だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【ゲーム紹介】 UNDERTALE

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作品との出会い

ここ最近の動画配信サービスの充実によって、私は最近、テレビを観る機会が大幅に減っているのですが、そんな中でも観続けている番組の一つに、『勇者ああああ』という番組があります。
TVerなどでも観ることが出来るので、テレビアンテナを引いていない方でも観ることが出来る番組なので、観たことがない方で興味のある方は、観てみて欲しいのですが、その番組の中で、ゲーム紹介のコーナーがあります。

ここ数回は、ヤクザの親分と舎弟というキャラで漫才をしているペンギンズの舎弟キャラの方が出演されることが多いのですが、そのコーナーの中で、『UNDERTALE』という作品が紹介されたんです。
このコーナーは、あくまでもゲーム紹介という位置づけで、興味を持った方には是非、実際にプレイしてもらいたいというコンセプトで作られている為(その割には、ps1.ps2といった古いタイトルの紹介も多い)、基本的に、ネタバレしない方向での作りになっているのですが…
ゲームの面白さを伝えるには、核心部分を伝えなきゃ駄目だと思ったのか、視聴者には伏せる形で、司会のアルピーさんにだけ、ネタバレ有りで教えるという感じでの紹介になっていました。

その演出?と、それを聞いたアルピーさんのリアクションに興味をもつことになりました。


      

PS Storeのサマーセールで購入

興味を持ってから数日。
定期的にチェックしているps storeを覗いてみると、最大90%OFFのサマーセールが開催されていたので、何気なく覗いてみると…
興味を持って気になっていた『UNDERTALE』がセール対象に!

先ほど紹介した番組のコーナーでも、ゲームのプレイ動画は流れていたのですが、それを見た私は、勝手にファミコンのゲームだと勘違いしていたのですが…
どうやら、Steamで最近発売された海外ゲームのようで、それが日本語にローカライズされて、PS4でもプレイできるようになった作品だったようです。
しかも、元々の値段が1500円程度と安い!

先ほど紹介したリンクの値段が高いのは、DL販売で人気が出まくった事で、パッケージ化されて再販売され、その際に、特典などが付けられたからのようです。
実物や特典が欲しいという方は、パッケージ版を買うほうが良いのかもしれませんが、ゲームだけ楽しみたいという方は、ダウンロード販売がお得となっています。

誰も死ななくて良い やさしいRPG

さて、このゲームの説明に入っていくわけですが、このゲームのジャンルは、RPGです。
RPGといえば、ドラゴンクエストを始めとしたゲームが有名で、敵を倒して自分の分身である主人公を強くしていって、最終的には世界を支配している強大な敵を倒して、世界を救うというのが定番ですよね。
ですがこのゲーム。 『誰も死ななくて良い、やさしいRPG』を謳っていたりするんですよね。

最初の方で、ゲームプレイの方法を教えてもらうチュートリアルがあるのですが、そこで教えてくれるのは、モンスターと出会った際の対処の方法。
普通のゲームの場合、敵を攻撃して倒す事で、EXPを得て、それを貯めることでLvが上昇し、自身の分身であるキャラクターのレベルを上げていって、強敵を倒すのがセオリーなのですが、このゲームでは、他の方法でもやり過ごし方も教えてくれます。
その方法は、『行動』を起こす事で相手の戦意を喪失させて、戦線離脱させる方法です。

女神転生でいうところのTALKみたいなものですかね。
敵とコミュニケーションを取って仲良くなったり、敵が主人公に対して行為を持ったりする事で、敵が戦意を喪失。その状態で『みのがす』を選ぶと、そのまま戦闘が終了するというわけです。
ただ、この方法で戦闘を終了させてしまうと、報酬としてお金は手に入るのですが、EXPは入らないので、当然、Lvも上がりません…

このゲーム、『誰も死ななくて良い』と銘打っているので、基本的には『行動』を起こすことによって戦闘を回避し続けることも可能なのですが、そうなると、レベルはずっと1のまま。
実際にプレイすると、『Lv1の状態で、避けられない強敵が出てきてしまうとアウトになってしまう』という不安もあったりと、結構、考えさせられるシステムだったりします。

ちょっと変わった戦闘システム

このゲームですが、RPGで有りがちな、普通のコマンド選択型の戦闘システムとは全く違った戦闘システムとなっています。
どの様な戦闘システムかというと、こちらが攻撃する際には、タイミングを合わせてボタンを押す事でダメージが変化するシステム。
他のゲームで例えると、ゴルフゲームでスイングの強さを決定する際に、パワーゲージの中をバーが動き、そのバーをタイミングよく押すことで、飛距離が決まるというのがあると思いますが、あれと同じ様な感じです。

では、敵の攻撃はどんな感じなのかというと、弾幕シューティングになります。
自身のキャラクターのLifeを具現化したような赤いハートマークが画面中央のスペースに表示され、そのハートマークに向けて、敵が様々な攻撃をしてきます。
その攻撃を、ハートマークを操作する事で避け続ける事で、敵の攻撃を避けていきます。
被弾すると自身の体力が削られますが、全て避ける事ができれば、そのターンは無傷でやり過ごすことが出来ます。

正直、この辺りは、好き嫌いが分かれると思います。
というのも、シューティングなどが苦手な方の場合は、被弾しまくりでクリアーが出来ないというケースも出てくるからです。
普通のRPGのターン型のコマンド選択式の戦闘の場合は、大抵は敵の攻撃をくらいますが、Lvを上げたり装備を見直したりして打たれ強くなれば、それだけ倒れにくくなります。
しかしこのシステムの場合は、1ターンで何回の攻撃を食らうかは、プレイヤーの腕次第ということになります。

シューティングに慣れている人間は、苦もなく敵の攻撃を避け続けられるため、そもそもダメージを受けることはありませんが、下手な方の場合、最悪、1ターンで体力の大半を持っていかれて倒れるというケースもあるかもしれません。
敵によって攻撃パターンが決まっているので、覚えてしまえば大抵の人は避けることが出来るとは思いますが、慣れずに先に進めない方は、敵を倒してLvを上げて最大HPを上げるのか、敵を倒さずに頑張るのかを悩むことになるでしょう。

プレイしての感想

プレイを始めた時の最初の印象は、『なつかしい!』
以前にこのゲームをプレイしたわけではないのですが、ファミコンゲームの様なグラフィックと音楽に、小学生時代にゲームで遊んでいた記憶がよみがえり、懐かしい感じに浸れました。

次に感じたのは、どことなく、『moon』っぽいなという感じです。
『moon』は初代PlayStation時代のゲームで、今までのRPGにアンチテーゼを投げかけるような作品で、当時の私はかなりの衝撃を受けたゲーム。
簡単な物語としては、RPGで勇者を演じて遊んでいた子供が、何故か、ゲームの中に入ってしまうというストーリー。

何も分からず、自身も透明になっていて周りから見えない状態になって混乱しているところを、目の見えないお婆さんに救ってもらうところから始まります。
お婆さんに衣服を貸してもらい、透明だけれども、服によって周りから認識される状態になって、訪れた世界に飛び出してみると、そこには勇者という殺戮者が街の住人であるモンスターを殺しまくっている…
しかし、そんな世界に迷い込んだ主人公は、殺されたモンスターの幽霊に触ることで生き返らせることが出来るという能力を身に着けており、勇者が世界を壊しながら進んでいくのを、直しながら追いかけていくと言った感じのストーリーなのですが…

雰囲気やキャラクターといった世界観が独特で、漂う雰囲気が可愛らしくも悲しい感じで非常に良く、ゲームに込められたメッセージ性も非常に強く、印象にかなり残った作品だったんですよね。
この『moon』という作品と、非常に近い香りを感じたのが、今回紹介している『UNDERTALE』でした。

あまり語るとネタバレになってしまうので、詳しくはかけませんが…
謳い文句どおり『誰も死ななくて良い』を実践することで、優しい気持ちになれる作品です。

また、作品内では積極的に細かい設定などは語られませんが、様々なところに散りばめられた情報を自分で収集する事で、設定の全体像がわかってくると、結構、怖いところなんかも出てきたり。
その怖い部分も含めた全体的な設定を知ると、さらに、色んな事を考えさせられたりも…

紹介しておいて何なんですが、この作品は、できるだけ事前に情報を入れずに自身で体験した方が面白さが増すと思いますので、もし、興味を持たれた方は、サマーセール中に買ってプレイしてみてはいかがでしょうか。