だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

リーダーについて基本から考える

先日…
といっても結構前なのですが、白熱教室でリーダーシップ論についての講義が放映されていました。
リーダーという単語は、幼い頃から何度と無く聞いてきました。
社会人になっても同様で、会社で出世するために、リーダーを目指す人は多いんだろうと思います。

でもここで、改めてリーダーについて考えてみると、自分の中で、リーダーの定義が結構あやふやなことに気がついてしまいました。
なんとなく、偉い人であることはわかりますし、権限に応じて責任が発生することも分かります。
決断力も指導力も必要なのかなと、漠然と思ったりもします。

抽象的なイメージは分かるのですが、具体的にどういうものかが解らない、あやふやな言葉。
これが、私の中のリーダーという言葉のイメージです。

そんな中でリーダー論を聞いた結果、『やっと』と言いますか、リーダーの意味について知ることが出来ました。

まず、リーダーという言葉で最初にイメージしがちである、『上に立つ人』『偉い人』。
実はこのイメージは、リーダーという性質とは全く関係がない、イメージでしか無いもの。
極端に言えば、偉いから・立場が上だからという状態は、リーダーとは全く関係がありません。
リーダーになると権限が生ずるので、結果として偉そうに見えるだけということでしょう.

では、リーダーとはどういう存在なのか。
簡単にいうと、『周りの人間がリターンを期待して、権限を与えているもの。』です。

会社組織で例えましょう。
上司は権限を持っていますが、それは部下から与えられているもので、上司だから権限を持っているわけでは有りません。
では、何故部下は上司に権限を与えて、命令に従うのかというと、その方が部下が得だからです。

こういう説明をすると、『では、権限を与えている側の部下が偉いの?』と疑問を持つ方も入らしゃるでしょう。
実は、そういうわけでも有りません。
そもそものリーダーは、経験が豊富で判断能力が高い人間に、周囲の人間が一定の権限を与える。
権限を与えた側の周囲の人間は、リーダーの決断に従わなければならない義務を負いますが、重要な決断を丸投げする事が出来きます。

重要な決断に頭を悩ます人間がリーダー1人に限定される為、周囲の人間は他のことに注意を向ける事が出来ます。
例えば、製造・営業・設計等の専門業務に集中することが可能になります。
この分業によって利益が上昇した場合、組織に属している人が皆、利益を得ることが可能となります。
これが、リーダーの正体。

つまり、リーダーは役割の一つであって、『上に立つ偉い人』というわけでは有りません。
その役割が、進む方向を指し示すという重要な役割で、その役割が正しく行われるためには、リーダーには権限がなければならない。
しかしその権限は、周囲の人間がリーダーに与えているものというわけです。


しかし世の中を見渡してみると、この基本が案外、忘れ去られているんですよね。

決断しない人が役員になっていたり、自分の判断が間違っていたら無かった事にしてみたり。
最悪の場合は部下に責任をなすりつけて、トカゲの尻尾切り。
こういった方々は、そもそも部下から権限を与えられるような人間ではないんですよね。

では何故、本来リーダーの資格が無い人間がリーダーになるのかというと、部下側の人間に『上司に権限を与えている』という自覚がないからでしょう。

いまいち ピンッと来てない方もいらっしゃるかと思いますが、上司に権限を与えているのが部下という事は、言い換えれば、上司に能力がないと判断した場合、その権限を剥奪すればよいのです。
『部下に権限を剥奪することなんて、出来ないでしょ!』と思われる方も多いでしょう。
ですが、上司から権限を剥奪することは、実は簡単です。
上司の権限は、部下に命令するという権限だけです。
その為、極論をいえば、上司が本当に無能だと部下全員が思うのであれば、退職覚悟で全員で上司の命令を無視すればよいだけなんです。

つまり、上司は部下から権限を託される為に、正しい決断を下せるように精進しなければなりません。
そして、部下に努力を認められて初めて、部下から権限が与えられる。
部下から権限を与えられる事で、部下は上司の命令を聞き入れ、組織として機能する。

しかしこの基本がいつの間にか崩れ、上司に権限を与えているのは、その上の上司と思い込む。
結果、権限を与えて貰うはずの部下をこき使い、都合が悪くなったら責任を被せて逃げる。
部下が成果を挙げると、成果だけを奪って自分のものにし、更に上の上司にゴマを擦る。

こういう間違った状態では、正しい組織運営は出来ないんですよね。
私達はもう一度、リーダーの基本について考えるべきなのではないでしょうか。

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