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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【Netflix動画紹介】 アグレッシブ烈子

今回の投稿は、3日ほど前からNetflixで配信が始まったNetflixオリジナルアニメ『アグレッシブ烈子』の紹介です。
この作品を知ったのは、私がNetflixで登録しているメールアドレス宛に対して、紹介メールが届いたからです。

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キャラクターの可愛らしさとタイトルのギャップに興味がそそられ、内容などは全く知らない状態で観始めたところ、あまりの面白さに2日程で最終回まで観てしまいました。
可能であれば、この作品を見たもの同士で集まって、面白さを誰かと共有したいところなのですが…
私の周りには、この作品を観た人がいない上に、リアルな知り合いではNetflixに入っている人もほぼ居ない為、その欲求を果たす為、ブログに投稿しようと思ったのが、今回のエントリーです。

先程の画像を見て、キャラクターに詳しい方の中には、もしかしたら『ピン!』ときた方もいらっしゃるかも知れませんが、このアニメは、サンリオが創ったキャラクターをアニメにした作品です。

サンリオといえば、私が社会人になって株式投資をはじめた20年ほど前は、サンリオの社長が株式投資にハマっていて、利益の殆どを株式相場に突っ込んだ結果、利益の変動が株式相場に連動するようになり、当然、株価も日経平均と連動。
結果、『投資信託とか買わなくても、サンリオの株買っとけばいいじゃん』と言われていた。
そんな経営方針も、リーマンショックで大損こいて、持ち株を大底でぶん投げてからは変化し、キャラクター一本で地道に頑張ってきた。そんな印象の会社です。
キティーさんが仕事を選ばないようになったのも、経営方針が変わってからの様な気がします。

こういう事が影響しているのかしていないのかは分かりませんが、最近のサンリオキャラクターって、単純に可愛らしさを前面に押し出してグッツを売るだけのキャラクターだけではなく、最近では、かなり攻めたキャラクターも登場し始めていますよね。
やる気ない感じのシュールなキャラの『ぐでたま』など、どこの層に向けて創ってるのかわからないけれども、何となく全年齢層に受けているキャラなども登場しています。

今回紹介する『アグレッシブ烈子』も、そんな尖ったキャラクターの一つです。

簡単に世界観を紹介すると、『アグレッシブ烈子』は、動物が人間のように生活している世界観の物語です。
ディズニーのズートピア的な世界観といえば良いんでしょうかね。

主人公の列子は、25歳独身の女性で、社畜
『NO!』と言えない典型的な日本人で、どんな無理を言われても、顔の筋肉だけで作り笑いをして引き受けてしまう。
服屋に入って接客してもらうと、『何も買わ無いと悪いしなぁ』と思い、特に必要のない3足1000円の靴下を買ってしまうような性格の女子。
満員電車に揺られながら通勤し、お局様にいびられて、部長からパワハラされ、日々ストレスMAXの生活を送っている列子の日常生活の話です。

可愛いデザインのサンリオキャラクターなのに、ストーリーはストレスMAX。
では、ストレスの原因になっている対象を取り除いたり、列子が行動を起こして『ぎゃふん!』と言わせたりする、水戸黄門的な話なのかというと、そんなこともない。
烈子は毎度のように、同じストレスに晒されて追い詰められているし、その状況をなんとかしてくれるヒーローが登場するわけでもない。

では、そんなストレスMAXの話の何が面白いのかというと、烈子のストレス発散方法です。
烈子はストレスがMAXになると…
一人カラオケで、激しいギターにのせてデスボイスで歌を歌うことでストレスを発散するんです!




このギャップがかなり面白い!
特定の曲を歌うというのではなく、ストレスの原因になった出来事について、烈子の心情をそのままストレートに歌詞に乗せて即興で歌うというスタイル。

単純に、一人でカラオケに行ってストレス発散しているだけなのですが、列子デスボイスで喚き散らしているところを観ると、何故か、視聴者側のストレスまで発散されてしまう。
その傾向は回を進めるごとに強くなっていき、最後の方では、『烈子、頑張り過ぎだよ! 早く歌って!!』っという気持ちになってくるから不思議です。

こんな感じの番組なので、視聴者に感情移入をさせる事が重要なのですが、その為に用意された脇役たちというのも、かなり魅力的。
『こういう人、居るよね』って感じのキャラクターが大集合しているのですが、そのキャラクターの作り込みがかなり凄く、番組では流されていない各キャラクターの私生活や、バックボーンまで見えてくるレベルです。

例えば、角田というキャラクターは、女子力を高めることにステータスを全振りしている様なキャラクターで、烈子の宿敵であるパワハラ上司に対しても、女子力を惜しむこと無く使い、お世辞を言いまくり、うまく立ち回るタイプの女子。
インスタなどのSNSも自分をプロデュースする感じで計算して使っているわけですが、そんな行動をしていると当然、女子からは嫌われるわけです。
ただ、この角田というキャラは、自分が女子から嫌われている事を自覚した上で、信念を持って、そのキャラクターを貫き通していたりするんですよね。
また、嫌われているからと、女子に対して諦めの態度で接するわけでもなく、社会人として建前で和やかな雰囲気を装うというスキルまで持っています。

このキャラと仲が悪いのが、フェネ子というキャラ。
人間観察を得意とし、ネットなどの情報を駆使して推理をし、相手がどんな人間なのかをプロファイルしてしまう癖を持つ、烈子の同僚です。
烈子と同じ部署ということで労働環境が同じな上、烈子の人の良さや不器用なところをプロファイルして知っている為、基本的には烈子の味方で良い相談相手というポジションなんですが、女の武器を使いまくる角田の様な女は嫌いというスタンス。

こんな感じで、烈子を取り囲む人間関係も妙にリアルで、一度観始めてしまうと、その世界観にはまり込んでしまうんですよね。
他のドラマでいうなら、ゲーム・オブ・スローンズみたいな感じでしょうか。

多くの人は、烈子に感情移入をするとは思うんですが、それ以外に、自分の好きなキャラとか感情移入しやすいキャラクターが見つけ、そこに自分を投影して、つい、応援してしまうような番組です。
一回あたり16分で、10話しか無い為、映画1本分ぐらいの時間で気軽に見れてしまうので、Netflixに入っている方は、是非、観てみては如何でしょうか。