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【ゲーム紹介】 アサシン クリードIII レディ リバティ

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今回紹介するゲームは、アサシン クリードIII レディ リバティです。


   

アサシンクリードシリーズは、遺伝子情報から過去の記憶を遡ることが出来る程の技術力を手に入れた現代と、DNA記憶を使用して、アニムスを使ってダイブする過去の世界を行き来するという設定。
過去に発売された1.2.3では、現代の主人公、デズモンド・マイルズを中心に据えたストーリーだったのですが、今回の作品に関しては、デズモンドは関係していないようです。

このシリーズは、作品毎に体験できる時代が変わりますが、今回舞台となるのは18世紀後半です。
フレンチ・インディアン戦争後のニューオリンズを舞台に、アサシンの女性が主人公となって、過去の真相を暴きます。

ニューオリンズといえば、今ではアメリカのルイジアナ州に有る地方の名前ですよね。
しかし、この当時のニューオリンズは、フランス領となっています。
wikiによると1718年にフランスによって設立され、1763年のパリ条約によって、スペイン領となるようです。
といっても、住む人がガラッと入れ替わることはなく、住んでいる人達の大半は、フランス人だったようですが。

その後、1801年にナポレオンがルイジアナを奪還してフランス領に戻したらしいですが、2年後の1803年には財政難から、アメリカ合衆国に売却されたようです。
世界史の知識が乏しい私は、アメリカ大陸は北をイギリスが手に入れて、南をスペインが手に入れたと漠然と思ってましたが、細かい部分で勢力争いがあったんですね。
そんな動乱の時代を舞台とした、ゲームです。


今回の主人公は、先程も書きましたが、女性の【アヴリーン】です。
資産家のフランス人と、奴隷出身のネイティブアメリカ人との間に生まれた子です。
父親のフランス人がよく出来た人で、誰とでも普通に接する、差別をしない人物。
その為、母親と子供のアヴリーンは父親によって自由を与えられました。

物語は、そんなアヴリーンが子供の頃から始まります。

母親と一緒に散歩中、目の前に現れた鶏を夢中で追いかけている最中に、アヴリーンは迷子になってしまいます。
子供が何かに気を取られて、迷子になってしまう。
親子間では有りがちな事ですが、この出来事を最後に、アヴリーンは母親と離れ離れになります。

十数年後。
悪夢にうなされ、心配した母親がアヴリーンの元に駆けつけて起こします。
起きたアヴリーンの目の前に立っていたのは、父の再婚相手の白人女性。
この白人女性も良く出来た人で、アヴリーンの事を実のこのように思って可愛がってくれる人です。

よく出来た父と母。
何不自由ない様に思える生活でしたが、拾の母親に捨てられたという記憶がトラウマになり、その心の隙間を埋めるような形で、アサシンが生活に介入してきます。
アヴリーンはそのアサシンを師と仰ぎ、アサシンの技術を身に着けます。
その技術を使って、アヴリーンは自分の信じる正義を実行するという話です。


アサシンクリードシリーズということで、基本的なシステムは同じです。
今までのゲームシステムと一番違う点は、着替えシステムでしょう。
過去作品でも、設定でコスチュームチェンジは出来たのですが、見た目が変わるぐらいで、ステータスの変化は有りません。

しかし今回のコスチュームチェンジは、アクションそのものが変わります。
アサシンモードでは、常に悪評値が上昇している為、敵に見つかりやすい欠点が有りますが、様々な武器を使用出来、戦闘を一番有利に進められます。

奴隷モードでは、物の上に上がるといったフリーランでも悪評が上昇しますし、装備できる武器の種類も少ないです。
しかし、警戒地域内に奴隷がいる場合、その中に紛れ込むことが可能です。
悪評が広まった際も、手配書を剥がすだけで下げることが可能なので、潜入には一番向いています。

最期の淑女モードですが、悪評が立ちにくく、番兵も魅了することで無効化出来る。
日傘の様な形の吹き矢で、白昼堂々と敵を暗殺できると、かなり強いコスチュームですが、一つ問題が有ります。
アサシンクリードの目玉ともいえる、壁を駆け上がる等のフリーランが不可能です。
この為、移動範囲が限定されてしまいます。

3つのモードを使いながら、進めていくのは、今までになかったシステムで面白いですね。

前作までのストーリーにはデズモンドが絡んでいましたが、今回はそこから外れたシリーズの為、本編のストーリを知らなくても大丈夫な作品だと思います。
しかし、アサシン教団とテンプル騎士団というシリーズを通しての対立等の説明が少ない為、この一本だけで全てを理解するのは、難しいかもしれません。
戦闘に関しては、今までのシリーズに比べると、少し難しい印象を受けました。
今までのシリーズだと、装備を一切強化しなくても、死ぬことはなかったのですが、今回は何回か死んでしまいましたしね。

ただ、シリーズを通して、過去の時代を、そして町並みを体験できるというのが醍醐味なので、単純に町中を歩く為に買っても良いとは思います。
残酷シーンが含まれている為、そういうのが苦手な人は注意が必要ですが、耐性が有る方で興味を持たれた方は、是非体験してみてください。