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【ゲーム紹介】 アサシンクリードシリーズ

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今回は、渡した最近ハマっている、【アサシンクリード】シリーズの紹介をしようと思います。




このシリーズですが、1~4まではナンバリングがされていますが、それ以降はナンバリングされずに、サブタイトルのみの表記となっています。

話の基本としては、過去の記憶を追体験するという話がメイン。
その部分だけを楽しむのであれば、タイトルの順番は関係がないというのが、制作側の考えだと思います。
また、シリーズ自体も長くなってきていて、今現在で9タイトル。
全てをプレイしようと思うと膨大な時間がかかる為、シリーズにとらわれない方向へと転換したのでしょう。

実際に過去作品をプレイせずに最新作をプレイしたとしても、それなりに楽しむことは出来ると思います。
特に、このゲームの売りである、『過去の町並みを散歩する』だとか、『歴史的イベントに参加する』といった部分は、過去作品に関係なく楽しめます。

ですが、シリーズを貫く前提が分かっていないと意味がわからない部分が、所々出てくるんですね。
特に、現代パートで。
このシリーズは、現代を舞台にした部分と過去にダイブする部分の二重構造でストーリーが進んでいきます。
その現代パートだけは、時間的にかなり短いためか、過去作品とがっちり繋がっています。
ですので、物語を本当の意味で理解しようと思うと、過去の話も知ってないとならないんですよね。

という事で今回は、いきなり最新作を始める人向けに、シリーズ全体を貫く物語を簡単に書いていきます。


アサシンクリードシリーズは、長きに渡るテンプル騎士団とアサシン教団との戦いです。
この2つの組織が共に求めているのが、【世界の平和】
同じものを求めていながら敵対しているのは、その方法に差があるからです。

テンプル騎士団は、大半の人類はバカなので、一部の優れた人間が安定的なシステムをつくり、そのシステムの枠内にに洗脳した人類を入れることで、平和を実現しようとします。
その為に必要になるのが、【秩序】
そして秩序を作り出す為に、【ルール】の整備を目指します。
当然の事ながら、秩序を乱すものは排除の対象になります。

もう一方のアサシン教団は、『平和は人類が自由意志で掴み取らなければならない』という思想。
ルールがもたらす秩序に従ってさえいれば、人は安全な生活を手に入れる事が可能かもしれません。
ただ、その生活が幸福と言い切れるわけでもない。
また、ルールによる整備は、それを作り、取り締まる側に絶対的な権力が集中します。
その中央が腐った場合は、そのしわ寄せは全て国民に向かうことになっります。
アサシン側は、そんなトップダウン型のシステムを批判します。

アサシン教団とテンプル騎士団
この2大組織は、あるものを探しだすために競いあい、騙し合い、時には殺し合う。
互いが求めるものとは、先駆者の技術です。

では、先駆者とは何なのか。
世間一般に拡がっている認識で一番近いもので例えるなら、【神】です。
先駆者と呼ばれる者達は、人類が生まれるはるか前から存在していた、第一文明の時代を生きた生物。
今現在の人類よりも遥かに優れた科学技術を有し、人類自体も創造した、人にとっての創造主。

その技術力は凄まじく、人の心を完全に掌握する為の【エデンの果実】、僅かな血液を採取するだけで、血液の持ち主の視界やを盗める【水晶ドクロ】。
人の起こす行動の可能性を探ることで、数万年先の未来を見通す技術などが存在します。
これらの技術は、古代遺跡やPOE(パーツ・オブ・エデン)という形で現代に存在し、その技術力を先に見つけたものが、この世の覇権を握ることになります。


POEや先駆者の遺跡。
数万年以上も前に朽ち果てた技術や遺跡の場所を、どの様にして見つけ出すのか。
その答えが、【アニムス】です。

このゲーム内では、人の記憶は脳の中に蓄えられるのではなく、遺伝子内に蓄えられるという事が解明された世界です。
テンプル騎士団が母体となって作られた組織、『アブスターゴ社』によって作られたアニムスは、人の中に蓄えられた遺伝子記憶を呼び覚まし、追体験する機械。
騎士団側は、その機械を利用し、過去に古代遺跡やPOEに接触した先祖を持つ人間を拉致監禁して脅迫し、半ば強制的に協力させて、情報収集をしていたんですね。

その拉致の対象となったのが、伝説のアサシン『アルタイル』、組織を再構築してアサシン教団をヨーロッパからアジアにまで広めた、最強のアサシン『エツィオ・アウディトーレ』を先祖に持つ、デズモンド・マイルズ。
【1】では、拉致されて情報を強制的に奪われていた彼ですが、【2】で、アブスターゴ社の研究機関に紛れ込んでいたアサシン教団のスパイによって、研究機関から脱出。
【2】【3】では、アサシン教団側に積極的に協力するスタンスで、話が進んでいきます。
因みに、デズモンド・マイルズが主人公なのは、【3】までで、ここまでで世界の真相が分かります。

【4】・ローグは、アブスターゴ社に雇われた社員が主人公。
主人公は共通ではなく、両作品で別となります。
現代パートではストーリーらしいものはなく、アブスターゴ社のパソコンやサーバーをハッキングすることで、内部資料を観る事ができるようになっています。
この内部資料ですが、今までのシリーズの補足情報がメインとなってします。
(その為、通してプレイしていないと、ほぼ意味は分からないと思います。)


アサシンクリードシリーズの遊び方のメインは、実際に起った歴史を用いての創作を楽しむものですが、根底にある思想の違いを理解すると、ひと味違った楽しみ方が出来ると思います。
これを読んで、もし興味を持たれた方がいらっしゃれば、現代パートも注意してみる事で、より一層楽しむことが出来ると思います。