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だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

努力の先には 何があるのか 後編

今回の投稿は、前回からの続きとなっています。
時間のある方は、前の投稿からお読みください。

前回の投稿内容を簡単に書くと、努力の先にあるのは【安心感からくる自信】や【自己満足】といったもので、成功ではないと言う事を書きました。
成功のために必要なのは、大雑把にいえば運です。
極端な言い方をすれば、成功するために努力した時点で、負けともいえます。
今回はこの事について、もう少し詳しく書いていきます。

世の中が、努力したことがいずれ報われる社会であれば、真面目な人間は確実に成功します。
逆の表現をすれば、今、恵まれていない人は努力が足りないだけなので、最低限の暮らしを実現するためにも、少しぐらい努力が必要ということになります。

しかし世の中を見渡してみれば、成功している人は必ずしも努力していないし、その反対に、必至に頑張っているのに認められない人間なんて数えられないほど存在します。
何故こんな事が起こるのかといえば、努力とは、既に成功していた人がやっていた行動を客観的に見たのが【努力】だからです。
仮に、成功する為に自分がやりたい事もせず、一生懸命努力して頑張ったとしても、結果的に成功しなければ、その行動に意味は有りません。

しかし世間での認識って、成功する為に頑張ることを【努力】だと思われているんですよね。
この考え方のギャップが、問題の一因だと思います。


例えば、子供が自転車を乗る場合のことを考えてみましょう。
自転車というのは、一定速度以上を保てば、物理法則的に安定するため、バランスをとる必要が無くなります。
つまり自転車に転ばずに乗る方法というのは、スピードを出すことです。

このことを理解しない状態で、自転車をほぼ止めた状態でバランスを取ろうとして何万回転んだとしても、自転車に乗れることはありません。
自転車というのは、1回転ぶ度に経験値が貯まり、何回か転んだ時点でレベルアップして乗れるようになるわけじゃないんです。
どこかの時点で、スピードを出せば安定する事を知った時点で、乗りこなせます。
逆にいえば、この事さえ知っていれば、度胸を出して最初からスピードを出せば、転ばずに乗れる可能性もあります。

別の例えも挙げてみましょう。
例えばゴルフの練習です。
ゴルフクラブというのは、正しいフォームで振った際に真っ直ぐ当たる様に作られています。
そしてゴルフスイングというのは、人が最も力を込め易く、且つ、自然に振りやすい形で考えられています。
つまり、ゴルフクラブを使って正しいフォームで打てば、真っ直ぐ、必要な飛距離が出るように出来ているんです。
ゴルフの練習とは、その正しいフォームをいつでも再現できる様にする為の練習です。

このゴルフの練習ですが、最初に間違ったフォームで振り、その後、間違ったフォームで毎日1万玉づつ打つという練習をしたらどうでしょう。
間違ったフォームで癖がついてしまう為、正しいフォームを練習する場合、先ず、癖を取る作業から入らなければなりません。
その為、間違った練習をすればする程、その後の修正作業が大変になってしまいます。
酷い場合は、練習をやらなかった方が、まだマシといったケースも出てきます。
しかしこの練習も、本人的には努力している状態なんです。
ですが、どこかの状態で自分が行ってきた作業が意味のないことだと気づき、ただし方法で練習しなければ、その努力は報われることは有りません。

このゴルフのケースでも、一番最初に偶然にも、運良く正しいフォームで振れた場合、後はそのフォームでクセ付けが出来れば、練習の回数は劇的に減ることになります。


この他には、成功している人は、本人に努力をしている自覚がない。
自分で努力していると思った時点で、既に負けているという考え方もあります。

私はfacebookをやっていますが、そのタイムラインに、一人の漫画家の方の投稿が表示されました。
その方はヒット作を出されていて、今もテレビなどに出演している成功者の方です。
しかしその方は、努力はしていないそうです。

その漫画家は、絵を描くことが本当に好きで、自分が想像することや表現したいことを、絵に描き起こす作業が非常に好きなんだ創です。
一度没頭すると、食事や風呂に入るという作業も面倒くさくなり、家から出ることもなく、ひたすら絵を書き続けてきたそうです。
結果として絵は上手くなり、自分の表現したことが世の中に認められて成功しましたが、この方は、自分の好きな事を続けていただけなんです。
仮に作品が世の中に認められずに漫画家になれなかったとしても、他の職業に付きながらも、空き時間に絵を書き続けていたでしょう。

別の方のTwitter投稿でも、同じ様なツイートが回ってきたことがあります。
その方は、仕事で絵を描いておられる様ですが、絵を描く仕事につかれた時には、自分の好きな絵を書いてストレスを発散しているそうです。
つまり、目が開いている間ずっと、描いているわけです。

他のジャンルでも、同じ様な例があります。
投資家のウォーレン・バフェット氏は、投資で大成功を収めました。
しかし彼は、投資でお金を稼ぐ事が最終目的ではなく、投資をする事自体が目的で趣味でした。
彼の投資法は既に公表されていて、非常に単純なもので、誰でも真似できるものです。
その方法とは、世の中に出回っている決算書や業績見通し等の情報を、全て読むことです。
アメリカだけでも数千社あるといわれる企業、全ての決算書を隅々まで見る。

そして割安と思ったものは買い、仮にその株が下がったら『欲しかったものがバーゲンセールになった』とばかりに買い続け、最終的には企業を丸ごと購入してしまうそうです。
私が読んだバフェット関連本によると、『彼は投資を食い、投資を呼吸して生きている。人生で投資だけを行っている』といった事が書かれていました。
彼にとって『お金』とは、贅沢をする・異性の気を惹きつけるといったものではなく、投資を行う為に必要なツールでしか有りません。

そんなバフェットは、兆を超える資産を持っているそうですが、奥さんが趣味でガーデニングをしたいと数百万を使って庭を改造した際には、激怒したそうです。
庭を綺麗にすることは、投資と関係ありませんもんね。
他のエピソードとして、高額所得者が集まるウォール街のビルにあるエレベーターに乗り込んだ時、1セントが落ちていた時の事が紹介されていました。
億万長者ばかりが乗っているエレベーターなので、1セントなんて誰も興味を示しません。
そんな中で、唯一1セントを拾ったのが、その中で一番金持ちのバフェットでした。
バフェットは地面に落ちている1セントを拾い上げ、『10年後の100万ドルだ』といったそうです。
どれだけ金を稼ごうと、投資に関係のないものには金を使いたくない。
その一方で、投資のツールであるならば、1セントでも拾うというのがバフェットです。

つまり、彼らがやっていることは、小中高生が必死になってパズドラをやっているのと変わらないんです。
大抵は時間の無駄ですし、やること自体に意味は無いのかもしれません。
しかし稀に、【マックスむらい】の様にパズドラ動画で上場企業の社長になってしまう人も出てくるんです。

彼らは、やりたいことをやり続けた結果、偶然、認められて、その過程を他人が振り返って『努力してたんだね』と言われているに過ぎません。
この順番を逆にして、売れっ子漫画家・世界一の投資家・上場企業の社長になりたいから、その人達のやってきたことを真似して、やりたくもない事を努力してやったところで、勝てるわけ無いんですよね。

個人的には、人生なんて短いんだから、自分の好きなことをして暮らせば良いんだと思います。
その結果、趣味でやり続けてきたことが偶然にも認められることが、もしかしたらあるかもしれません。
仮に無かったとしても、自分の好きな事をして人生過ごせたんだから、納得できると思うんですよね。

一番つまらないのは、やりたくもないことを必至にやり続け、結果的に誰にも認められず、『人生なんだったんだろう』って思って死ぬことだと思うんですよね、。

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