だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【本の紹介】 図解 恋愛心理学

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今回は久しぶりに、読んだ本の紹介と感想です。
今回取り上げる本は、『図解 恋愛心理学』です。


      

この本ですが、読み終わって一番最初の感想は、『夢も希望もない…』みたいな印象を受けてしまいました。
まぁ、私が感じた主観なので、読む人によって印象が変わるのは当然だと思うので、この印象は話半分ぐらいに聴いてみてください。

いきなり、Disった感じで始まってしまいましたが、別にこの本に書かれている事が悪いことが書かれているわけではありません。
単純に、統計などから分かった事実が書かれているのですが、事実が淡々と書かれている為に、恋愛に対して一方的に抱いていた印象が崩れ去ったと言いましょうか…
個人的には、もっと神秘的な(?)ロマンティックな(?)感じで、理論で言い表せないような要素が絡み合っていると思いこんでいたのですが、その考えが否定された感じでしたね。

では何故、私がこのように感じたのでしょうか。
簡単に説明すると、男女が互いに求めているのが、現実的なものばかりだからです。

まず女性の好みからいいますと、子供を生みたいと思う男性は、外見や肉体的な強さが優れているものということになります。
まぁ、動物としては当然の選択といえますよね。
自分の子供が、より有利になるように環境を整えようと思えば、この様な選択肢になるのは仕方のないことなのでしょう。

ですが、これは『子供を生みたい』と思う対象であって、結婚したい対象ではありません。
では、結婚したい対象はどんな人物になるのかというと、簡単にいえば、経済力の有る人間や社会的地位の高い人間ということになります。

つまり極論をいえば、結婚相手に求めるのは、安定的な生活を行うのに必要な地位と金を持つ人間で、子を生みたいと思う対象は、外見や能力が優れている人間ということになります。
これを素直に実行すると、金持ちで地位の高い人間と結婚して安定的な生活を作った上で、外見や能力的に優れた人間と浮気をして子供を作るのがベストということになります。
ネット掲示板などでは、旦那=ATM(自動現金引出し機)なんて言われ方をしていますが、心理学的にもこれは正しいといえるわけですよ。

では、男の方はどうなのかというと、男性の場合はもっと単純で、外見のみに注目をしています。
この、男性の女性に対する外見の重要度は物凄いもので、男性の中でも冴えない男と思われている男性でも、その彼女が凄く美人だと、仲間内からの見方が一変する程だったりします。
つまり、男性本人よりも、連れている彼女の美しさによって社会的な信用度が増すという事なんですよ。

男の本質的価値って、一体何なんでしょうね…

こんな感じで、元も子もないことを知らせてくれるわけですが、この様な論調で書かれている為、『モテる方法』なんかも現実的に書かれていたりします。
多くの人が一番気になる『モテる方法』なのですが、これは先程からも書いている通り、単純に外見や能力を磨き続けることしかありません。

女性などは、こんな本を読まずとも、この事を本能的にわかっている為か、男性よりも外見にかけるお金が段違いに多いですよね。
男性から見れば、何故、化粧品や服装にそこまで金をかけるのかが不思議ですが、要は、外見に金をかける事は自己投資となりますし、それで社会的地位の高い男を釣れれば問題はないということなんでしょう。
男性が、本当の意味で女性の内面に焦点を当てて、人を見極めるという事をしているのであれば、彼女たちの考えも変わるのかもしれません。
しかし、実際には男性は女性の外見しか観ていない為、そこだけ磨き上げるというのは、正解ということなんでしょう。

ちなみに、外見を磨くための投資ですが、モテるためには当然、自己満足や流行に走らず『男ウケ』のみを狙う必要があります。
『男ウケ』に極振りする外見は、女子同士の間では嫌われるようですが、これも心理的には当然と言えるでしょう。
というのも、男から受けの良い女性というのは、生物的にライバルですし、ターゲットの男を奪われる可能性が高くなります。
そういうライバルは少なければ少ない程よいので、蹴落とすためにも嫌味を言って軌道修正させるのは、正解ということになります。

逆に、男ウケを狙わずに、自分の趣味に走った独特な路線を貫くと、女性からは人気が出ることになります。
これも心理的には当然で、そんな独特な趣味全開の女性を好きになる男性は少ないので、その路線を守って独走してもらったほうが、ライバルが減って良いからということになります。

男性も基本的に同じで、先ずは外見を良くすることが必要になります。
女性ウケの良い服装をして、腹が出ているのであればダイエットをして見栄えの良いプロポーションになる。
その上で、能力を高める事が必要になってきます。

その上で、出会いのきっかけとなる積極的なアプローチが必要になるということです。

ここで、『相手を思いやる気遣いなどは、必要がないの?』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
確かに、女性が求める条件の一つに『やさしさ』が入っているので、そう思う人がいても不思議ではありません。

ですが心理学的には、積極的な気遣いはむしろマイナスに働いてしまうようです。
それは、人間は何かをしてもらった際には、嬉しさも感じる一方で、その行為に対する負担も感じてしまう生き物だからだそうです。
そして逆に、人に尽くした際には、自分の行動に対する言い訳を無意識に内に考えてしまいます。その言い訳とは、『私は、この人の事が好きだから、尽くすんだ。』というもの。
自分のことしか考えないDV男がモテる理由が、これで少しはわかりますよね。『暴力を振るわれても尽くす私は、この人の事が好きなんだ』と言い聞かせることで、耐えているからなんです。

これは結局のところ、モテる為には人に尽くしてもらえる程度にモテている必要があるということになってしまうんですよね。
では、その為には何が必要なのかというと、男性の場合は自分自身が社会的にみて貴重な価値がある存在にならなければ習いということなんですね。
つまり、能力を高めるしか方法はないということ…

とまぁ、この本は、夢も希望も与えてくれないわけですが、現実的な道筋は示してくれたりもする本だったりします。
また、私が今回書いた内容は、後半部分の内容だけなのですが、前半部分には恋愛初期に役立つテクニックも簡潔に書かれていたりもします。
Kindle版だと若干安いので、興味が有る方は、読んでみてはいかがでしょうか。