だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

電気自動車は自動運転とカーシェアリングで完成する

電気自動車が世の中に登場してから数年が経ちますが、思ったよりも普及していませんね。
原因は色々と有るのでしょうけども、最大の原因は、走行距離と充電時間に有ると思います。

走行距離の問題は、普段の生活で通勤に使う程度であれば、問題はないのでしょう。
しかし、盆正月やGW等に旅行をしようと思った場合には、少し心配が出てくる。
というのも、ガソリンや軽油を入れるのと違い、充電時間にかなりの時間を必要としてしまう。
また、充電設備自体もガソリンスタンドの数に比べると少なすぎるので、利便性から考えると、選択が難しい状態。

そんな電気自動車ですが、ここ最近、現実味を帯びてきた自動運転の技術とカーシェアリングサービスを合わせる事で、車に対する新たな価値観を誕生させることが可能に成るかもしれません。

その説明の前に、まずはカーシェアリングの説明から。
カーシェアリングは、自分で車を購入するのではなく、車を皆で融通しあって使っていこうという考え方です。
カーシェアリングサービスを提供している会社が車を所有し、その会社に料金を支払う事で、一時的に車をレンタルすることが出来るサービス。

レンタカーとの違いは、主に料金の違い。
カーシェアリングは日々の生活で使うのを想定している為、車での送り迎えやスーパーへの買い物といった、15分単位の短い時間でのレンタルが可能。
料金自体もレンタカーよりも割安に設定されていますが、月会費を徴収されるので、一定以上利用しないと、契約する意味は有りません。
結構良いサービスのように思えますが、デメリットとしては、普段使いが前提のサービスなので、拠点が家の近くにないと意味が無いというサービスでも有りますね。

この【カーシェアリング】と【自動運転】【電気自動車】がどのようにして繋がるのか。
察しの良い方は、既に気づかれているかもしれませんが、互いのデメリットをカバー出来る組み合わせになっているんですよね。

一定の頻度で利用する場合、カーシェアリングの弱点は、拠点数です。
拠点が近くに有れば、利用するメリットは大きいですが、拠点が遠い場合は、利便性が下がってしまいます。
しかし、自動運転技術が組み合わされば、どうでしょう。

拠点の位置に関わらず、手持ちのスマートフォンで予約をすれば自動運転で家の前に来てくれるとしたら?
拠点の場所は関係がなくなるので、何処に住んでいようと、利用しやすい状態になります。

これは下車する時も同様です。
移動先にガレージがない場合でも、利用客が車を出た際に車の少ない拠点に自動で行ってくれれば、利用客は駐禁を怖がること無く、移動先で用事を済ませることが出来ます。
そして、そろそろ帰ろうかなと思う数分前に車を予約しておけば、問題なく帰れます。

気になる車の燃料ですが、各拠点のガレージに充電設備を備えておけば、利用客の送迎が終わった際に自動で充電をしに行ってくれます。
身近な例でいえば、ルンバの様な自動お掃除ロボットを思い浮かべて貰えればよいでしょうか。
あれも、エネルギー切れを起こす前に、自動で充電器のところまで行きますよね。

以前見たテレビ番組では、自動車会社が考える未来の技術で、道路の中に充電器を仕込んでおいて、無線で充電をするという技術が紹介されていました。
走行しながら充電するような技術を開発しているのであれば、ガレージ内に無線の充電器を仕込む事も、技術的には可能ですよね。


自動運転によって、どんな場所でも自動で迎えに来てくれる。
充電が切れそうなら、自動で充電施設まで行ってくれる。
拠点の車の数を認識し、車が足りなそうな拠点に優先的に自動で行ってくれる。

この状態まで技術が進むと、車を所有しているメリットがほぼ無くなるんですよね。

車を所有せずに、必要な時に自動で迎えに来てくれる。
そして、目的地にガレージがなくても、自動で拠点に戻ってくれる。
各家庭で所有する意味がなくなるので、ガレージの為にスペースを開ける必要も無くなります。

また、こうなると、公共交通機関の存在すら不要に思えてきます。
わざわざバス停まで行って乗車するよりも、家の前まで来てもらって、目的地の前まで送ってもらう方が遥かに便利です。

安全面でも、かなり改善されるでしょう。
お年寄りが高速道路を逆走したり、ブレーキとアクセルを間違えて事故を起こすこともない。
自動運転なので、自動車の運転システムの中に道路交通法を入れておけば、そもそも交通違反も起こらない。
殆どの交通事故がヒューマンエラーなので、自動化することで年間5,000人近く発生している交通事故による死亡事故も減少するでしょう。
警察は、交通課の人員を大幅にカットすることが出来て、不要な人材を人員不足の部署に割り当てることが可能になります。

しかもこのカーシェアリングサービスが、今流行の【月定額】なんて事になったとしたら…
生活自体が一変してしまうでしょう。

車の運転が好きな人には、つまらない社会に成るかもしれませんが、私のように『車は移動手段』としか考えていない人間にとっては、はやくこんな未来が来てほしいものです。