だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【おすすめPodcast紹介】 フォトラリズム - Photoralism

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私の独断と偏見のPodcast紹介コーナー。
第99回。

過去に書いた投稿
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今回は、【フォトラリズム - Photoralism】

フォトラリズム - Photoralism -

フォトラリズム - Photoralism -

  • フォトラリ運営委員会
  • ビジュアルアート
  • ¥0
です。


今回紹介するwebラジオは【フォトラリズム - Photoralism】
この番組は、写真家・グラフィックデザイナー・なんでも屋さんの男性3人による、写真系の話題中心のトーク番組です。
公式サイトに書かれている説明が分かりやすいと思いますので、その部分を引用しますと
日本を代表する風景写真家アラッキーこと「荒木則行」、広告代理店を辞めてフリーとなったグラフィックデザイナー「金子アムリ」、文化服装学院の講師もしている何でも屋「ヤマモトマサル」、この個性的な3人のパーソナリティが、写真を中心とした話題でしゃべり倒すカオスなポッドキャスト番組。

写真はもちろん、機材論や現場の話、映画から宇宙の話まで。
スマホやPCで手軽に聞ける愉快なポッドキャストを無料で配信中。

…という事で、写真を中心に、様々なことについて話されるラジオです。

放送時間は回によってマチマチで、20分で終わる事も有れば、1時間を超えることも有ります。
時間に縛られず、会話のきりが良い所で負われるのも、ネットラジオの良いところですよね。
更新頻度は不定期で、月に数回更新されることも有れば、更新されない月もあります。

放送を聴いた感じでは、写真関連の趣味や仕事をされている方向けの放送です。
カメラに全く触れたことがない方が聞くと、聴いたことがないような単語が頻発します。


私がこの番組を見つけた経緯ですが、自分が関わっている業種以外の方の話を聴いてみたいと思い、適当に【業界名 Podcast】で検索をかけてみました。
そこで出てきた、別のPodcastのページに行った際に、一番下の『リスナーはこれらも購読しています』という部分で発見した番組です。

正直にいうと、私はカメラが特別好きなわけでは有りません。
一瞬だけハマりかけた時期が有り、3万円ぐらいのミラーレスを買って、数ヶ月ぐらい休日に写真を取りに行ったくらいの経験しか有りません。
それでも聴いてみようと思ったのは、普段接する事が無い写真家という職業の方が、どんな視点の意見を持っておられるのかというのを聴いてみたかったというのが大きいですね。
そういった意味では、この番組は私が求めていたものに非常に近く、大変楽しく聴かせていただいています。

番組を聞いた感想ですが、【フォトラリズム】というタイトルや、写真家や、園周辺の職業の方が集まっての放送という事で、写真やデザインの技術的なことばかりを話されている番組と思っておられる方も多いと思います。
確かに、カメラの機能の説明をする回なども有るのですが、個人的に面白いと思うのは、専門分野の方の視点での意見が聞けるところですね。

例えば、写真家やデザイン関係の方が美術館に行った際に、どんな印象を受けるのか。
写真の展覧会に赴いた際に、どんな部分を見るのか。
この様なアート作品は、同じ作品を観たとしても、立場が違えば全く違った見え方がするものです。
本来であれば、人それぞれが、それぞれの視点で観た感想を意見交換をするのが良いのでしょうが、そんな場はなかなか有りません。
しかしこの様に、番組内で語ってくださると、自分とは違った視点で作品を見ることが出来る為、視野が広がるような感覚を得ることが出来ます。
この感じが非常に心地よく、個人的には面白いです。

アートだけでなく、デジタルコンテンツやサービス、社会の動きなどについても、独自の視点で切り込んでおられるので、勉強になります。

その他には、専門のカメラの事。
あまりに技術的すぎて、解らない用語が頻発する場合は、私の様な無知な人間には理解することすら難しいですが…
その様な技術的なことではなく、専門家が職業道具の進化について、精神的な面での話をされる場合など。
聴き手は自分の分野の事に置き換えて聞く事が出来る為、他の業種の方も参考にする事ができる聴けるエピソードが結構有ります。

例えば、フィルムからデジタルへ変化した際の話。
デジタルへの進化によって、今までよりも圧倒的に便利になりました。
フィルム時代は、撮ってから現像するまで仕上がりが分かりませんでしたが、今では背面ディスプレイで大体の確認が出来る。
確認作業が手軽にできるようになった結果、気に入らないものは、その場で削除できる様になったのですが、その便利さ故に、反省をしなくなるらしいです。

フィルムで撮っていた頃は、撮影の度にコストがかかっていたから、現像された写真を観た際に、『何が駄目だったのか、どうすべきなのか』というのを考えて、次に繋げる作業を行っていたのが、手軽に確認できて消去できるが故に、その作業が疎かになる。
では、フィルムのほうが優れているのかといえば、そうではなく、道具が便利になったからといって、簡略化して良い作業と駄目な作業が有り、その見極めが必要という事です。

便利さや優れた部分は取り入れつつも、省いてはいけない作業は省略しない。
これは写真業界だけでなく、他の業界にも当てはまる事だと思いますね。


基本的には写真関係の番組なので、趣味や職業で携わっておられる方が聴くのが一番楽しめるコンテンツだとは思います。
しかし、この番組を聞いて改めて思ったのは、その道をある程度上り詰めた人の話は、どの業界の話であれ、参考にできて面白いということですね。
そういう意味では、私の様に写真に関係ない業界で生きている人でも、十分に楽しめると思います。
幅広い方に聴いて貰いたい番組ですね。
オススメです!