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【ゲーム紹介】 Watch Dogs2 (ウォッチドックス2)

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今回紹介する作品は、2016年の12月1日に発売された『Watch Dogs 2 (ウォッチドックス2)』です。





発売日がFF15や龍が如く6と近いため、日本での注目は結構低めという事で、ノーチェックの方も結構いらっしゃるかもしれませんね。
そんな私も、実はノーチェックだったりしました。
というのも、私の知り合いに前作の『Watch Dogs』をプレイした方がいらっしゃるのですが、その方が『そんなに面白いと感じなかった』と仰ってたので、この続編にも期待をしてなかったんですよね。

ただ、発売から1ヶ月近く経った年末に評価を見てみると、かなりの高評価。
前作の舞台は寒いシカゴで、主人公も比較的暗い人物でストーリーが復讐劇と、ダークな雰囲気を漂わせていたのに対し、今作は明るい雰囲気のサンフランシスコが舞台で主人公は今風の若者たち。
ノリも良く、主人公たちの目的も個人的な復讐というよりは、現体制へのカウンター。
物語を通して、現在の世の中の問題点等も観える仕組みになっていると、かなり興味をそそる内容となっている様子。

という事で早速購入してプレイしてみました。

簡単なストーリーとしては、主人公のマーカスが、街中に張り巡らされている監視システム ctOS2.0 に誤検知されて潜在的犯罪者にされてしまい、常に監視される対象にされてしまいます。
この一件でCtOSの開発会社ブルームに不信感を抱き、その対抗組織である『DedSec』に加入するところから始まります。
『DedSec』加入のための審査はブルームのサーバーに忍び込み、自身の濡れ衣である犯罪履歴を抹消すること。
このテストに見事に成功したマーカスが、ブルーム社に対抗する為に、様々なサブ・メインクエストをこなして不正を暴き、真実を公表する事がゲーム本編の流れとなっています。

何故、いきなりブルーム社に赴いて攻撃するわけではなく、コツコツと不正を暴く必要があるのか。
それは、ブルーム社に対抗する為の力を蓄えるためです。

ブルーム社は、街中の監視システムから得られる個人情報をまとめ、特定の企業に売却して多額の利益を得ています。
例えば、毎日の様にピザを注文して食べている人は、バランスの良い食事を摂っている人に比べて成人病などにかかる可能性が高いと推測されます。
この様な人たちを1つに纏めたデータは、生命保険会社にとっては喉から手が出る程、欲しい情報。
何故なら、病気のリスクが高い人たちの保険加入を拒否、既に加入している人に対しては保険料を大幅に値上げする事で、保険金支払いリスクをかなり低減させることが可能だからです。

この様な情報売買によって多額の利益を得たブルーム社は、更に自身のシステムを増強させ、非常に大きな力を持っています。
その一方で『DedSec』は優秀なプログラマーはいますが、大掛かりな設備があるわけではない。
そこで対抗手段として、アプリを開発。アプリを導入したデバイスは『DedSec』にデバイスの処理能力を提供する様な仕組みになっています。
能力の低いPCでも、大量に用意して並列処理すればスパコン並の能力が得られます。
町の人々が持つスマフォ等のデバイスは、処理能力としては微々たるものですが、それが数万、数十万と集まると、ブルームに対抗するのに十分な力となりえます。

『DedSec』は、より多くの人たちにアプリをインストールして貰う為、体制が行っている不正を暴いて真実を告げ、大衆を味方に引き入れてフォロワーを増やす必要があるんです。
フォロワーが増えれば増える程に主人公の端末の処理能力は増え、より多くのハッキングができるようになります。
これは言ってしまえばRPGにありがちな経験値とレベルアップなのですが、この部分にも細かい設定を加えてくれているおかげで、より物語に没入しやすくなりますね。

経験値ではなく『フォロワーを増やす』事が目的なので、手段はクエストクリアーだけでなく、Instagramの様な写真投稿アプリで写真を投稿したり、自動車レースに出て名前を売るなど、様々な方法で稼ぐことが出来ます。
使える手段はなんでも使う、情報戦やイメージ戦略でも強く成れる設定というのが面白いですね。


こんなに細かい部分の設定に気を使ってくれている事からも想像できるかもしれませんが、ストーリーも結構面白い。
メインストーリーが興味深くて面白いというんもありますが、主要キャラクターの作り込みもすごく、人物が持つ個性などがヒシヒシと伝わってくる。
ストーリー・キャラクター・世界観が作り込まれているお陰で、没入感が凄い。

肝心のクエスト攻略ですが、基本的には同じような潜入ミッションの繰り返しなのですが、選択肢が多数用意されていて飽きさせません。
というのも、このゲームではラジコンカーと空中を翔ぶドローンの2種類を操作する事が出来、敵地に入らずにラジコンのみで目的を達成する事が可能だったりします。
小さくて目立ちにくいラジコンを使った制圧は潜入ルートさえ見つければ簡単に占拠可能なのですが、それを敢えて、自分自身の体ごと敵地に潜入するという方法でも攻略可能です。

自身が潜入する場合も、見つからずに潜入するステルスや、武装を整えてから敵を倒しながら潜入する、または、現地の電子機器をハッキングしまくって敵を翻弄してスキを作る等、色々。
敵を倒す場合も、実弾で敵を殺すのかスタンガンで気絶させて不殺を貫くのかなど、独自のスタンスで攻略できる上、攻略の仕方によって難易度が変化する為、色んな縛りプレイができて楽しい。

マップもGTA5に比べると狭いですが、街の描写クオリティーが上昇しているため、散策しているだけで楽しい。
車を使わずに徒歩で歩きたくなる程で、移動しているだけで楽しく飽きさせません。


長々と書いてきましたが、PS4を持っている方であれば、是非、体験してもらいたい作品となっています。
オススメです!!