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だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

時間の奪い合いについて

考え方 政治・経済

時は金なりなんて言葉がありますよね。
お金は、時間を使って何かしらの労働をすれば手に入れることが出来ます。
資本主義の世の中では、そのお金を使用すれば、神の如き力を振るうことが可能です。
大抵の願望は、お金の力で叶ってしまう。

その為、貨幣というものが生み出された瞬間から、金の奪い合いが起こってきました。

しかし、お金=時間なのであれば、時間もお金と同様に奪い合いが起こっていても不思議ではない。
そう思って世の中を再度見渡してみると、結構頻繁に起こっているんですね。
時間の奪い合いが。

という事で今回は、時間について考えていきます。

先程も書きましたが、時間とお金には密接な関係があります。
個人でいえば、時間を他人に提供して労働をすれば、自分にお金が手に入ります。
その他の身近な例でいえば、レンタルDVD等が分かりやすい。
新作はレンタル期間も短い上に値段も割高ですが、時間が経過して古い作品になれば、レンタル期間が伸びる上に値段が低下します。
レンタル市場に限らず、モノは時間と共に価値が変化し、大抵のものは下落していきます。

これは、技術にも当てはまります。
発表したての新技術を用いた商品は、割高な場合が多い。
その一方で、従来の技術を使いまわした製品は、新品であっても割安な場合が多い。

この事から分かるのは、新しい未来的な生活を行おうとすると、多額の資金が必要になるという事。
その一方で、過去のモノとまで言わなくても、目新しくない商品で妥協すれば、割安な値段でモノやサービスが手に入る。
この現象は、見方を変えると未来の時間を金で買っているとも考えられます。

資金のある人は、通常の数倍の金を出すことで、少し未来の生活を体験できる。
その一方で経済的に恵まれていない人は、数年待つことで数分の1の資金で同じようなものを体験できます。

その他には、移動手段がありますね。
関西から東京まで行こうと思った場合は、様々な方法が存在します。
バス・電車・飛行機・新幹線。
頑張って徒歩や自転車で行く方法も、無くはないですね。
これらの方法ですが、時間が短時間で労力がかからないもの程、料金が高くなる傾向があります。
逆の言い方をすれば、時間をかければ出費は抑えることが出来ます。


冒頭で【時は金なり】と書きましたが、時間とお金には同じ様な価値が有るように思えます。
では、お金と同じ様に、時間では奪い合いは起こっていないのでしょうか。

この様な視点で見てみると、普段の生活で時間の奪い合いが起こっていることに気付かされます。
一番わかり易いのが、無料コンテンツと呼ばれる物達でしょう。
例えば、SNSやyoutube・ニコニコ等の動画。
ネットに氾濫する文字情報や音声情報は勿論、無料提供されているアプリやゲーム。
常時垂れ流されているテレビ・ラジオ番組等がこれにあたります。

これらの無料コンテンツは、料金がかからないにもかかわらず、常時戦い続けています。
では何故戦う必要があるのかというと、人間が持つ時間は、富める者も貧しい者も、24時間しか無いからです。
時間が無限に存在しているのであれば、好奇心が続く限り、ありとあらゆるコンテンツを楽しみ続ける事が出来ます。
ですが、残念ながら時間は限られています。
この限られた時間を奪う為に、彼らは日々戦い続けているわけです。

他人の時間を奪う為に、切磋琢磨して魅力を高めあう構図は、金を得る為に競い合う競争と同じ様にも見えますよね。
ここまでは、ふつうのコトとして納得できるのですが…


納得出来ない事があるんですよね。

金を中心に考える資本主義社会では、一つの問題が起こってきています。
それが、2極化。
先日ピケティー氏が、『実際に労働するよりも投資した方が設けがデカイ』と主張していましたが、この現象は時間市場では起こっていないのでしょうか。

こうして考えると、結構、時間の2極化というのが起こっていることに気が付きます。
恵まれない人というのは、ブラック企業によって長時間拘束を受け、自由な時間を奪われ続けています。
では、それらの人達を雇っている上の人達はどうなのかというと、低賃金で買い取った労働者の時間を転売することで、暴利を貪っていたりするわけです。

コンビニ定員が過酷な労働環境に置かれている一方、コンビニ本社で商品企画をしている人達は、定時に帰れる上に高給だったりするわけです。

つまり底辺層の労働者階級は、自由時間を端金で買い取られ、正に家畜の様な生活を強いられていることになります。
この時間の搾取は、人から考える時間を奪い、学ぶ時間を奪い、結果として人間らしさを奪うことに繋がります。
こんな状態は一刻も早く解消されるべきだと思うのですが、どうでしょうか。

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