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だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

景気が良くなれば 格差は縮小するのだろうか

政治・経済 社会 考え方

先日のことですが、iPhoneのメイン画面を右にスライドさせると出てくるニュースで、ちょっと目を疑うニュースが配信されていました。
その内容は、資産上位者62人の合計の資産額が、下位35億人の持っている資産とほぼ同額というニュースです。

格差社会が進んでいることは実感として分かっていましたが…
まさかここまでの大差が開いているとは、思いもよりませんでした。

このブログを書く際に検索をしてみたのですが、去年の発表の時は、80人と下位35億人の富の総量が同じようですね。
35億人という数字は、地球人口が約70億人程度とされているので、人類の下位半分の人の富と同じ量を、上位の人間何人が保有しているのかという計算のようです。
www.recordchina.co.jp

去年と比べて人数が18人も減少している。
ちなみに5年前と比較すると、35億人の資産総額とつり合う為には388人必要だったようです。

また記事によると、64人の資産内容は2010年と比べて44%上昇。
それに比べて下位35人の貧困層の資産総額は41%の減少。
格差は順調に、より、拡大しているようですね。

この調子で格差拡大が進んでいくと、世界の3人の富が35億人の所得総額と並ぶのに、そう時間はかからないのでしょうね。

何故、こんなことになってしまうのか。
答えは簡単で、資本主義というのは、数十億人を巻き込んだ盛大なねずみ講みたいなものだからです。
資本主義を採用する国の人口が増えて市場が拡大している間は順調ですが、市場拡大が頭打ちになると同時に不具合が生じるあたり、そっくりですよね。
ピラミッドのトップが、下位の資産を吸い上げている構図も同じですよね。

資本主義というのは、長く続けば続くほどに格差は拡大し、その絶対的な差は広がるばかりです。

『格差は問題だが、景気が回復すれば解消する』といった意見も聴きますが…
これもかなりのマユツバものですよね。

というのも、景気が良くなって金回りが良くなると、今までの歴史から見ると、資産価格が上昇します。
資産というのは、株・土地等の実物資産の事ですね。
この、土地や株式を持っているのって、一体どの層なんでしょうか?
考えるまでもなく、富裕層ですよね。

その一方で、景気が良くなって資金需要が高まると、金利は引き上げられることになります。
家を現金一括で購入出来る層には関係のないことかもしれませんが、一般や貧困層は、家を借金をして借りることになります。
金利が上昇するということは、当然の事ながら、ローンの借入金利が上昇するということです。
借金をする場合は金利込みでシュミレーションするわけですから、庶民は、帰る家の規模が縮小するか、そもそも買えない状態に陥ります。

ここで、『景気が良くなれば人件費が上昇するので、そんな心配はない!』と主張する方も居らっしゃるでしょう。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
この様な意見を主張する人の多くは、商売をしたことがない、学者だったりコメンテーターだったりします。

実際の今の世の中で、人件費が上昇した場合に何が起こるのか。
これは、実際にお隣の国の中国を見てみれば一目瞭然です。
人件費が高騰した場合は、人力で行っていた作業を機械化するだけです。

当然ですよね
資本主義というのは利益の最大化を目指す主義で、皆で幸せになっていこうという主義では有りません。
会社組織に求められるのは利益の追求であって、社員の幸福では有りません。
人件費という最大の固定費が利益の上昇を妨げるのであれば、それを取り除いてオートメーション化するのが、資本主義下での優れた経営者です。

人件費が上昇する兆しが見えれば、機械の導入によって人の仕事が機械に置き換わる。
その結果として人は解雇され、解雇された人は労働市場に供給される。
すると労働力の供給過剰となり、需給関係から労働力の価格は下落する。
労働力の価格とは人件費のことで、言い換えれば給料のこと。

つまり、景気が良くなると企業は儲かるが、庶民はその恩恵を受けることは有りません。
そして企業が儲かるということは、その企業の経営陣の所得は増えるということ。
結果、格差はより拡大してしまうんですよね。

それでもまだ、『景気が良くなれば!』と思っている人は、今の経済状態を冷静に見てみれば良いでしょう。
2015年の株式市場の時価総額は、バブル期を超える程に上昇しました。
2014年の法人所得は、バブル期を超えて過去最高を記録しました。
では私達の生活は、バブル期よりも明るかったのでしょうか。
格差は縮まったのでしょうか。

私には、とてもそうは思えません。
世の中にはワーキングプアーが溢れ返り、繁華街のシャッターの数は増え、生活保護受給者数は増え続けているんですよね。

格差を無くして人々がより豊かに暮らすためには、そろそろ、別の考え方にシフトしていくべきだと思うのですが…
長くなってきたので、その話は、また別の機会に書こうと思います。

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