないことだったのでしょう。
ただ、張り紙を貼ったからといってバンバンお金を使ってくれるわけもなく、1杯で粘る人が多いようです。

その他にも、レストランで働く人に興味深い話を聴く事が出来ました。
その方の話によると、そのレストランは質の良い料理を出すということで、東京の方から年に数回、観光を兼ねてそのレストランで食事をするという富裕層の方が何組かおられたようです。
わざわざ京都まで食べに来るということで、結構な金額を使ってくれていたようなのですが、ここ最近の大量の外国人観光客によってホテルが全て占拠されていまい、京都に来られないということで、その方々は来なくなったそうです。
では、代わりに外国人観光客がレストランに来て同じように金を使ってくれるのかというと、そんな事は当然ない。
『1人1オーダーお願いします!』と張り紙しないと注文してくれないんですから。

まとめると、大量の外国人観光客が来てくれたおかげで、今まで国内旅行で京都に来てくれていた日本人観光客が締め出されてしまった。
外国人観光客は、目当ての物を爆買いすることは有っても、飲食などで大金を使うことはないので、観光メインの京都は打撃を受けているといったところでしょうか。
儲かっているのは宿泊施設だけなんでしょうが、高さ制限のある京都はそもそも宿泊施設が少ないので、大半の宿泊客は大阪・滋賀・奈良などに宿をとっているため、京都の収入にはならない。

結果としては、京都はアベノミクスで打撃を受けているってことになるんでしょうね。
京都に住む私の印象としては、こんな状態なんですが、東京のコメンテーターにいわせれば、京都人は脱税しているらしいですけども。
まぁ、どちらを信じるかは、アナタ次第ってことで。

雑誌について考える

前回は、雑誌読み放題サービスを利用した感想について書きました。
これと同じような内容を、現実世界でよく合う人に話してみたところ『みんなネットに置き換わっていくね。 そんなに安くなって、利益出るんかな? ますますデフレになるね。』なんて感想を頂きました。

確かにそうですよね。
dマガジンで取り扱っている雑誌の多くは、1冊あたりの単価がdマガジンの月額料金より高い状態。
特に、ファッション誌などのカラー写真が多めでしっかりとした作りになっているものは高く、800円近くするものすら有ります。
800円という事はdマガジンの2ヶ月分の料金に匹敵するわけで、単に情報が欲しいだけの場合、書店で買う意味が見当たりません。

消費者が金銭的に得をするということは、逆の考え方をすれば、出版社側の販売利益は大幅に減少してしまうことになります。
にも関わらず、何故出版社側は、こんな不利なサービスに雑誌を提供しているのでしょうか。

という事で今回は、雑誌について考えていきます。

本屋で雑誌が販売されているということは、売れれば売れただけ出版社の利益になるから、一生懸命記事を書いて、定期的に雑誌を出版しているのだろう。
私は今まで何の疑問もなく、この様な思いで雑誌を購入していました。
ですがこの認識って、そもそも正しいのでしょうか。

よくよくファッション誌などを観てみると、同じ価格で売られている新書と比べると、紙の大きさも4倍近い大きさです。
中身はカラー写真が多く使われていますし、その写真が綺麗に見えるように、紙の質も良い物が使われています。
これで同じ値段で販売。そもそも利益は出ているのでしょうか。

似たようなページ数のカラー写真を多めに使用したムック本の価格を調べてみると、大体の価格が1500~2000円程度と、ファッション誌の倍近い価格。
販売数量などによって製造単価は変わってくるとは思いますが、それでも販売価格が倍というのは差がありすぎですよね。

という事で、本を出版した時の出版社の利益について調べてみました。

google先生に『出版社 雑誌 利益』で検索をかけてみたところ、雑誌ではなく新書についての計算を見つけることが出来ました。
それによると、本の値段の内、書店と取次の取り分が約30%で、残り70%が出版社の取り分ということになるようです。
ただ本は、放っておけば勝手にできるというものではありません。本を制作する為の経費を、ここから差し引く必要があります。
著者への印税が10%で、製造費用が30%、その他販売管理費が20%なので、残りの10%が利益として残るようです。

ただ、これは印刷した全ての本が売れた場合の計算で、実際には売れ残ることも多いようです。
一般的な本の返本率は40%程度なので、重版が決まるほど売れなければ、赤字ということも少なくないようです。

話が新書にずれてしまったので、雑誌の方に引き戻しましょう。
これを雑誌に当てはめた場合、どれぐらいの利益になるのでしょう。
雑誌の場合は、同じような構成のものを毎月・毎週出す為、購入する人も限定されていることが多く、ある程度の販売量が予測可能です。
その為、返品率40%なんてことはないでしょう。
私は『ファミ通』をたまに購入することが有りますが、木曜日発売のものが日曜日には何処にいっても見つけられない状態になる為、ほぼ完売状態と考えても良いかもしれません。

となると、新書と同じ計算が成り立つなら、出版社は10%程度の利益を得ていることになります。
しかしここで問題になってくるのが、雑誌の価格です。

先程も書きましたが、ファッション誌の場合は新書に比べて、紙の大きさや質がかなり上です。
当然、製造コストも上昇します。同じ様な紙を使用したムック本の価格は、先程も書きましたが1500~2000円前後。
このムック本の価格が、新書と同じような返本率40%で採算ギリギリか赤字という計算で付けられた金額だとすると…
雑誌の価格はこの半額に設定されているわけですから、返本が無かったとしても、計算上は返本率50%と同じ計算になってしまいます。

つまりは、刷った分が全部売れたとしても赤字という計算。
ファッション誌の場合、『おまけ』としてバッグやスカーフといったものを付ける場合も有りますから、雑誌販売では利益が出ないと考えても良いでしょう。

では、雑誌販売では利益が出ないのに、何故、出版社は売れば売るほど赤字が膨らむ雑誌を作り続けているのでしょうか。
これは雑誌を読めば簡単に想像できますが、雑誌は、結構な割合を広告が占拠してます、その広告収入によって利益を得ていると考えられます。
特にファッション誌を始めとした『商品』をメインに扱っている雑誌は、メーカーからしても自分たちの商品を知ってもらう手段の一つとなっているので、無くなってしまうと困ってしまう存在です。
その為、自分達の存在を周知してくれる出版社を存続させる意味でも、多額の広告料を支払っているのでしょう。

まとめると、出版社にとって雑誌売上というのは利益に全くつながっておらず、むしろ赤字の状態で、利益の大半は広告収入によって得ているという構図になっています。

で、最初の話題に戻りますが、何故出版社は月額432円で雑誌読み放題なんてサービスに自社のコンテンツを提供するのかというと、そもそも雑誌販売では赤字しか出てなかったからなんですよね。
出版社にとって重要な事は、スポンサーに広告効果が有りますよと示す為の閲覧数だけで、今までは閲覧数を稼ぐ手段が雑誌の販売数を伸ばすことしか無かった状態でした。
それが、技術の進化によって他に閲覧数を伸ばす手段ができたというわけです。

週刊アスキーは紙媒体の発行を全てやめ、電子一本に絞ったようです。
これにより、本を印刷・製本する為の費用が無くなり、実物の商品が無くなったことで、販売管理費も無くなります。
本の出版に係る経費がほぼ無くなる上、dマガジンの様な雑誌読み放題サービスにコンテンツを販売すれば、コンテンツを配信するためのサーバー代を肩代わりしてくれる上にページ閲覧数に応じてお金まで貰えます。
客の方も、一冊づつ購入している時と違って読み放題なわけですから、普段読まないような雑誌にも手が伸びる。
結果として、相乗効果で購読者数が増えることも期待できるので、良いことばかりということになります。

出版社と購読者という関係だけで見れば、読み放題サービスというのは win winの関係になっているんですよね。
もっとも、排除される本屋・取次・印刷・製本・販売管理部門にとっては、面白く無い話でしょうし、この様な事が積み重なってデフレの原因になっているのでしょうけども。
ただ、仕組み自体は非常に良いものなので、『デフレになる!リストラされる業者が可哀想!』といった理由で後退するのは、間違っていると思いますが、これについて書くと長くなりそうなので、また機会があったら書こうと思います。

dマガジンとKindle unlimited に加入してみた

私は過去の投稿で、『動画定額見放題サービスなどが登場し、今後は書籍の見放題サービスも始まるのではないか?』なんて書いたことが有ったのですが、どうやら私の勉強不足のようで、既に雑誌見放題サービスは2年も前から存在していたようです。
この事実を知ったのは、少し前(2016年夏)にWBSで『楽天が雑誌読み放題サービスに参入!』といった感じの特集を観たからです。
特集を最初に観た時は、『とうとう、雑誌読み放題がはじまったか。』なんて感じで余裕を持って観てたのですが、その後『値段は2年前にサービスを開始しているdマガジンよりも安く…』と追加情報が流され、自分の情弱っぷりに布団を頭から被ったまま出たくない衝動に駆られてしまいましたけどね。
その後、調べてみると、楽天と時期を同じくしてAmazonKindle unlimitedという読み放題サービスを開始していることが判明。
世は正に、大読み放題時代に突入って感じになってきていますね。

という事で、情弱の私も時代に取り残されないために、早速、2つのサービスに加入してみました。
1つは『dマガジン』で、もう一つは『Amazon UNLIMITED』です。
楽天については随分前に楽天で買い物をした所、スパム紛いのメールが大量に届くようになってから、楽天関連のサービスは極力使用したくないと思い、今回も見送りました。
ラインナップにファミ通も無かったですしね。

使用してみた感じですが、まず、Kindle unlimitedから書いていきます。
Kindle unlimited』は、雑誌に限らず指定されているタイトルは全部読み放題というサービス。
冊数は、日本語対応のものが12万冊で、洋書を合わせると120万冊が読み放題となり、料金は月額980円となっています。
もの凄い数量が読み放題でこの金額。単純な割り算で考えると1冊あたりの料金ではぶっちぎりの安さでしょう。

実際に使ってみた感想としては、タブレットで操作する場合に検索がし辛い。
私がパッと見渡した感じでは、Kindle unlimitedの対象商品がまとめられているページに簡単に飛ぶことが出来るリンクは発見できませんでした。
その為、Kindleストアでunlimitedと打ち込んで探す必要が有るのですが、ジャンル分けもされておらず、その中には稀に、読み放題対象外の商品が含まれていたりしていて、本を探すのに一苦労といった感じ。
最初から読む本が決まっていれば問題は無いのでしょうが、何を読むのか決まってない状態で好みの作品を探すのには苦労するといった感じでしょうか。

PCサイトの場合はタブレットよりも検索しやすくなっていて、Kindle unlimited用の専用ページが設けられています。
ただ、Amazonのトップページから分かりやすいようにリンクが貼られているわけではないので、自分でブラウザの検索窓に『Kindle unlimited』と打ち込んで探す必要があります。
専用ページでは、おすすめタイトルなどが分かりやすいように並べられていて、カテゴリー分けされているので自力で検索して探しだすよりかは見つけやすくなっています。
また、PCのKindleストアでは、左側に細かいジャンル分けがされていて、絞り込み検索が出来るようになっています。
読み放題対象タイトルだけを表示させることも容易にできる為、現段階では、PCを持っていないと満足に楽しむことが出来ないかもしれません。

実際の本のタイトルですが、私が読みたいなと思っていた本をタイトルを入れて検索してみたところ、何もヒットはしませんでした。
この部分に関しては、人それぞれの好みも有るでしょうから、一概にダメだとは言えませんが、人気タイトルは含まれていない印象でした。
雑誌が読み放題ということでしたが、ファミ通も無かったですし、個人的には、1ヶ月間の無料期間が終わったら解約する予定。

次に『dマガジン』ですが、160誌以上の雑誌が読み放題で月額432円です。
先程のAmazonのサービスに比べると1冊辺りの単価は割高となっています。
ですが、タブレット上での操作は非常に直感的で分かりやすく、使いやすいサービスとなっています。
アプリのホーム画面で160誌の雑誌がカテゴリー分けされている為、目的の雑誌が非常に探しやすくなっています。

また、私はまだ使用していませんが、雑誌記事を切り取ってスクラップしておく様な機能も搭載されているようです。
雑談やブログネタを探す時など、使いこなせると便利そうな機能ですね。

ラインナップに関しては、雑誌がメインということも有り、雑誌に関してはAmazonのサービスに優っています。
ざっと調べた所、ファッション誌では女性誌の『an an』や男性誌で人気の『Leon』
ビジネス系雑誌の『週間ダイヤモンド』『東洋経済』『日経マネー』『エコノミスト』といったものはAmazonでは対象外となっております。
そして結構重要なのが、IT系の『週間アスキー』やゲーム系の王道雑誌『ファミ通』が楽しめるのは、今のところ『dマガジン』だけとなっております。

この手のサービスは、取扱商品数や1誌あたりの単価で考えがちですが、数が多くても読まなければ意味はありません。
今回はほぼ取り上げなかった『楽天マガジン』は、雑誌取り扱い数は200誌と『dマガジン』よりは多いですが、観たことがないようなマイナー雑誌で数を稼いでいる感があり、メジャーどころで読みたい雑誌の数は負けていたりします。
雑誌というのは、世間一般の人と共通認識を持つために読む側面もある為、皆が読んでいる雑誌に目を通すという事も重要になってきます。
そういった意味では、名の通ったタイトル数がどれだけ揃っているかが重要であって、単純なタイトル数だけでは比べることが出来なかったりします。

これはAmazonも同じで、数は多いけれども読みたい本がどれだけ有るかと問われれば、考えこんでしまう様なラインナップとなっています。
その点『dマガジン』は、メジャーどころを抑えてくれている為、その中の1誌でも定期購入しているのであれば、雑誌購入を止めてdマガジンを申し込んだほうが家計としては安上がりとなります。
だって、ファミ通を書店で買えば500円ですが、このサービスだと過去1年分のバックナンバーと1ヶ月内に発売される最新版込みでで432円ですからね。
ファッション誌も同じで、1冊買う値段で他のファッション誌も全部読み放題になってしまいます。

今の世の中は、多くの情報はネットによって無料で手に入れることが出来ます。
しかし、お金を払って手に入れる情報も、それはそれで結構重要だったりするんですよね。
そんな情報誌の情報が月額432円で手に入れる事が出来るっていうのは、結構、画期的なサービスだと思います。
電子書籍でダウンロードなので、書店に買いに行く、読み終えた雑誌を捨てるといった手間がなくなるのも、地味に助かりますよね。

AmazonKindle unlimited もdマガジンも、初回1ヶ月は無料で試せるので、興味が有る方は、一度試してみては如何でしょうか。
既に雑誌を定期購読されている方は、10インチ程度の安いタブレットを買っても、長期的にみれば特になるかも知れませんしね。

【おすすめPodcast紹介】 ラジオ組体操

私の独断と偏見のPodcast紹介コーナー。
第116回。

過去に書いた投稿
タイトル紹介はこちら
エピソード紹介はこちら

今回は、【ラジオ組体操】

ラジオ組体操 Podcast

ラジオ組体操 Podcast

  • ラジオ組体操
  • コメディ・インタビュー
  • ¥0
です。


今回紹介するwebラジオは、【ラジオ組体操】
公式サイトの説明が非常に上手くまとまっているので引用すると『ダメなニュースとアレな話題で無責任に盛り上がる、無意味アクティビティ、ラジオ組体操。アクロバティックでエクストリームな恥的体験を、1%の人たちに。お相手はKとUGでお届けします。
だいたい毎週更新で、長さは気まぐれです。』
というわけで、ダメなニュースとアレな話題を取り上げて、それを元に会話するニュースバラエティな感じの番組です。

配信されているのは『K』さんと『UG』さんの男性二人。
放送時間は一時間前後が多いですね。
更新間隔は週1回の週末更新となっています。

この番組はダメなニュースやアレな話題で主に構成されているわけですが、これだと、あまりにも抽象的なので具体的に書くと、変態と変わった事案で構成されている番組です。
警察などがメールサービスなどで知らせている通報事案や、新聞などに小さく取り上げられている、少し変わった出来事や変態が登場する事件を集めて発表。
その際に、一つ一つの事件に対してコメントを挟んでいくというスタイルで展開していく番組です。

これらのニュースは、ネットを頻繁に見ておられる方などは、ネットニュース等で取り上げられたりするので、馴染みのある方も多いかもしれませんね。
特定のニュースを特化して収拾されているので、アレやダメなニュースを聴き比べ『今週は、声掛けおじさんが多かったな。』『夏休みでも、教師事件て結構多いのね』といった、傾向や季節による事件の多さ等を比べる事も出来たりします。

番組を聞いてみた感想ですが、アレや駄目な話題を取り扱っている放送にもかかわらず、おしゃれな雰囲気が漂っている点が印象的でした。
下ネタや馬鹿な話題を取り上げている番組って他にも多数存在するのですが、その多くが、下品なものが多かったりするんですよ。
酷いものになると変態的なニュースから脱線して、性的な話の方に話題がそれていき、ずっと下ネタを話すなんてことにもなったり…

しかしこの番組では、不思議とイヤラシイ雰囲気は感じないんですよね。
公式サイトには『恥的体験』なんて書いてありますが、むしろ知的で、ちょっとした爽やか感すら漂っています。
話されている内容に注意を払わずに、話されている雰囲気だけをサラッと聞くと、FMラジオを聴いている様な気すらしたり。
元のニュースとの距離感の取り方が、絶妙なんでしょう。
例えるなら、紳士2人が上品に談笑しているので聞き耳をたててみると、『アレな話題や変なニュース』で盛り上がっている感じとでもいうのでしょうかね。
この、元ネタと対するコメントの温度差が、番組の面白さをより引き立てているのではないかと思います。

『面白いコンテンツには、対比構造が含まれている』なんて事を聴いたことが有りますが、正しくそれを実行しているって感じ。
これは言葉で言うのは簡単なんですが、実行するのはかなり難しいと思うんですよね。
特にこの番組の場合は、取り扱っているのが『アレな話題やダメなニュース』
元のニュース自体が破壊力抜群な為、薄いリアクションをしてもニュースの方に目が行ってしまって、印象に残らない。
かといって、ニュースに乗っかる形で話を膨らませていくと対比にならないし、下品な方向に脱線しがちになってしまう。

元のニュースと距離を話しつつ、且つ、ニュースに主役を奪われない形でコメントを行うというのは、かなり頭の回転が早くないと難しいことでしょう。
それを難なく行っている出演者の御両人は、本当に凄い。
このラジオは編集されているのかどうかは分かりませんが、間を置かずにポンポンとコメントが出てきます。
ジャンルの違ったニュースなら比較的楽なことかも知れませんが、1時間中で同じ様なニュースばかりを相当数扱っているのに、ほぼ、コメント内容が被るということもなく、流れるようにコメントをされているのは、単純に感心してしまいます。

また、番組内で取り扱われているニュースについては、公式サイト内に全て記載されています。
これも、ニュースソースがネットに存在するものに関しては、全てリンクを付けて載せるという力の入れよう。
そして公式サイトの方もラジオ番組と同じで、変態ニュースを取り扱っているとは思えないほどのオシャレな仕上がりとなっています。
この雰囲気作りには、ただただ感服してしまいます。

『アレな話題やダメなニュース』が主体ということで毛嫌いされう方もいらっしゃるかもしれませんが、番組のクオリティー自体はかなり高いので、一度聴いてみると、偏見なども取れて楽しめる人も多いと思います。
まだ聴いたことがない方は、ぜひ一度、聴いてみては如何でしょうか。
オススメです!!

【ゲーム紹介】 真・女神転生IV  FINAL (3DS) 

今回紹介するゲームは、【真・女神転生IV FINAL 】です。




このゲームは、真・女神転生IV と同じ世界観のゲームです。
女神転生シリーズを全くやったことがない方の為に簡単に説明をすると、基本的にはドラクエやFFの様なRPGなのですが、舞台となっているのが中世ヨーロッパの様なファンタジー世界ではなく、現在の東京です。
とある人物(シリーズによって人物が変化)によって悪魔召喚プログラムが作られ、それを駆使し、時には悪魔と契約して仲魔にして使役し、時には討ち果たす事で目的を達成していきます。
実際の神話などに登場する悪魔(ゲーム内では神や天使も含めて、全てを悪魔と表現)を使用している点が、他のゲームとは一線を画していますね。
女神転生シリーズは、Persona(ペルソナ)などの外伝を含めると結構な数が出ていますが、その最新作がこの作品です。

ゲームのタイトルは【真・女神転生IV FINAL 】で『Ⅳ』の続編のような印象を受けますが、続編というよりは【4】のNルート確定直後から始まる、アナザー・ストーリーとなっています。
本来、悪魔に殺されて死ぬはずだった少年が、別の悪魔の手を借りて生き延びる選択をした事で、前作のエンディングとは違った結末になる『もう一つの物語』
前作の世界観を補完するような情報が多数出てくるので、これ単体で楽しむよりも前作をプレイした上で遊ぶほうが、キャラクターや世界観に感情移入も出来て楽しめる作りとなっています。

世界観は同じで、結末が変更されている今作品ですが、ゲームのシステムも若干変更されて遊びやすくなっています。
一番の改善点は、難易度でしょう。
前作はバトルの難易度が非常に高く、最初にバトルを学ぶ為のチュートリアルのダンジョンで死にまくる有様。
敵との遭遇はランダムエンカウントでは無くシンボルエンカウントで、『X』ボタンを押してシンボルに刀を当てることで先制が可能なのですが、敵はこちらを見つけ次第、ダッシュで突進してくる為、先制には慣れが必要でした。
死亡した際には三途の川に連れて行かれ、そこで賄賂を渡さないと生き返れないしようとなっていて、持ち金が少ない序盤では直ぐに手詰まりになる事もありました。

しかし今回のFINALでは、この部分がかなり改善されています。
バランス調整がされており、最初のダンジョンで死にまくるといった事はほぼ無くなりました。
不意打ちを受けて敵に先制を取られて死んだとしても、今回は金銭の要求などはなく無料で何度でもコンテニューが可能となっています。
また、仲間との交渉も前回に比べて難易度が下がっており、比較的仲魔にしやすいようになっていたように感じました。
(ゲーム序盤で、悪魔との交渉を有利にすすめる事が出来る機能を入手できる。)
1度仲魔にした悪魔をもう一度仲魔に引き入れる場合は、更に難易度が下がる感じで、交渉のストレスも然程感じること無くプレイできる点は良かったです。

その他にも、細かなシステム等が改善されています。
このゲームでは、メインストリーの他にチャレンジクエストというものが存在します。
チャレンジクエストは無印の『4』でも有ったのですが、前作では各地にあるハンター協会の連携が取れていなかったせいなのか、主人公がスマホを持ってないからなのか、以来の受注をするのに現地の商会まで行って、掲示板をサーチして新規の依頼を受注する必要がありました。
しかし今回は、チャレンジクエストが遂行可能レベルになると同時に、クエストがスマホにメールで送られてくる為、イベントをこなす毎に各地の商会を巡るという面倒くさい行為をしなくて良くなりました。

他には、マップナビ等も改善。
前回は、下画面に映しだされるマップをいつでも動かすことが出来ましたが、見終わった後にイチイチマップをスクロールさせて現在地までマップを戻さなければなりませんでした。
しかし今回は、右上にマップナビのアイコンが追加され、それを押さないとマップのスクロールが出来なくなりました。
今までより1つ手間が増えたわけですが、マップナビを展開している間は時間が止まっている状態になるので、敵に突進される心配もなく、安心してマップを観ることが可能になりました。
また、終了の際にもう一度アイコンを押すわけですが、その際に自動で現在地までマップが引き戻されるため、使い勝手が飛躍的に上昇しました。

悪魔合体も僅かに変更され、2体合体のアイコンが追加されました。
前作まではオススメ合体の中から選ぶか、検索合体で条件を指定し、出てきた合体結果の中から好きなモノを選ぶという方式でした。
今までのシリーズの様に、総当りで試すよりは遥かに便利だったのですが、この方式だと、要らない悪魔同士を合体させてストック数を減らしたい場合、面倒くさかったんですよね。
しかし今回追加された2身合体の登場により、この作業が飛躍的に楽になりました。

この様に、細かい改善によって、無駄にかかっていた時間が削除され、ストレスを感じること無くプレイできる点が良いですね。

肝心のストーリーですが、前回のものよりは長くて倍近いボリュームがありました。
前回の『4』の場合は1周クリアーは35時間程度で、3周しても100時間だったのですが、今回の場合は最初の一周で60時間超え。
システム改善によってサクサク進んでいるはずなのに、このプレイ時間ということで、結構な長さとなっていますね。

ただ、前回と違ってルート分岐が分かりやすくなっており、『4』の時のように選択肢によるポイント制で『ロウ』『カオス』『ニュートラル』が決定するわけではありません。
分岐する質問の答えによって決まるので、選択肢が出るイベントの前にセーブデーターを分けておけば、途中からやり直しをする事で最初の1回で全てのエンディングを観ることも可能になっています。
ストーリーの内容を書いてしまうとネタバレになってしまうので割愛させていただきますが、個人的にはかなり面白いシナリオでした。流石メガテン
といっても今回の『FINAL』は前回に比べるとポップな感じでより楽しみやすいシナリオにはなっていますが、明るく脳天気な話ってわけでもないですし、残酷描写も結構出てくるので、人は選ぶとは思いますけどね。
オカルトが結構好きな人には、かなり楽しめる作品だと思いますし、この作品をプレイすることでオカルトに興味を持つ人も出てくるような作りになっています。

個人的に、かなりお薦めです。