だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

競争社会の行き着く先は

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この投稿は、前回の投稿の続きとなっています。
まだ読まれていない方は、そちらからお読みください。
kimniy8.hatenablog.com

kimniy8.hatenablog.com

前回の投稿の最期は、本当の意味での共産主義を目指すことが、人の幸福に繋がるのではないかという締めくくりでしたね。
こんなことを主張すると、『共産主義者が!』『アカめ!』なんて罵られるのかもしれませんが…
私は別に、『革命を起こして共産主義国家を実現しよう!』なんていうつもりはないんです。

というか、そもそも、前回の投稿でも書きましたが、本当の意味での共産主義を実現するためには、かなり高度な科学技術が必要となってきます。
それこそ、SF映画に出てくるような、あらゆるものが機械による自動化で生産され、生産物が人が求める量だけ作られるような世界が訪れない限り、無理だと思います。

逆の言い方をすれば、この条件が整えば、可能ということになります。
私が主張する『本当の意味での共産主義』というのは、この状態を目指そうということですね。

何故、目指していく必要があるのかというと、今のような競争社会の行き着く先は、不幸しか待ってないと思うからです。

競争社会は、競い合ってモノ・サービスを作りづつけるわけですから、モノ・サービスが不足している時には、物凄く効率が良い社会です。
しかし、長期のあいだ競争社会が続くと、いずれは生産性の上昇により、供給過多になってしまいます。

今現在の世界の状態を見てみると、全世界がデフレによって苦しめられている印象を受けます。
では、デフレの要因な何なのか。
様々な説はあるでしょうが、大雑把にいうと供給過多だからです。
1億台しか必要ないものを、毎年3億台生産できる設備があったとしても、値崩れしていくだけですよね。

この供給過剰によって引き起こされたデフレによる、経済の停滞。
ここ最近の経済の専門家の話などでは、『デフレなんてのは経済の教科書には乗ってないし、起こりえないこと』なんて言っています。
しかし、実際に起こっているし、過去にも同じような状況になった事はあります。
それが、世界恐慌

世界恐慌の当時は、まだまだ世界経済は固く結びついているわけでは有りませんでしたし、世界的な慢性的なデフレというわけでは有りませんでした。
しかし、先進国であるアメリカで供給過剰になり、農作物主導で物価は下がり続けました。

アメリカの不況はアメリカだけでおさまることはなく、先進国はブロック経済に移行していくことで、植民地を持たない国にも波及していきます。
また、保護政策であるブロック経済も延命措置にしか過ぎない為、経済の先は見えてきます。

そこで起こったのが、世界大戦でしょう。
他国を侵略してしまえば、既に植民地を持っている国は、ブロック経済圏を拡大することが出来ます。
植民地がない国も、弱い国に攻め込んで植民地にすれば、ブロック経済圏を構築することが出来るようになります。

また、戦争経済なんて言葉も有りますが、戦争によって需要も生まれることになります。

例えば、戦争で領土の何割かが破壊された場合、復興需要が生まれます。
敵の領地を破壊しつつ奪った場合も、同様の需要が生まれます。

この戦争経済が、長期的な目線で見て得なのか損なのかは議論が分かれると思いますが、少なくとも、目先の需要は生まれます。
経済を延命させるために、その中でも、自国の経済がより延命する為に、さらには、自分の会社がより利益を上げるために、戦争は引き起こされてきました。

結局のところ、競争社会の行き着く先は、物理的な争いになってしまいます。

『今の兵器は危険で高額なので、世界大戦なんかは簡単には起こらない』と主張する人も多いでしょう。
しかし、戦争のやり方が変わればどうでしょうか。
今、世界中で起こっているテロなどは、新たな形での戦争と言っても良いかもしれません。

デフレになる程の供給過多なのに、二極化により、それを買うことが出来ないほど貧しい人達が、テロを起こす。
そして巻き込まれるのは、いつだって、私達 庶民なんですよね。

この流れを止めるためには、どこかで考え方を変える必要が出てきます。
そして時期的に、その時が近づいてきているような気がします。

今回は抽象的な話になってしまったので、詳しくはまた次回に。