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だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

労働時間は4時間ぐらいが丁度良いのではないだろうか

最近、結構な頻度で思うことが有ります。

人間は働きすぎじゃんじゃないか。

労働時間としては、4時間ぐらいがちょうどいいのではないかと。
という事で今回は、労働時間について考えていきます。

最近のニュースを見聞きしていると、企業のブラック化やサービス残業による過労死の話をよく聴きます。
では、世の中にはそんなに沢山やらなければならないことがあるのかというと、そうでもない様子。
多くの企業や業種では仕事がない状態が続いていますし、どう控えめに見ても供給が有り余っている供給過多の状態にしか見えない。
需要の量よりも圧倒的に供給量が勝っているので、実際に物の値段も上がってないですし、当然のことながら、商品として売り出されるものを製造している人の給料も上がってない。

世界に目をやると、アメリカ大統領に就任するトランプさんは、『世界からアメリカ人の手に、仕事を取り戻す!』なんて言い出してます。
いつの間にか仕事は『他人から奪ってでもやるもの』になっていて、仕事の奪い合いなんて現象まで起こってきている。
『ニュースでは人不足が深刻だ』なんて反論する人もいらっしゃるかもしれませんが、ニュースに流されず、冷静になってご自身の頭で考えてみてください。

『人不足なのであれば、何故、人件費が上がらないのか。』

例えば、ネット通販の拡大によって運送業の需要は飛躍的の伸び、それに伴ってドライバーの人員不足が叫ばれていますが、この人員不足を解消する為に最も効果的な手段は、賃金を上げることです。
しかし実際に給料は上昇しているのでしょうか?
私が社会に出だした20年ほど前は、佐川急便で3年働けば、自分で店を開くための開業資金ぐらいは余裕で貯まるという話を普通に聴きました。
しかし今現在は、流通といえばブラックと言う話しか聞かない。仕事が激務になっているにも関わらず給料は下がっていて労働環境は悪化している。
全業種と比べると所得額は53万円低いが、労働時間は516時間も長いそうです。

日本の流通網が崩壊? 過酷勤務による深刻な“トラックドライバー2015年問題”で年末にも大混乱!(週プレNEWS) 赤かぶ

何故こんな事になっているのかは、貨物自動車運送事業社数を見れば、何となく想像は出来ます。

貨物自動車運送事業者数について | 全日本トラック協会

昭和50年には31,146しか無かった運送業者は、平成22年には62,988事業者と倍増している。
事業者が倍増してことによって給料が下がって労働時間が伸びているというのは、複雑なことが起こっているわけではなく、単純な供給過多と考えるほうが自然です。

機械による生産の自動化や、IT・流通の進歩によって、商品はどこで生産しても一定品質のものが安価で出来るようになった。
人が今まで手間暇かけて行っていた仕事を更に効率よく行ってくれるシステムが出来たことによって、人が行うべき仕事が減り、残された仕事を奪い合うように『人手が必要な業界』に新規参入者が増え、過当競争が起こってしまった。
過当競争が起こっている業界では給料は上昇せず、むしろ下落するにも関わらず業務内容は厳しさを増すため、人材は集まらない状態になる。
今起こっていることは人手不足ではなく、『最低賃金で働く奴隷』が慢性的に足りない『奴隷不足』が起こっているだけです。

でも、おかしな話ですよね。
一昔までの労働は、自分たちではやりたくないので、外国から奴隷を狩ってさせていたものだったのが、労働は確保する為に他国や企業に圧力をかけて奪うものになっている。

では、実際に他人から奪ってまで仕事をしている人が幸せになっているのかというと、そうでも無い。
手に入れた仕事を手放さない為に、『自分たちに任せたほうがリーズナブルですよ。』と言わんばかりに無償でサービス残業をし、結果として日常生活が犠牲になって、生きるために働くのではなく働くために生きてい状態に。
酷い場合には、働きすぎて死ぬなんて本末転倒な事も起こっている。

今の世の中では、仕事を奪われた人は対価としての金銭を受け取れずに貧しい生活を強いられるが、仕事を奪った人も仕事に押しつぶされて悲惨な生活を送っている。

ここで思うわけですよ。
『仕事を奪い合う』のではなく、『皆で分担』すれば、丸く収まるんじゃないかと。
一人の人がサービス残業込みで12時間働く事で2人の人が失業しているのであれば、それを3人で分割して4時間づつ働く方が楽ですし、精神衛生上も良いのではないかと。
また、労働時間を4時間にすることによって様々な問題も解決することが出来ます。

例えば、都市部では待機児童問題が叫ばれていますよね。
この問題は、少子化で将来子供の数が減る傾向にある日本では、保育所を大量に作ればよいという単純な方法では解決が難しい。
というのも、今の子供の数に合わせて施設を作ると、将来、確実に施設が余ることになるからです。

しかし、労働時間が1日4時間の場合ではどうでしょう。
例えば、父親が午前中8時~12時、母親が午後の13時~17時の4時間づつ働くとした場合、父母のどちらかが常に家にいる状態が確保できる為、育児において保育所が必須ではなくなります。これは介護問題にも当てはまります。
その他の細かい例でいうと、先程例に出した運送業の業務が激務になっている理由の一つに、再配達があります。
夫婦共働きで家を開ける時間が多い場合、荷物を届けても不在で受け取ってもらえず、再配達されるケースが増えます。
しかし誰かが常に家にいれば、その手間はかなり減少することでしょう。

また、労働時間が減少すると、今まで働いていた時間を他のことに消費することが出来ます。
そもそも、消費社会は人が消費しなければ循環しないシステムですが、今の様に全産業が過当競争を行っている世の中では、消費に回す時間そのものが無い状態です。
今現在起こっている事は、過当競争によって労働者の時間や賃金が削られることによって、映画・ゲーム・雑誌・レジャー等に時間と金を割くことが出来なくなり、消費が落ち込むことで更に過当競争が激しくなるという悪循環です。

生活に必要な最低限の出費以外の消費は『余暇』に行われるわけですが、朝起きて働いて、家に寝に帰るだけの生活に『余暇』なんて存在しませんから、消費が行われなくて当然。
しかし、労働時間が4時間に短縮すれば、『余暇』を持て余した人達が色んな発想のもとに創造したり消費したりする為、より面白い世界になる。

これから先、より発展した技術は更に多くの仕事を奪っていくでしょう。
その際、残った仕事を奪い合うために更に苛烈な過当競争を行って自身を追い込むのは、かなりバカバカしいことだと思います。
機械が仕事をやってくれるというのなら喜んで任せればよいし、誰かが仕事がしたいというのであれば仕事を分け合い、一人当たりの仕事量を減らして余暇を楽しむ方が、世の中楽しいと思うんですけどね。

モノが溢れて仕事が無い環境なのに、仕事をしなければ生活できないというのは、そもそものシステムの方が時代に合わなくなってきているのではないでしょうか。

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