だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【おすすめPodcast紹介】 ヴォイニッチの科学書

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私の独断と偏見のPodcast紹介コーナー。
第68回。

過去に書いた投稿
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今回は、【ヴォイニッチの科学書】

です。


この放送は、【くりらじ】というネットラジオ放送局が提供している科学番組です。
昔は30分ぐらいの番組で、テーマも3つぐらいあったような気がしたのですが、今現在はメインコンテンツが有料化されてしまいました。
その為、今現在放送している番組は、10分以内で1つのテーマを簡単に説明するという放送となっています。

簡単に表現すると、今の放送は有料番組のお試し版の様な感じになっているのですが、この番組単体でも楽しめるような作りにはなっています。

一つの話題を、10分程度で素人にも分かるように説明するっていうのが、個人的には凄いなと思います。
説明をされるおびおさんが専門家で、内容をちゃんと理解して話してくれているというのもありますが、話題選びが絶妙なんでしょうね。

10分程度で説明できて、且つ、素人の人でも興味をもつことが出来る話題は、一見すると有りそうですが、いざ探してみると難しい。
それを毎週の様に行っているのですから、感心してしまいます。

後は、一つのニュースで話題にする部分を限定しているという工夫も上手いんだと思います。
そもそも番組のコンセプトが、『今日使える科学の小ネタ』という事で、雑談で困ったとき等に使える様な小ネタを提供するというスタンス。
その為、話題は手軽な方が使いやすい。
これが、30分~1時間、ガッツリ説明するという番組なら、個人で聴くには興味深く楽しいと思いますが、小ネタとして使えるかというと疑問符が付く。
手軽に話そうと思うと、自分で話をカットしなければならないって事にもなるでしょう。

しかし、この番組は10分ぐらいでサラッと説明してくれる為、そのまま受け売りで話したとしても、小ネタとして使えます。
その話題も人が食いつきやすいような話題。

例えば、海底から熱水が噴出しているところがあるのですが、その部分に生息する生物に、金属をまとっているものが居るという話とか。
海底の熱水噴出孔は、圧力が凄い為に、100度では蒸発しません。
その温度は350度以上に達すると言われています。
天ぷらをあげる油の温度でも180度程度なのに、その2倍近い温度の海水が噴き出している…
そんな過酷な場所に生物がいる事自体がかなり不思議ですよね。

こういう、地球の不思議的な話から、イグノーベル賞の様なちょっと軽めの話題など、様々な方面の科学的な話題を選んで紹介されているので、聴いていて飽きません。

後気づいた点といえば。
たまに説明の際に喩え話で、アニメネタが出てきたりするのですが…
それがメジャーなアニメではない。
深夜放送のマニアックなものなので、科学の説明よりも例えのアニメの方が解らないってケースは多いんじゃないかなと思います。
まぁ私は、深夜アニメも観る様にしているので、その話題が出ても何とかついていくことは出来るんですけどね。

他にも、サイエンスアゴラというイベントに出店されているようなのですが、そのブースにメイドさんを雇っているようです。

今までの私のイメージでは、科学者はもっと堅物な印象でした。
しかしこの放送を聴いて、もっと打ち解けやすい人達なのかなとも思ったり。

ちょっと脱線してしまいましたが、まとめると、10分以内という短い時間で、科学の小ネタを紹介してくれる、大変よい番組だと思います。
好奇心旺盛ねお子さんを持たれている方なんかは、聴かせてみると、科学に興味をもって自発的に勉強する様になるかもしれません。
そういった意味でも、全年齢層の方におすすめできるコンテンツですね。

私は有料放送の方は聴いていませんが、料金体系としては、月540円で毎週更新されるエピソードを聴ける様です。
ただ、バックナンバーは別料金となっているようなので、540円払えば過去放送を含めて全て聞けるわけではない。
過去会を聴くためには、1話につき課金が必要なようです。

資料集なども付いているようですし、まずは無料のPodcastを聴いて、興味が出た方は購入してみては如何でしょうか。