だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

政治とマスコミに搾取される民衆

ここ最近起こっている問題を振り返ると、昔の政策のミスが多いように思える。
例えば【空きや問題】【介護問題】【待機児童問題】等は、国民が中心ではなく、経済成長を中心に据えた政策のツケが回ってきているだけのような気がします。

といっても、政治家だけが悪いというわけでもない。
テレビや新聞などのメディアも協力し、国民を洗脳した結果、起こった悲劇だと思います。


最近、30代の男性が事件を起こした事について、ワイドショーが取り扱っていました。
その男性は実家暮らしだったのですが、その情報が出された瞬間、コメンテーターの一人がこんな発言をしました。
『30歳にもなって実家暮らしなんてねぇ。 普通じゃない』
大物政治家の息子が発した言葉なのですが、この発言を聞いて【普通】と思ってしまった方は、洗脳されている可能性が有るので注意が必要です。

先ほど挙げた【空きや問題】【介護問題】【少子化問題】【待機児童問題】
この各問題は、実は一つの事が原因で起こっています。
それは、核家族、そして、それに伴う不動産ビジネスです。


この核家族という構造は、政治とマスコミによって作られたトレンドによって作られてきました。
私が子供の頃に観ていたテレビ番組では、嫁と姑問題が頻繁に取り扱われ、『同居なんてとんでもない』といった風潮が生れました。
その一方で、子供が学校を卒業して社会進出する際には、『実家を出て一人暮らしをして一人前』なんて意見が堂々といわれています。
この流れは今でも続いており、社会人になって親と同居している人間を【パラサイト】なんて呼んだりもします。

では、何故マスコミや政治は核家族や一人暮らしを進めるのでしょうか。
答えは単純で、その方が経済成長するからです。

例えば、親と同居して大家族で暮らした場合、お金は然程使いません。
家は1軒で良いですし、食べ物にしても1~2人分を作るよりも、5~7人分を作ったほうが効率的です。
材料そのものも無駄なく使い切ることが出来ますし、作り過ぎても、育ち盛りの誰かが食べるでしょう。
風呂なども同じで、一度沸かせば家族全員が入ることが出来る為、一人あたりで割れば非常に効率的です。

その一方で、核家族・一人暮らしが増えればどうでしょう。
2世帯・3世帯で暮らしていた家族は、1世帯毎に住居が必要になりますし、20歳を超えた子供が一人暮らしを始める場合、更に住む場所が必要になります。
食事は、2人分作ろうと思うと食材が余るので、カット野菜等の割高な商品を買わなければならない。
作り過ぎた分も無駄になる可能性が多い。
一人暮らし等は更に効率が悪い。

効率が悪く、無駄が多いという事は、庶民が不必要なものに出費をしているという事です。
当然のように消費額は増えますし、GDPを押し上げる効果にも繋がります。

GDPが増えれば、国の税収は増えますし、予算規模が大きくなれば、上に立つ者の権力もます。
マスコミも同じです。
民放はスポンサー収入で稼いでいますが、国民が無駄なものに金を使ってくれれば、その無駄を提供している企業は潤う事になり、そこからスポンサー収入を得られます。
見せかけだけでも経済成長をすれば、政治家もマスコミも儲かる仕組みとなっています。

しかし、そもそもが無駄なものに金を使わせて経済成長をしているわけですから、問題が起こらないはずはありませんよね。
具体的に、一つ一つの問題について考えていきましょう。

まずは【空きや問題】
先程も書きましたが、日本では、それぞれの世帯や個人が住居を借りることが素晴らしい事だと宣伝されています。
それと同時に、新築が素晴らしいという思想も浸透しています。
新築至上主義とでも呼びましょうかね。
新築というだけでプレミアが付き、誰も住んでいなかったとしても、一度でも登記が行われれば大幅に価格が下がってしまうという異常な状態となっています。
その為か、日本では50年を過ぎた家はドンドン取り壊され、新たに新築されます。
これが常識になると、『50年持てば良い』という考えの住宅が量産される事になり、ますます中古物件は売れなくなる。

歴史を大切にするヨーロッパをみれば分かりますが、この様な新築至上主義は世界的に観て異常なことです。
そもそも、30年や50年で建物の価値がゼロになるという事は、家自体が資産にならないことを意味しています。
土地を相続しても、1世代ごとに建て替えが必要になり、建築業者は儲かるが、住んでいる人達は搾取されることになります。
そうして生み出された住宅は、少子化と共に空き家となり、中古市場が活性化していない為、売られることもない。
朽ち果てていくだけの存在になります。


【介護問題】【待機児童問題】は同時に解説していきましょう。
これらの問題に共通している点は、周りに助けてくれる人達が居ないことが主な原因です。
例えば介護問題や老々介護は、3世代で一緒に住んでいた場合は、家族同士で相談することも出来ますし、一人に負担がかからないように役割分担をする事も可能になります。
この役割分担は、待機児童問題にも繋がります。
仮に40歳で子供を産んだとしても、その方の両親は60~70歳でしょう。
老いたとはいえ、まだ介護が必要な年齢ではなく、定年も過ぎて、比較的、手が空いている状態といえます。
この様な両親が同居しているのであれば、用事のあるときは両親に子供の面倒を観て貰うことで問題が解決できます。

この問題解決は、単純に待機児童問題を解決するだけでは有りません。
認知症等を患う原因の一つに、『何もすることがない』事が挙げられます。
私はまだ40歳手前ですが、連休等に何もせずに寝ていると、脳の機能が低下したんじゃないかと思うことが多々あります。
それが毎日続いたとすれば、確実にボケるんだろうなと思ってしまいます。
しかしやることが有ればどうでしょう。
孫の面倒を見るという責任感が伴う用事を任されると、充実感も生れますし、認知症等の発生も遅らせることが出来るでしょう。
結果として、介護問題も緩和される可能性があります。

しかし現在は、【老人】【幼児】をみる人間が居ないから、この産業を伸ばそうと動いています。
自分の親なら耐えられるが、他人の【老人】【幼児】をみるのは責任が重大な上、ろくな賃金が支払われない。
結果として、携わってはいけない様な人達までもが就労する事になり、施設に入っている人も働いている人も、皆が不幸な状態になってます。


本来であれば、既得権益者がその利益を捨て、国民目線で考えてくれればよいのでしょうが、おそらくそれは不可能でしょう。
我々庶民は、マスコミや政治家に踊らされず、どの様に生活を送れば自身が幸せになれるのかを真剣に考えなければならないのではないでしょうか。