だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

ダイエットはするものではない

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最近は、テレビやネットなど様々なメディアで、ダイットの文字を見ます。
その多くが、『僅か2週間で』とか『簡単、2ヶ月で10キロ減』等と唱って、集客しています。

また普段の日常会話でも、明日から、今度こそと枕詞こそそれぞれですが、『ダイエットをする』という話をよく聞きます。
しかし、この様な話を聴く度に、ダイエットというものが期間限定で行われる行事な印象を受けてしまいます。

もしダイエットを、定期的に一定期間だけやるものだと思っているのであれば、恐らく成功することはないでしょう。
そして、繰り返し流行りのダイエットに手を出してはリバウンドし、ドンドン不健康になって行くでしょう。


結果から書くと、ダイエットというのは行うものではありません。
正確には生活習慣の改善で、一度始めたら一生やり続けるものです。

別のものに例えてみると、禁煙が挙げられます。
禁煙を、結果的に3ヶ月間だけで終わってしまった人は沢山いますが、3ヶ月だけ禁煙をする事を目標にする人は、余程の事情でもない限りいないはずです。
これは、禁煙というのが一定期間だけやるものではなく、煙草を吸わないという生活習慣を一生続ける事だからです。

ダイエットも同じで、一度始めれば、基本的に一生続けるものです。
文字にすると当然の事ですが、この事を心で理解できていない人が、意外と多い様です。

例えば、『ダイエット』で検索をかければ分かりますが、1ヶ月で10キロ減といった魅力的なタイトルが複数出てきます。
このタイトルに直ぐに飛びつく人は、1ヶ月だけ我慢すれば理想体型が手に入ると無意識下で思っています。
というか、思っていなければこんなタイトルに惹きつけられません。

何故なら、ダイエットが一生続ける生活習慣の改善だと理解している人は、一月で10キロも減る様な身体に負担がかかる事をしようと思わないからです。

この【生活習慣の改善】という観点からダイエットをみると、タイトルだけで却下するようなものが多数存在します。

例えば、昔流行った【バナナダイエット】【リンゴダイエット】等
特定のものを食べ続けるだけで痩せるというダイエットですが、一生続ければ栄養失調で死ぬでしょう。

同じ理由で、【炭水化物抜きダイエット】【油抜きダイエット】も、問題が有ります。
今の教育は分かりませんが、昔の家庭科の時間では、人間に絶対に必要な五大栄養素について学ぶ機会がありました。

五大栄養素の内訳は以下の通り
【炭水化物】【脂肪】【タンパク質】【ビタミン】【ミネラル】

先程挙げた【炭水化物抜きダイエット】【油抜きダイエット】は、極端な表現をすると、人間は五大栄養素は必要なく、【タンパク質】【ビタミン】【ミネラル】だけで生きていけると主張しているのに等しいです。
しかしこの様な研究結果は発表されたのでしょうか。

この特定の栄養素を取らないダイエットも、一生続けられないという点で、期間限定のもの。
下手をすると体調を崩したり病気になる可能性もあります。

この様に、一生続けるという観点からみると、今流行しているダイエットの殆どは、実行しようと思わないはずです。


では、正しいダイエットとは何なのかというと、同じ思考で答えに辿り着けます。
運動をするのであれば、一生出来る程度の強度の運動を行えばいい。

今まで運動を全くやって来なかった人が、ジムに入会して毎日通えば、数ヶ月で体重の1割ぐらいは落ちるでしょう。
その強度で一生出来るのであれば問題はありません。
しかし無理をしているのであれば、無理せずに出来る回数に下げるべきです。
2日に一回でも週に2回でも良いですが、一番重要な事は続けることです。

食事制限でも同じです。
明らかに食べ過ぎている人は、食事量を減らす事は重要ですが、いきなり3分の1にしたとしても、余程意思が強くない限り、確実に続きません。
重要なのは一生続ける事なので、我慢できるぐらいの分量で、時間をかけて少なくしていけば良いのです。

ケーキが食べたいのであれば、我慢せずに週一回食べる日を作れば良い。
毎週1回、たらふくケーキを食る日を作ったとしても、年間52日間です。
残りの300日以上はダイエットをしていることになります。
週1回のケーキでストレスが発散し、生活習慣の改善を続けられるのであれば、食べれば良い。

ダイエットは一定期間だけやるものではなく、一生続けるもの。
この基本を意識するだけで、変なダイエットに惑わされず、自分なりのやり方を発見できるのではないでしょうか。