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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

環境問題は 何故胡散臭く感じるのか

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ここ最近、ニュースで頻繁に【環境問題】についての特集を見る様になりました。
といっても自分から進んでというよりも、どちらかと言うと受動的に。
普段意識してみていない私が『頻繁に見るようになった』と思うようになったという事は、それだけ頻繁に取り扱われていたということなんでしょうね。

で、実際に見た結果なのですが、私には胡散臭さしか感じないというのが感想だったりします。

ここ最近の環境問題のテーマになっているのは、なんといっても二酸化炭素(CO2)の問題でしょう。
このCO2に温室効果が有り、これを削減することで温暖化を防げるという話。
その為、CO2の削減目標を決め、新技術の開発や設備投資を促すことについて話し合ったようですが…
もう一度書きます、非常に胡散臭い。

この環境問題ですが、もう少し前は、別のものが話題になっていました。
それは、ダイオキシン
物を低温で燃やすとダイオキシンが出て、その毒性は地下鉄オウム事件で話題になったサリンの数倍!
『こんな毒物を発生させるのは、環境的に良くない!』って事で、日本の焼却炉は高温で燃やせてダイオキシンが発生しないものに作り変えられたのですが…
いざ作り終わってみると、ダイオキシン自体に毒性が殆ど無いことが判明。

一番わかり易い事件でいうと、ロシアの介入などで少し前に話題になったウクライナ
この国の大統領が、毒物で暗殺されかけました。
その暗殺方法が、当時、毒物と云われていたダイオキシンを大量に、それも数カ月にわたって食べさせるという方法。
結果、どうなったのかというと、ものすごい量のニキビが出来ました。
イケメンで有名だった大統領の顔にデキモノが大量に出来たのは問題ですが、死にはしなかったんですよね。

この事件を客観的に見ると、猛毒と世間で噂されていたダイオキシンは、その辺りに普通に存在している何処にでもある物質だった。
これを悪役に据えることで、世界中で【焼却炉の買い替え需要】という特需が生まれました。
GDP至上主義で、これを上昇させたい各国は、この話に飛びついて公共事業という名の大量の税金が投入。
結果、国はGDPを嵩上げする事に成功し、焼却炉業者は儲かった。
しかし、この話を真に受けた暗殺者は、ウクライナ大統領の暗殺に失敗したという風に読み解けてしまう。

この【ダイオキシン】が、最近は【CO2】に置き換わっただけのような気がして仕方がなんですよね。

そう思うのは、CO2の排出量を国ごとに算出して、中国を攻撃する諸勢力の姿勢です。
確かにグラフを見ると、中国の排出量は約30%でぶっちぎりトップです。
世界中の3割のCO2を出しているから、中国は環境に配慮しろ!というのが世界各国の主張。
その意見を無視し、経済発展を優先して行っているわがままな中国というのが、今の構図です。

日本のマスコミ等は、『中国が30%近く出しているのに、日本は4%程度しか出してない!中国はもっと地球のことを考えろ!』
なんて言い出す始末。

しかし冷静に考えて、この算出方法はおかしいですよね。
二酸化炭素の排出量は、ある程度人口に比例します。
一人あたりの排出量が全く同じ場合、人口の多い方が多くのCO2を排出することになるわけです。
という事で平等な目で、一人当たりの二酸化炭素排出量を調べてみると、実は中国は日本よりも遥かに優秀だということが分かる。
世界の一人あたりの二酸化炭素排出量

考えて見れば、中国で発展しているのは都市部のみ。
田舎の方では、今でも昔のような暮らしをしているひとが多いので、一人あたりで割ると値は小さくなる。
しかし日本の報道では、『中国の大気汚染が酷い』という報道と合わせて、『世界の3割の二酸化炭素を出している』とニュースを流す。
確かに、大気汚染やPM2.5は問題ですが、それと二酸化炭素は別の話なのに、何故か関連付けられて報道される。
しかし実際には二酸化炭素は目に見えない気体なので、人口比で見ると日本のほうが酷いという状態。

つまり、中国だけを叩くというのは間違い。
にも関わらず中国を叩くというのは、別の理由があると考えるのが妥当でしょう。
ではどんな理由かというと、急速な経済発展と購買力の増加です。
欧米列強が推し進めてきた資本主義は、金儲けのアイデアを出して独占することが重要になります。
しかしそれ以上に重要なのが、大量の市場が存在していること。

中国の人口は、一説では15億人を超えるといわれています。
これは世界規模で商売をしようと考える場合、中国抜きでは考えられないということ。
中国の機嫌を損ねてしまうと、かなりの市場シェアを失っていまう。
これを避けるためには、いろんな商売を行う上で中国のお伺いをたてなければならないということ。
結果として、中国の発言力が強化されることに繋がります。

これを嫌がった先進国が、なんだかんだ理由をつけて中国の経済成長を止め、発言力を低下させようと考えているようにしか思えません。


また、環境問題について更にいわせてもらえば、手っ取り早く温暖化ガスを出さない方法があります。
にも関わらず、殆どそのことについて触れられていない。
私が知るかぎり、もっとも有効な温暖化ガスの削減案を提案した人は、ルーピーといわれ、世界中からバカにされた、鳩山由紀夫だけです。
これも、胡散臭いんですよね。
ではその方法とは何なのかというと、人間の数が減ること。

仮に人間の数が半分になった場合、人間がかける環境負荷は半分になるので、一番手っ取り早い。
二酸化炭素を多く出している原因は、主に人間が出した文明。
その恩恵を一番受けている先進国では少子化が進んでいるので、これを放置するだけで、戦争などを起こさずとも人口を減らすことが出来、環境問題は改善されます。
しかし世界中で何故か、『少子化対策』が行われているんですよね…

この現状を見ると、ダイオキシンの時の焼却炉買い替えのように、温暖化ガスビジネスを展開することで、需要の掘り起こしを狙っているようにしか思えないんですよね。
予想では後数年後ぐらいに、『二酸化炭素は思っていたよりも温室効果は有りませんでした!
でも、他の問題が浮上したので、この対策をする為に皆で行動しましょう!』とか言い出しそうですよね。