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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【おすすめPodcast紹介】 佐藤大のプラマイゼロ

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私の独断と偏見のPodcast紹介コーナー。
第70回。

過去に書いた投稿
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今回は、【佐藤大のプラマイゼロ】

です。


”この番組は音楽誌FLOORの連載『佐藤大のプラマイゼロ』と連動したPodcast”という事で、音楽雑誌の連動企画。
floormag.net


この紹介を聴くと、『音楽関係のコンテンツなのかな』と思ってしまうが、実際には余り音楽の話は出ません。
ではどの様な内容なのかというと、メインパーソナリティー佐藤大さんが脚本家という事で、映画やアニメ等の映像関係の話が多めの放送となっています。

どのような作品を手がけられているか。
いくつか紹介すると、【カウボーイ・ビバップ】【攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX】【東のエデン】【交響詩篇エウレカセブン】等。
SF系の作品を数多く手がけられています。
詳しくはwikiを参考にしてください。

佐藤大 - Wikipedia

この放送を聞いて個人的にオモシロイと思ったことは、放送内容の変化ですね。
このラジオは、初期から最新回に向かうに連れて、徐々に放送内容や雰囲気が変わっていきます。

最初の頃は、クリエイターの苦悩や怒りといったものが放送の原動力になっているイメージでした。

例えば、自身が脚本家として創りあげたい世界観や展開を、上の立場の人に説明しても伝わらない。
演出として、理屈抜きで入れたかったシーンに細かいツッコミを入れられたり揚げ足を取られた時の辛さ等。
表現者としては、決められた時間内で様々な要素を入れて精一杯やっているつもりでも、それが他者に伝わらないもどかしさ。

同じような視点で、自身ではなく、他の方が創った製造作品に関して、『この部分に気がついて欲しい』『この作品には、こんなメッセージが詰め込まれている』という訴えも。

この様に、クリエイターとしての視点で、自身の作品や他者の作品に対する主張を展開していく内容が多かった印象があります。

個人的には、この様な内容のコンテンツは聴いていて非常に楽しい。
自分一人では観ることが出来なかった視点で物事を捉えられるようになりますし、脚本家が自身の作品について語っている部分に関しては、表現者本人の気持ちが聴ける為、好きな作品であれば尚更興味深い。


しかし中盤以降、作品に対する詳細を語っていくというよりも、企画モノといった、より一般向けの内容にシフトしていきます。
ここら辺の表現が難しく、一般的という表現が的確かどうかは分かりませんが、より広い層の方が分かりやすい内容へと変化します。

代表的な企画は、【箱根駅伝】と【対決】

箱根駅伝は、この放送を佐藤大と一緒に行われている音楽雑誌の関係者の方、オスギさんが箱根駅伝ファンという事で、箱根について熱く語りだした事で始まった企画。
箱根について全く知らなかった佐藤大さんに面白さを伝えるという趣旨で始まったのですが、気がついたら毎年正月にはリスナー皆でテレビを見て、Twitterを介して感想を言うという企画に発展しました。

私自身は、箱根について全くの無知で興味もなかったのですが、大好きな人が思いのままにプレゼンする様を観て、若干興味が出てきました。

そしてもう一つの企画が、【対決】
最初はDの対決という名目で、団地 vs ダム
どちらが魅力的なのかというのをプレゼン対決で競い合うという企画でスタート。

単純に両者の良さを語るだけかなと思ったら、周辺環境やそれらが生まれた文化などに発展していき、かなり面白いコンテンツに。
また、nanoblockでダムや団地を創るという話になり、それらをリスナーに作って写真を送ってもらうという企画をした所、nanoblockの発売元からお墨付きをもらい、発売元が開催する大会の審査員に抜擢されるという話にまで発展したり。




番組の雰囲気としては、初期と後期で全く違った感じですが、それぞれ違った意味で楽しませてくれる良い放送だと思います。
話されている内容自体は若干難しい部分もあるかもしれませんが、聴いて損はない放送だと思います。

お勧めです!