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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【ゲーム紹介】 ニーアオートマタ #PS4

今回は、『ニーアオートマタ』というゲームの紹介をしたいと思います。


      

このゲームですが、2017年の2月に発売された日本のゲームにもかかわらず、じわじわ売れ続け、新品価格も下がること無く、中古でも販売価格や買取価格を高値で維持し続けている、結構、人気の高い作品となっています。
作品自体は、発売前から一部では話題になっていましたし、シリーズの固定ファンも多かったようなのですが、その流れに何となく乗りたくなかったりしたので、購入をずっと見送っていた作品です。
ただ、じわ売れし続けているというのが気になり、プレイせずにモヤモヤするぐらいならプレイしてみようと思い、購入していました。

プレイしてみた上で、簡単にゲームを紹介してみますと、雰囲気ゲーといった感じでしょうかね。
ゲーム内容としては、ポストアポカリプス系の文明が崩壊した世界を、格好いいキャラクターを操作しながら無双するゲーム。

シナリオ的には、SFと哲学を合わせたような感じで、その世界観に、スタイリッシュな感じの独特のキャラクターが登場。
お姉さんキャラや弟キャラ、格好いい知的なメガネ男子の兄と、その兄を物凄く慕っている、やんちゃな感じの弟キャラ。
色んなジャンルのネタにしやすいようなキャラクターが勢揃いで、コスプレや薄い本を書いている人にとっては、テーマに扱いやすくて良い感じなのかもしれませんね。

発売当初は、レビューなども結構荒れていたようで、私も食わず嫌いな感じで未プレイだったのですが、実際にプレイしてみた上での個人的な感想としては、普通にそこそこ楽しめた作品でしたね。
スタイリッシュなキャラクターが、□ボタンを連打するだけで格好良く動いてくれますし、敵が攻撃したタイミングで回避ボタンを押すと、攻撃モーション中でも回避してくれます。

レベルという概念がありますが、意識的にレベル上げをする必要もないバランスで、レベル上げのストレスも無い。
レベル上げを意図的に行って、普通よりも高いレベルでストーリーを消化すると無双ゲーに変化して、これはこれで爽快感があって面白い。
また、ポッドと呼ばれる支援システムがかなり有能で、これを駆使すれば、戦闘面で困ることは殆ど無い状態になります。このポッド操作は、カメラ操作で行う為に最初は難しいですが、少し進むと、ポッドに自動で攻撃させることが出来るモードが追加される為、戦闘が一気に楽になります。

また、主人公を強化する為のチップというアイテムをカスタマイズすることが出来るのですが、『オート回避』『オートアタック』等のチップを装備すれば、自動で攻撃してくれる上、『オート回復』で自動的に回復アイテムまで使ってくれるため、アクションが苦手な人でも安心設計。
一応、難易度設定と言うものが存在しますが、それに加えてチップによって難易度が変化する為、自分好みのゲーム難易度に自由に変更できるシステムというのは、面白いと思いましたね。

マップについてですが…
ポストアポカリプスという事で、人類がいなくなった感じの世界観を上手く表現できているとは思うのですが…
超大作のFallout等と比べてしまうと、手抜きの印象を抱いてしまいますね。

『森』や『砂漠』『廃墟』といった感じの、同じ様な景色がループするマップをひたすら走らされるので、移動が暇。
砂漠などは本当に砂だけで、砂漠マップのド真ん中にセーブポイントがあるだけというのは、正直、つまらないという印象を抱いてしまいました。
ですが、その単調なマップも、所々で強制的にカメラを真上や真横からの視点に切り替えられる為、ゲームの雰囲気が変わって飽きないような工夫も感じられるので、人によって感想は変わるかもしれませんね。
私個人としては、探索する楽しみというのは得られませんでした。

シナリオは、先程も書いた通り、SFと哲学を合わせたような感じのストーリー。
私自身は、漫画でいうと『銃夢』や『攻殻機動隊』、映画だと『ブレードランナー』や、その原作となった小説の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』等が好きなので、このゲームの設定や世界観、ストーリーは、何度も観た感じのストーリーで、あるあるって感じでした。
ゲームが開始した直後ぐらいに主人公が発した『アンドロイドに感情を持つことは許されいない』とか、相方の『機械生命体の発する言葉に意味はない』というセリフから、作品の大まかなメッセージがすぐに理解できましたし、その予測は最後まで外れずに、思った通りの展開になりました。
Amazonレビューなども見ましたが、低評価レビューの多くが、その理由にストーリーの薄さを挙げていましたが、この、過去の作品の焼き直し感が、そういう批判を呼び込んだのかもしれません。

ですが、攻殻機動隊、特に漫画版などは、読破するのも一苦労ですし、読破したところで、細かいところまで理解するのが難しい。
また、とっつきにくく、非常に排他的なもので、そもそも筆者が読者に理解させることを前提として書いてない印象すら受ける作品。
ブレードランナーや原作小説も、そうとう昔の作品で、発表当時は今の20代なんかは、そもそも生まれていない。
これを書いているアラフォーの私ですら、大きくなってから古典を読み解くような意気込みで手にした作品なので、若い方でこの分野に興味のない方は、そもそも読んでいないことが多いでしょう。

深いSFや哲学という分野は、それぞれが『分かる人だけわかれば良い』というスタンスで書かれていることが多く、かなり排他的な世界。
興味を持っていたとしても、入り口で追い返されるような感覚に、これらの世界に入っていけなかった人も結構多いと思います。
こんな感じの世界に入っていこうと思うと、相当、この分野が好きだという気持ちがなければ、そもそも入っていけません。

その一方でこのゲームの場合は、非常に解りやすく作ってあります。
小難しいことを話す機械生命体のキャラクターで、『サルトル』という人物がいるのですが、このキャラクターは『てつがく』という意味があるのか無いのかわからない、難しいことを考えている人物として紹介されます。
このゲームをプレイして、サルトルという人物に興味をもってGoogleなどで調べると、実在する哲学者のサルトルが検索でヒットするでしょうし、ゲームから哲学への流れが起こしやすいような作りになっています。

また、その人物がいる村で起こるイベントでは、村長に『哲学書』を届けるというクエストもあって、哲学を匂わせるというよりも、そのものズバリで哲学を推してきます。
イベントの数々も、プレイヤーに哲学的な問を考えさせるような内容になっているので、この分野に全く触れてこなかった人にとっては、知的な気分も味わえて非常に面白いと思いますね。

このゲームは、プレイヤーが今までに観たり楽しんできたコンテンツによって、面白さが変化するゲームだと思います。
ゲームに限らず、深い世界観やシナリオの作品に触れている人にとっては、然程、新しいことをしていないかもしれませんが、今から色んなコンテンツに触れていこうと思う人にとっては、色んな要素が詰め込まれている良い作品だと思います。
表現方法もストレートで、物凄く分かりやすいですしね。

興味のある方は、プレイしてみてはいかがでしょうか。