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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【ゲーム紹介】 ファークライ プライマル

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今回紹介させていただく作品は、ファークライシリーズの最新作、ファークライ プライマルです。




ファークライといえば、UBIsoftオープンワールド型のFPSゲーム
広大な土地に広がる大自然と、狂気的な世界観が売りの作品です。
前回まではPS3と同時発売だったのが、今回からはPS4専用となり、次世代機を前提においたグラフィックも見ものです。

私は『4』しかやった事が有りませんが、その魅力に取りつかれてしまい、最新作が出たら絶対にやってみたいと思っていました。


過去のナンバリング作品の舞台は、ヒマラヤ山脈や孤島やアフリカなど、現代世界にありながら自然が豊富な場所が舞台となっていました。
現代が舞台という事もあって、ところどころに現代風の設備や建築が観られたのですが…

今回、スピンオフ作品であるプライマルは、見渡す限り大自然石器時代
人工的な構造物が殆どなく、有ったとしても、木材や獣の革を使った構造物のみ。
敵対する部族はいますが、それよりも脅威となるのが野生の動物たちです。

過去作品でも野生動物は登場してきましたが、体感では、それよりもかなりの高頻度で動物に遭遇します。
今までのナンバリングタイトルの様に、銃といった圧倒的優位に立てる武器もなく、弓矢・棍棒・槍といった原始的な武器のみで戦わなければならない。
食物連鎖のピラミッドでいえば、かなり下の方に位置づけされてりる環境で生き抜かなければならないという、大自然の過酷さが体験できる作品となっています。

正直、ゲームの操作が上手くなかったり、FPSに慣れていなかったりされる方は、序盤に頻繁に出くわす犬・狼といった小型動物に囲まれて噛み殺されるといいた事が続く可能性もありますね。

また、このゲームでは夜の恐怖も上手く表現されています。
動物の多くは昼間でもよく見かけるのですが、昼間はどちらかといえば草食動物が多めなんですね。
それらの草食動物を追いかけて、肉食動物が登場するぐらい。

それが夜になると、雰囲気が一変します。
夜行性の肉食獣が頻繁に登場し、ただでさえ見えにくい毛並みの色している動物が、より見え辛い状況で襲ってきます。。
しかも、オオカミなどは群れで襲ってきます。

また、マップには周辺に生息している動物も記載されているのですが、昼と夜で出現箇所が変わります。
つまり、鹿の様な比較的安全な動物しかいないと安心していると、日が暮れるとオオカミの縄張りになったりするんですね。
序盤の弱い間は、生存するためには避けて通らなければならない夜なんですが、その一方で、輝く星々やホタルといった幻想的な景色も味わえたりします。

危険と美しさが隣り合わせになっている。
そんな『夜』の世界も味わえますね。

ゲームの全体的な雰囲気ですが、シリーズを通して売りにしている『狂気』は、しっかりと継続されています。
例えば、『シャーマン』
石器時代といえば、化学がまだまだ未発達。
あらゆる物事が不思議に感じます。

そんな時代を生き抜くために、そして人々を先導するために、『シャーマン』が存在します。
様々な草などを混ぜ合わせた液体を飲み、瞑想に入った時に見える景色を元に予言を行います。
そして時には主人公にその液体を与え、予言のようなヴィジョンを見せます。

前回の『4』では、ドラッグを摂取して行っていたものが、自然に生えている幻覚剤や敵の肉体の一部を混ぜあわせたもに変化していて、より怪しく、神聖なものにされています。
冷静に考えると、ドラッグでトリップした時に見えた幻覚を元に行動を起こすわけで、かなり狂っているとも思える行動なのですが…

それを神聖なものと思わせる、説得力のある演出。
そして、そんなものに頼らなければならない程に追い詰められた環境が、より狂気を感じさせますね。


ゲームとしてはレシオ『Z』という事で、残虐な表現も結構あります。
私は『Z』のゲームは頻繁にやるので耐性がありますが、無い人には厳しいかも?
特に、装備などを作る関係上、動物を積極的に狩る必要があるので、そういったゲームでも苦手な人は、プレイするのは止めておくほうが良いかもしれません。

ただ、次世代機専用に作りこまれた大自然のグラフィックは、一見の価値はあると思います。
ゲームを通して自然の厳しさも知ることが出来るので、興味がある方は、一度プレイしてみては如何でしょうか。