だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

遊びから体験 観光としてのゲーム

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私は子供の頃からゲーム好きで、結構、ゲームをプレイしていました。
しかし、社会人になってからは時間が作れないことが多く、少し遠ざかっていたのですが…
ここ最近になって再びゲーム熱が再燃し、ゲームの世界に戻ってきました。

いざ!戻ってみるとビックリ!私が少し離れていた間にゲームの進化は相当進んでいたようで、度肝を抜かれてしまいました。
私が慣れ親しんでいたものとは全くの別物と言ってよいほど進化。
単に遊ぶものから体験するもの

最新のゲーム、特に洋ゲーと呼ばれるジャンルをプレイして感じたのは、『今までとは全く別世界』
ゲームの作りとしては昔からあったものをアレンジしたりブラッシュアップしたものなんですが、ハードの性能が上昇している為に映像のクオリティーが半端じゃない。
スマホの影響で日本でもゲーム人口はそれなりの人数はいらっしゃるでしょうが、スマホゲーのそれとは全くの別物。
同じゲームとしてのカテゴリーで括ってはもう、駄目だろう思う程の違いが有ります。

その中でも凄いなと思えるジャンルが、オープンワールド系のゲーム。
このジャンルの特徴として、非常に大きな箱庭(世界)がゲーム内に作られていて、その中を自由に探索できるというのが有ります。
タイトルによってマップの大きさは変わるのですが、THE CREWというレーシングゲームでは、デフォルメしたアメリカ大陸が再現されており、その広さは日本の千葉県と同じぐらいの広さが有るようです。
ゲーム内の車は300キロオーバーというかなりのスピードで進むのですが、そのスピードで飛ばしたとしても外周を一周するのに4時間を要する。単純な横断でも1時間程かかるらしく、箱庭の大きさが結構とんでもない事がお分かり頂けるのではないでしょうか。


今のゲーム市場では、このオープンワールド系をベースにしてシューティングやRPG(ロールプレイングゲーム)が発売されていて、一定の人気を獲得しています。

このオープンワールドというのが、私のゲーム観を一変。
プレイするものから、体験するものへと変わりました。

先程も書きましたが、ゲームというのは元々はパズル的なものであったり、小説などのストーリーにビジュアルを加えたものだったりと、ただ、あらすじを追うものだったりと、従来からあるインドア的な遊びを電子化したものでした。
しかし、オープンワールドというジャンルが登場してから、体験するものに変化しました。
体験というのは簡単に説明すると、旅行のようなもの。
旅行とは、今まで自分が生まれ育った地域から離れることで非日常感を得られ、旅行先の文化等に触れることで今までにない感覚(カルチャー・ショック)を受ける事が楽しみの大半だと思われます。
その体験と同じようなことが出来るのが、オープンワールド系のゲームだったりします。

旅行に行って実際に行うことってなんだろうと考えると、観光地を回ったり、道行く人を観たり、店に陳列しているものを観たり…と、基本的に行うことは観て回るだけ。
中には、バックパッカーのように安宿に泊まって同じ旅行者と情報交換したりして親密になったり、現地の人と仲良くなってその人の家に泊まるなんて事をする方もいらっしゃるとは思いますが、そんなのは少数派。
大抵の人は日本で信頼できるホテルを予約して、1日目は現地のホテルへ移動する事で終わり、2日目からは事前に調べていた観光スポットを見て回るだけでという、いつものルーティーンに。
そして観光スポットに到着すると、『写真で見たとおりやわ!』といつも観ている動画や画像と現実の景色が同じことを確認し、次のスポットに足を向ける。

これと同じような事が出来るのが、オープンワールド系のゲーム。

ゲーム好きの方からすると、オープンワールド系のシューティングゲームは操作等のシステムも同じだし、違うのは舞台・景色だけ。『やることは毎回同じで変化がない』なんて批判を聴く事があります。
しかし私が思うに、オープンワールドに求められている事っていうのが正にこれ。
先ほど例に挙げた旅行の楽しみ方を、もう一度思い返してみましょう。
旅行なんて行き先が違うだけでやることは同じ、観て回るだけです。地域によってはウィンタースポーツをしたりスキューバーダイビングをするなんて選択肢もありますが、観光をメインとした旅行で行う事は、観て回るだけ。

こうして考えると、ゲームだからタイトル毎に全く違った楽しみ方が無ければいけないなんて事はありません。
旅行と同じ様に用意された設定を理解した上で、箱庭の中を見て回るだけで良い。
こういった視点でゲームを見直すと、実はゲームは非常にリーズナブルに非現実体験が出来るツールだったりする。

考えてもみてください。実際に旅行に行こうと思えば、近場の安いプランでも数万円が飛んでいきます。
しかしゲームの場合はどうでしょう。その旅行1回分の金額で、最新のハード(PS4 pro等)が購入できます。
一度ハードを購入してしまえば、そこから先はタイトル1本あたり6~8000円程度で、最新のゲームがプレイ可能。中古なら更にプライスダウンしたものを手に入れる事が出来ます。

これだけ説明しても、『実際の旅行とは臨場感が違う』と反論される方も多いことでしょう。
それは、その通りだと思います。実際にその地に行くことで感じられる空気感やちょっとした緊張は、ゲームでは得られない体験だと思います。
では、ゲームは現実の観光の完全下位互換なのかというと、そうでもありません。
ゲームの強みは、現実世界では絶対に不可能な場所を探索可能という点です。

例えば、このブログでも紹介したFallout4は、今から核戦争が起こって文明が崩壊した後の、200年以上未来の世界を自由に歩いて探索できます。


アサシンクリードシリーズでは、フランス革命時のフランスやアメリカ独立戦争前夜のアメリカ・ボストン。産業革命期のイギリス・ロンドンなどを探索可能。

日本では、ゲームと言えばスマホゲ。据え置き機やPCでプレイするゲームはかなりマニアックな印象があり、距離を取っていて情報が全くないなんて方も多いと思います。
しかし実際には、ゲーム機の処理能力がとてつもなく進化。
それによって、複雑な操作をせずとも簡単な操作で景色や雰囲気を楽しむといった体験型ゲームが増えてきています。
未知の体験や手軽に非現実感を味わいたい方は、一度、ゲームに目を向けてみては如何でしょうか。