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【ゲーム感想】ゴッド・オブ・ウォー (God of War) 【最高難易度】

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今日は、少し前に『約束された神ゲー』という触れ込みで話題となった、『ゴッド・オブ・ウォー (God of War)』のプレイ感想となります。



      

ゴッド・オブ・ウォーといえば、PS2時代から続くシリーズで、全世代・全々世代のハードで出していたのにもかかわらず、超絶グラフィックで世間を驚かせていたアクションゲーム。
舞台となっているのはギリシャ神話で、元々はスパルタの戦士だったクレイトスが神となって…といった感じの話。
私自身は、『3』しかプレイしていないので、1と2の詳しい話は知らないのですが、ストーリー云々よりも、圧倒的なパワーで敵を蹂躙していく爽快なアクションが売りって感じのゲームだったように思えます。

そんなゴッド・オブ・ウォーが、ナンバリングをリセットして新たに発売したのが、今回、紹介する『ゴッド・オブ・ウォー』です。

タイトルを新たに一から作るということだからか、ゲームのシステムそのものも変わり、ダークソウル的な感じのアクションに変化。
カメラは基本的には主人公のクレイトスを斜め後ろから追いかける感じで固定されていて、自分もその現場にいるような感覚が味わえるようになっています。
また、今までの作品が基本的にクレイトス1人で動いていたのに対し、今回はアトレウスという自身の子供が一緒に行動する為、謎解きやパズル要素は、アンチャーテッドシリーズのようになっていたりもします。

プレイした感想としては、グラフィックは相変わらず、エグいくらいキレイ。。
ただ、グラフィックにかなりこだわり過ぎて、ゲームを動かすのに物凄いパワーがいるからなのでしょうか…
私はPS4Proでプレイしていたのですが、ファンが掃除機のような大きな音を建ててフル回転し続けていました。

その代わりといってはなんですが、エグいぐらいのグラフィックにもかかわらず、ロード時間がなくノーカットでゲームが進んでいくのは、純粋に凄いと思いました。
普通のゲームであれば、イベントや新マップと、事あるごとにロードが挟まってゲームが中断されるところですが、このゲームにはそれが無く、没入感が削がれること無くゲームが楽しめる作りになっています。

ストーリーは、これからやる方もいらっしゃると思うので、あまりネタバレにならないように書いていこうと思いますが、父と子の物語って感じで、結構楽しめました。
私は結婚もしておらず、当然のように子供もいないわけですが、仮に子供がいたら、こんな感じの感情を抱くのかなと思ったり。
若い世代がやれば、子供であるアトレウスの方に感情移入が出来ますし、世代を選ばずにストーリーを楽しめるという意味では、よく出来た作品だと思いました。
とはいっても、表現にグロがある為、ソフトの方で年齢制限がされているので、本当の子供は出来なかったりするんですけどね。

こんな感じで、客観的にゲームを振り返ってみると、『約束された神ゲー』の名に恥じない、よく出来たゲームだと思いましたが…

個人的には、手放しでベタ褒め出来るゲームなのかというと、そうとは言えないとも思いました。
という事で、ここからは個人的なプレイ感想を書いていこうと思います。

このゲームですが、買おうかどうかを迷っていたところ、Twitterで背中を押してくださる方がいて、その勧めもあって購入したんですよね。
その際に、『ゲームに慣れた方の場合は、難易度 『God of War』でやると良いですよ!と勧められたんですよ。

素直な私は、その助言をそのまま受け入れて、初プレイで最高難易度である『God of War』でプレイしたわけですが…
これが、本当に辛い。というか、バランス悪すぎ。
(以降、ちょっとした悪口になるわけですが、一応言っておきますと、クリアーはしましたからね。)
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どれほど辛いのかというと、チュートリアルと思われる一番最初の敵が倒せない。
最初の先頭は、合計で10体程度のドラウグルを倒すというものだったと思いますが、これを全て倒すのが難しすぎる。
というのも、こちらは3回攻撃を食らうとゲームオーバーな訳ですが、チュートリアルで出てくるドラウグルは20発程度斬りつけないと倒すことが出来ない。

3体同時で出てこられたりすると、1体を仕留める前に他の敵が攻撃してきたりする。その為、絶えず敵を1方向にまとめるような操作を要求される。
これだけなら、まだ、マシ。 最高難易度で辛いのは、敵に傷を負わせた状態で一定時間放置すると、敵が力を溜めるモーションを行い、2秒程で覚醒状態に!
覚醒状態になると目が光り、体力が回復した上にレベルが1個上がり、スーパーアーマーが付与されます。。。

このゲームでは、敵と自キャラの相対レベルによって、ダメージ計算などがされているようで…
こっちは初めての戦闘でレベル1なのに対し、敵は覚醒でレベル2になるので、レベル差2倍。 ただでさえ硬い敵が、倍ほど固くなった上にスーパーアーマーで怯みなしですから、難しいというよりも理不尽。
一番最初の敵で困難ですから、かなりストレスが溜まる…

でもまぁ、根気強くやって慣れていけば、対処できそうな感じではあるので、何とか頑張ってプレイしていったわけですが…
チュートリアルのレベルがどんどん上っていく。。
まぁ、先に進めば進むほどに難しくなるのは頷けますが、とにかく、新しい敵や新たなアクションを覚えている段階のチュートリアルで、ヤバイぐらいの難易度になっていきます。

一番弱いはずのドラウグルは、一度に5体ぐらいが襲いかかってくるようになり、その上、飛び道具を撃つ敵も出現。
その上、ドラウグルの3倍ぐらい打たれ強くて、2倍ぐらい火力が高いヘビードラウグルなんかも乱入してくる。
ひどい場合には、レヴェナントと言われる、遠距離攻撃をしてくる上に近距離攻撃の火力も高く、こちらが攻撃してもテレポートで攻撃を避ける敵まで出てくる。。

一応言っておきますと、まだこの時点でチュートリアルですからね。
正直、チュートリアルの時点でかなり心が折れ、ゲームオーバーのなり過ぎて、心が完全に死んで、死んだ魚の様な目で無心でボタンを押し続ける。
半ば投げやりで、ゲームをしているのにストレスが溜まっていく状態まで追い込まれました。

ここまで読まれた方は、『最高難易度』なんて選ぶからでしょ。とツッコまれるでしょう。
確かのそのとおりです。 イージー・ノーマル・ハード・ゴッド・オブ・ウォーと選べる状態で最高難易度を選んだのは私ですし、その最高難易度が難しいと感じるなら、私のプレイレベルが低いだけ。
そう思いますよね。 私もそう思っていました。 中盤の後半まで進めるまでは。

最初の方でも、『バランス悪すぎ』と書きましたが、このゲーム、中盤以降、2回程、一気に難易度が下がるんです。
一つは、アトレウスが魔法の矢(雷)を覚えたタイミングで、もう一つが、主人公のクレイトスが2つ目の武器を手に入れた時。
この2つのタイミングで一気に難易度が下がる為、後半になるに連れて簡単になっていきます。

つまり、どういうことかというと、最高難易度でプレイした場合、一番難しいのはチュートリアルという事です。
逆にいえば、チュートリアルがクリアーできるのであれば、最後までクリアーするのは簡単だという事です。
厳密にいえば、ダークエルフとその王。それと、『マグニ』『モージ』という兄弟キャラクターがボスとして中盤に出てくるのですが、チュートリアル後の難関は、ダークエルフ関連とこの兄弟ぐらいで、他は手こずらずにクリアーできます。

ついでに言っておくと、この兄弟戦もバランス調整が最悪です。
2体動時に襲いかかってくるわけですが、最終形態では画面の7割ぐらいをカバーする上に1発喰らえば体力が9割減る合体攻撃を頻繁にしてきます。
この攻撃はガード不能なので、モーションを観た瞬間に範囲外に走って逃げなければその時点でゲームオーバー。
ちなみ、画面の7割ぐらいをカバーする範囲攻撃なので、マップの中心ぐらいで出されると回避が間に合わずに喰らいます。

ここで、『合体攻撃であれば、なんとかして1体を倒せば後は楽だよね。』って思うじゃないですか。。
そこが、バランス調整が悪い部分なんですが、その戦略はイージー~ハードまでなら片方ずつ倒すというのは有効な手段っぽいんですが、最高難易度で1体を先に倒すと、数秒のインターバルを開けて体力全回復するんです…
つまり、最高難易度でクリアーしようとする場合、同時撃破が条件になってるんです。 無茶苦茶です。
片一方が鎧着た上で盾持ちで、もう一方は裸で両手武器。 全面に出てくるのは裸の方なので、どうしても裸の兄貴のライフが先に削れてしまうわけですが、先に倒しちゃうと体力全回復するので、体力を調整しながら攻撃し続けなければなりません。
1発食らったら終わりの範囲攻撃を避けながら! コイツラを倒すだけで、数時間もかかってしまいました。

これが終わると、しばらくして2個めの武器が手に入るわけですが、此処から先はイージーモード。
攻撃ボタンを連打してるだけで敵が勝手に死んでいくので、今までの苦労が何だったのかというほどにスムーズに進んでいきます。
ラスボスも同様で、正直、チュートリアルのドラウグルの方が強い。

何度も書きますが、バランスが悪すぎるんですよ。

タイミングよくパリィを決めても優位になるわけでもなく、致命傷を与えられるわけでもない。
背後をとっても、スタン値が溜まりやすいぐらいで、一方的に有利になるわけでもなく、相変わらずザコ敵に数十発の攻撃を当て続けなければならない。
『最高難易度では死にゲーの雰囲気が味わえますよ!』って触れ込みでしたが、このゲームをやって改めて、『BLOOD BORN』の調整の素晴らしさが理解できました。

…とまぁ、最後の方はかなり愚痴っぽくなったわけですが、雰囲気やストーリーを味わうのが目的であれば、ノーマルでやればストレスも溜まること無く、楽しめる作品だと思います。
グラフィックなどは現時点でのPS4で最高峰だと思うので、それを観るだけでも価値のある作品だと思います。