だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

貧乏になってしまうのは時間が足りないから?

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久しぶりの、独断と偏見のPodcast紹介コーナーです。
今回で第123回目

今回紹介するのは、私が普段から愛聴している『ネットラジオ BS@もてもてラジ袋』の、2018年12月27日更新のエピソードです。
moteradi.com

金の価値を知っているのは 金持ちか貧乏人か

いろいろと興味深い話をされているのですが、一番興味深かった話は、『いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学』という本の紹介です。

貧困層と金持ちでは、一体何が違うのだろうかというのを検証しようと、アンケートや実験を繰り返した結果、貧乏になる人に共通しているのが、『時間が足りない』という点だったという話。
これだけではいまいちよくわからないと思いますが、先ほど紹介した番組内では、結構な時間をとって面白おかしく、丁寧に紹介されているので、時間がある方はそちらを聞いてもらいたいのですが…

このブログでも簡単に説明してみますと、富裕層と貧乏人の、どちらの方がお金の価値を熟知しているのかというと、貧乏人の方がよく知っていたりするんです。
これって、結構驚きですよね。 何故って、貧乏人はお金の価値を知らないから、コンビニATMでお金を下ろすし、その金で、割高なコンビニ商品を買ったりする。一方で金持ちは、金の価値が分かっているから、そんな無駄なことに金を費やさない。
結果として、貧乏人は出費が多くなって、収入の大半を使い果たしてしまうのに対し、金持ちは収入に対して出費が少ないので、お金が溜まっていく。
こういった理屈が浸透しているせいか、日本では自己責任論が行き着くところまでいって、『貧乏になったのは自己責任! 困ったときだけ国に頼るな!』なんて意見が当然のように主張されていると思うのですが…
実際には、真逆の結果がわかったそうなんです。

先程も書きましたが、実験やアンケートの結果、お金の価値をより理解しているのは、貧乏人の方であって、金持ちは金の価値を分かってなかったんです。
そういえば昔、自民党の麻生太郎さんが『カップラーメンの値段はどれぐらいですか?』と質問されたとき、『400円ぐらい』と答えてましたよね。 金持ちって、基本的に物の相場を知らないそうなんです。
一方で貧乏人の方は、カップラーメンの値段はもちろん、野菜の値段などなど、生活に直結している日用雑貨の値段を熟知している。

この他にも、スポーツの観戦のチケットで、5試合分のチケット料金で6試合みれる6枚綴りのチケットの例で言うと、最後の6試合目が優勝決定戦になったりすると、チケットの価格が高騰したりします。
しかし、このチケットの高騰に気がつくは貧乏人だけで、金持ちは、6枚綴りのチケットを6等分した料金以上の価値がチケットにつくなんて事はわからず、経済学者に至っては、『5枚分のチケット料金で購入したんだから、最後の1枚は無料。つまり価値はゼロ』なんて答えるしまつ。
一方で貧乏人は、自分の購入したチケットが予想しなかった出来事で高騰した場合、その動きに敏感に反応し、優勝決定戦のチケットを売り、手に入れた金で他の事をしようとする。

普通に考えると、金持ち程、株式投資などで利ざやを抜くなんて事を思いつきそうですし、経済学者なんて株・土地・債権・商品などの資産の変動を予測するのが重要な仕事だったりする為、金持ちや経済学者の方が価格が敏感になりそうです。
しかし実際には、商品価格の値動きに敏感な転売ヤーなどは貧困層で、金持ちほど、そんな相場に興味はないということのようです。

貧乏の原因は時間の欠乏

先程も説明したとおり、金持ちほど、巷に溢れるものの価値に無頓着で、貧乏人ほど、その価値を熟知しているわけですが、では何故、物の価値をよく知る人間が貧乏になってしまうのか。
結論から言うと、貧乏人は物の価値が分かっているからこそ、真剣に消費をしてしまう。
外食にいった際、1杯600円のビールをお代わりするのか、それとも、我慢してその日は帰って、読みたかった漫画を買うのか。

貧乏人はお金がないが故に、お金の使いみちを真剣考えなくてはならない。 今の自分に1番必要なのは、何なのか。 この買物は無駄ではないのか。 コスパはどうなのか。
お金がないが故に、常に最良の選択を迫られて、その答えを考えるために、脳の容量が奪われてしまう。

人間は、そもそもがマルチタスクが苦手なので、他のことを考えながら物事を行おうとすると、作業効率が落ちてしまって、同じ作業をするのにも時間がかかってしまう。
また、消費をした際には絶対に失敗は許されない為、必要以上に物事にのめり込んでしまう。 その結果として、他に注意を向けなければならない事柄があったとしても無視してしまう為、消費した対象への失敗は減る場合もあるが、全体的に観るとマイナス面が大きくなってしまう。
これは所謂、サンク・コストと呼ばれるものに当たるんでしょう。 何かにお金を投じて失敗した場合、そこにつぎ込んだお金や労力を取り戻す為に後戻りできなくなり、今まで投じたものを取り返すまで追加投資し続けてしまう。 結果的に、損切りを行うことができずに破滅してしまう。

お金を持たない人間は、少ないお金を投資するからこそ、その投資で最大効率を得ようとして必死に考えたり、必要以上に集中し過ぎてしまう為に、ゆっくりと冷静に考える時間がなくなる。
常にいっぱい いっぱいで、選択を迫られている状態なので、正しい判断を下すことができずに、愚かな決断を下してしまう。

これが、貧乏の原因。
富裕層と貧困層を将棋の勝負で例えるなら、富裕層は考える時間を合計で1週間ぐらい貰っているのに対し、貧乏人は1手目から『10秒~ 9、8、7、6』とカウントダウンされているようなもの。
焦りから、常に悪手を打ち続けてしまう為、勝負にならないという事。

時間を増やす方法

貧乏に陥ってしまう原因がわかったのですが、対処方法はないのでしょうか。
私はこの話を聞いて、すぐに、その対処方法を思い出しました。 思いついたのではなく、『思い出した』と書いたのは、この方法は私が考えたものではなく、自己啓発本でベストセラーになり続けている本『7つの習慣』に答えが書いてあるからです。

この本は有名過ぎるので、読んだ事がある方も多いとは思います。 ベストセラーで売れまくってるので、新品で買うお金がないという人は、古本屋に行けば少し安く買えると思います。
自己啓発本と聞いてアレルギーを起こす方もいらっしゃるかもしれませんが、この本は、所謂『意識高い系』が好んで読み、読み終わったら急にテンションが上がるような代物ではありません。
生活習慣を見直すことで、人生をより効率よくしていく為のpライフハックの方法が書かれている本なので、自己啓発本が嫌いな人も、一度読んでみるべきだと思います。

この本には様々なことが書かれているのですが、先程書いた、『貧乏人ほど考えなければならないことが多く、時間が搾り取られている』状態の回避方法も書かれています。
結論から書くと、『自分が将来どうなりたいのかというヴィジョンをリアルに持つ事』

より具体的な方法としては、物事を4つのカテゴリーに分けるということです。
分割方法としては、まず、物事を時間的な尺度で2つの分野に分けます。 『後回しにしても良いもの』と『今すぐに取り掛からなければならない事』の2種類です。
次に、物事の価値的な尺度で、『重要なもの』と『重要ではないもの』に2分割します。
この分割により
『緊急性があって重要なもの』
・事故や病気
・締切のある仕事など

『緊急性があって重要ではないもの』
・無意味と思われる付き合い(飲み会など)
・突然の訪問者など

『緊急性がなく重要なもの』
・健康の維持(ジム通い、ストレッチ、食習慣など)
・新たな人間関係の構築や勉強など

『緊急性がなく重要ではないもの』
・だらだらテレビを見るなど

以上の4つに分かれることになります。

4つのカテゴリーに分けることができたら、『緊急性がなく重要ではないもの』の時間を極力削るようにします。 そもそも、この項目に当てはまる行動をしてしまうというのは、『暇な時にやることを決めていない』から無駄な行動をとってしまうわけで、順位付けが出来ていてやる事が決まっていれば、この項目に当てはまる行動は自ずと減っていくことになります。
それが出来た場合は、『緊急性があって重要ではないもの』の時間を削ります。 人間関係や事柄の重要度を理解する事により、『意味が無い』と判断した事柄に対しては、積極的にNOと主張するようにします。

残る2項目のうち、先に片付けなければならない事は、『緊急性があって重要なもの』なのですが、一番重要な項目は『緊急性がなく重要なもの』です。
というのも、例えば、健康の維持の為に体を動かしたり食事に気をつけたり、定期的な健康診断を受けるなどの行動をしていれば、『緊急性があって重要なもの』の項目に入っている『事故や病気』という状態になり難くなります。
締切がある仕事なども、それを得意分野とする友人や知り合いを事前に作っていたり、その分野の知識を本などで事前に勉強をしていれば、締め切りが来る前に早く終わらせることが出来る可能性が高まります。

『緊急性はないが重要なもの』を重要視することにより、『緊急性があって重要なもの』の項目を減らせることができ、結果として1日の時間が有効活用できるようになります。
結果として、4分割した内の3つの項目を削れることに成るので、その有効活用できる時間を利用して、『緊急性はないが重要なもの』に更に取り組むことで、自身のスキルアップに繋がり、更に時間が増えることになります。

つまり重要なのは、自分にとって何が一番重要なのかを知るということ。
それを知る為に必要なのは、自分が将来どうなりたいのかというヴィジョンをリアルに持つ事になります。

まとめ

紹介したラジオの中では、貧乏になってしまう人の特徴として、貧乏であるが故に、消費先にこだわってしまう。こだわってしまうが故に、考えなければならない事が増えてしまい、時間が奪われてしまう…
時間がないが故に、切迫感から悪手を打ち続けてしまい、最悪の方向に突き進んでしまう。

しかし、既に明確に進むべき方向が定まっていれば、目先の消費動向にイチイチ迷う必要がなくなる。
迷う必要がなくなる為、奪われる時間もなくなり、切迫感から悪手を打つ確率も低くなるという事になります。

…っとまぁ、偉そうなことを書いてみましたが、書くのは簡単ですが、実行するのはかなり難しいことだったりするんですけれどもね。
この難しい試練を乗り越えて、やっと富裕層と同じ心理状態になれるというのも、不公平感を感じますが。