だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【ゲーム紹介】Blood born (ブラッド ボーン)

広告

今回紹介するゲームは、blood born(ブラッドボーン)です。

      

このゲームは、PlayStationでオンラインマルチプレイに必須の会員サービス、PlayStation plus会員になってさえ入れば、無料でゲームをダウンロードできるサービス『フリープレイ』で、3月に配信されているゲームです。
つまり簡単に言うと、会員になってさえ入れば無料でプレイできるゲームというわけです。

このフリープレイですが、アメリカでは大型タイトルがバンバン対象になるっぽいんですが、日本では正直、あまり面白くないゲームばかりが対象に選ばれる印象で、ダウンロードだけしてプレイしないなんてゲームも多いわけですが…
今回対象に選ばれた『blood born』が、かなり面白かった為、紹介させていただくことにしました。

このゲームのジャンルは、アクションRPGという事になっていますが、世間一般で知られているジャンルとしては、死にゲーです。
『ダークソウル』や『デモンズソウル』といったのと同じタイプのゲームといわれています。
死にゲージャンルといえば、小説化し、その後、映画化された『オール・ユー・ニード・イズ・キル』が有名ですよね。


超難易度設定で、理不尽なことが起こりまくる。そんな環境下で、敵の位置や攻撃パターンを覚えながら自身のスキルを磨いて進んでいく。
具体的にどんな感じで難しいのかと言いますと、操作するのはアクションゲームの主人公であるにも関わらず、攻撃を3回ぐらい受けると死んでしまいます。
その為、囲まれてしまうと、ほぼ確実に死ぬわけですが・・・最初のステージから敵が集団で闊歩していたりします。

最初のザコ敵でも3回攻撃を受けると死ぬので、ちょっとガタイが大きい強めの敵だったりすると、普通に1撃死します。
そんな1撃死させるような敵が、銃で遠距離攻撃を仕掛けてくる敵と一緒に出てきたりします。しかも、ガタイが大きいので体力も多めに設定されていたりしますし、スーパーアーマー付きで攻撃を受けながら反撃してきたりします。

こんなに頻繁に死ぬわけですが、このゲームの真に辛いところは、死んだ場合はゼロからのスタートというところです。
ブラッドボーンでは、敵を倒すと『血の遺志』と呼ばれる、経験値 兼 通貨を落とすわけですが、死んでしまうと、その場に全ての血の意思を落とします。
つまり、回復アイテムを使い切って死んでしまった場合は、回復アイテムを補充も出来ない為、取り敢えず、死んだ場所まで死に物のぐるいで到達して、落とした『血の遺志』を拾う必要があります。

ちなみに、自分が落とした『血の遺志』を拾う前に死んじゃうと、前に落とした血の意思は無くなります。。。
なんという、マゾ仕様。
ついでに書いておくと、『血の遺志』は経験値の役割も果たしていると書きましたが、普通のRPGの様に一定レベルまで『血の遺志』が高まると勝手にレベルアップ!なんて事にはなりません。
血の遺志を溜め込んだ場合は、拠点である『狩人の夢』に持ち帰り、それを消費するというアクションを起こさなければ、レベルアップは起こりません。
狩人の夢は、チェックポイントに行かなければ入ることは出来ないので、レベルアップをしたければ、チェックポイントまで死なない事が要求されます。

そんな、死にゲーと呼ばれるジャンルなんですが、このゲームは、その中でも特に難しいとされているゲームといわれていたりします。
では、どの辺りが難しいのかというと、今までのダークソウルシリーズなどに有った『盾』を利用した防御というシステムがありません。
防御がないということは、敵の制空権内に一定時間居るだけで、死を意味する事になります。

従来のシリーズであれば、今まで行ったことがないエリアだったりした場合は、取り敢えず盾を構えながら進んで、敵の位置や攻撃パターンを把握し、好きを見せたら攻撃に移るといった戦略も取れたようですが、『blood born』には防御の概念がない為、そんな戦法は使えません。
更にいえば、このゲームでは、攻撃を受けてから一定時間内に反撃をして攻撃を当てて血を浴びると、体力が回復できるというリゲインシステムがあります。
つまり、攻撃を受ける前に攻撃し、ダメージを受けたら回復の為に積極的に攻撃し…といった、積極的な姿勢が求められます。

紙装甲で、3発、時には1発当たるだけで死ぬにもかかわらず、常に攻撃し続けなければならないというシステム。
これで死ぬなという方が、無理ですよね。

ただ、こんな理不尽なゲームですが、一応、攻撃回避手段が用意されています。それが、ローリングやステップといった、緊急回避です。
ローリングにしてもステップにしても、敵と結構な距離を取ってくれる為、躱す方向さえ間違わなければ、大抵の攻撃を避けることが可能です。
ですが、この緊急回避、全く問題がないというわけではありません。

何故なら、このゲームでは、何らかの操作を行う度に、スタミナを消費するからです。
攻撃をする時はもちろんですが、緊急回避の際にもスタミナを消費します。 つまり、こちらの攻撃が当たったから攻撃し続けるなんて事を行うと、あっという間にスタミナが付きて、何も出来なくなってしまいます。
攻撃も緊急回避も出来ない状態になると、必然的に敵からの攻撃を喰らいやすくなりますが、その攻撃を、1~3回食らうと死ぬ…

この為、攻撃の際にも緊急回避の際にも、常にスタミナに気を配り、無駄な動きを一切しないような操作が要求されます。

…と、かなり難しい戦闘になっているわけですが、このゲーム。更に難しい操作を行う事で、敵を簡単に倒すようにもなれます。
それが、銃パリィ。
敵が攻撃しようと振りかぶった際に、タイミング良く銃を敵に当てることで、大ダウンを奪うことが出来、ダウンしている敵に対して近接攻撃を行うことで、内蔵攻撃が可能になります。
この内臓攻撃は、レベルにもよりますが、大抵の敵が1撃で死ぬ為、大変便利な攻撃となっています。

ただ、そのタイミングが難しい…
早過ぎても遅すぎてもパリィは成功しない上、敵にもよりますが、失敗した場合は銃で敵の攻撃が止まる事もなく、こちら側が一方的に蹂躙されたりもします。
しかも、銃の弾は基本的に20個しか持てないので、20回しかパリィを試す事が出来ないというね…
弾が尽きれば、パリィすら出来なくなる為、勝てる手段がパリィしかない場合は、詰んでしまうことになります。

こんなに難しくて厳しいゲームなので、ストーリーで一番最初に倒さなければならないボスである『ガスコイン神父』の撃破率が約半分と、お金出して購入した層の半分が一番最初のボスを倒せずにゲームを投げるという状態にまでなっている状態です。

と、ここまで、難しい難しいとネガティブなことばかりを書いてきましたが、何故、こんな難しいゲームを進めるのかというと、このマイナス要素を踏まえて考えても、面白いと感じられるからです。
その理由としては、まず、世界観が格好いい。


クトゥルフ神話をモチーフにして、荒廃したロンドンっぽい町並みを再現していて、それだけでかなり格好が良いのですが、ゲーム内で出てくる単語も、これまた格好が良い。
経験値を『血の遺志』と表現したり、『匂いたつ血の酒』というアイテムの説明文には、『酒はヤーナムには似合わない。むしろ血に酔うのだ』と書かれていたりと、とにかく中二っぽい。
この中二病っぽさも、中途半端ではなく突き抜けているので、むしろスタイリッシュで格好が良かったりする。

またゲームバランスも、最初は難しすぎるように思えるかも知れませんが、ある程度薦めていくうちに操作に慣れて来る事で、先に進めることが実感できる様なバランスになっていたりもします。
そして、一度身につけた技術は他のステージでも応用できるようになる為、ゲームがドンドン上手くなっていく実感が得られます。

更にいえば、このゲームで得られたスキルは、他のゲームにも転用できることが多いので、他のゲーム… 例えば、モンスターハンター:ワールドなんかで詰まってる人は、こっちをプレイすることで、MHWがかなり楽に感じられるかも知れません。
おそらくですが、このゲームをソロでクリアーできる人は、MHWは初見でエンディング見れると思います。

最初はキツイですが、慣れると進めるようになり、世界観にもハマっていって楽しく感じられるゲームだと思いますので、ps+に加入している人は、無料期間中にダウンロードしてプレイしてみては如何でしょうか。