だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

宗教と変性意識について

先日のことですが、ドラッグについて書かれていた書籍を紹介しました。kimniy8.hatenablog.com


この事で、前から私自身が思っていた事や、点と点として知っていた知識が何となく繋がった気がしたので、今回はこの事について書いていきます。
結論から書くと、ドラッグを摂取した時の人の感覚が、宗教的世界観と似ているという事ですね。

信心深い方等は、『ジャンキーが宗教を作ったとでも言うのか!』と怒られるかもしれませんが、別に馬鹿にする為に書くわけではないので、予めご了承ください。
また、宗教というのは、そこから様々な文化に影響を与え、派生して新しい文化の基礎になったりしています。
その為、考え方によっては人の文化そのものの流れに大きな影響を与えているともいえます。
それらを全て含める形で1つの投稿にまとめるのは難しいので、いくつかの投稿に分けて、変性意識カテゴリーで書いていこうと思います。

今回は宗教に絞って考えていきます。


宗教というのは、存在の是非は置いておいて、今現在の世界観を形作る上で非常に重要な役割を果たしています。
その宗教ですが、かなり多くの宗教に、ドラッグ的な感覚が影響を与えているのではないかと思うのです。

では、ドラッグ的な感覚というのはどのような感覚かというと、変性意識状態です。
変性意識状態 - Wikipedia

変性意識をwikiで調べてみた結果を、一部抜き出して簡単に書いてみると、次のような特徴があります。
「宇宙」との一体感、全知全能感、強い至福感などを伴い、この体験は時に人の世界観を一変させるほどの強烈なもの
具体的には、体の感覚が消失する様な感覚になり、意識が宇宙と一体化化するような感覚に浸れる状態のようです。

この状態になる方法の一つとして、先ほどから書いているドラッグがあります。
2つめの方法が、精神と肉体を極限状態まで追い込むこと。
3つ目が、深いリラックス状態になること。

ドラッグは非合法なので置いておいて、2つ目と3つ目の事について考えていきます。

精神と肉体を極限状態まで追い込む。深いリラックス状態というのは、何処と無く宗教的な儀式に似てはいませんでしょうか。
インドでは、心身ともに追い込む為の荒行が存在しますし、ブッタが登場する以前に、涅槃の境地であるニルバーナに到達する手段の一つとして考えられていました。
ブッタ以前のウパニシャッドの哲学におけるニルバーナとは、熟睡しているような状態で歓喜のみが存在する状態。
その境地に、荒行によって到達しようという試みです。
『そんな苦しい思いをして、歓喜だけの状態に浸れるの?』と疑問を持つ方も少なく無いと思いますが、そんな方は、ランナーズ・ハイという言葉を思い出して頂ければ良いと思います。
ランナーズ・ハイは、苦しさを中和する為に脳内麻薬が分泌され、高揚感が得られる状態のことです。
厳しい荒行の末に、歓喜だけの状態に陥る。
まさに、心身を追い込むことによる変性意識状態といえます。

次に、深いリラックス状態。
これは、瞑想などを行うことによって、精神を変性意識状態に持っていく方法です。
ブッタは、先ほど挙げた荒行ではニルバーナに到達することは出来ないと断言し、菩提樹の下で数日間瞑想して、悟りを開いたとされています。
その後、スジャータに介抱され、やっと食事をとったといわれている為、飲まず食わずで瞑想していたと思われます。
数日間、ひたすら瞑想し続けた結果、脳内麻薬が分泌されてニルバーナに到達した。
これは、瞑想によって変性意識状態になったとも考えられます。


他にも変性意識状態は、明晰夢とも関係が深いようで、この明晰夢は、幽体離脱と関係が深い。
明晰夢とは、夢の中で夢と気がつく状態のことです。
昔、インセプションという映画で、他人の夢の中に入って自由に夢をデザインするというシーンが出てきました。



この場合は他人が関与していますが、明晰夢は自分自身の夢の中で夢と気がつく状態。
デザインも行動も思うがままな、自由な世界です。
この世界では自分で自由に行動はできますが、目に見えているものや感じているものは全て幻覚です。
空を飛ぶといった、通常では不可能な行動も思いのまま、そして実際に体験したことも無いその感覚も、リアルに感じることが出来ます。
ここら辺の体験の感覚は、脳がありえない状況を想像して作り出している為、完全に意識下にある状態とはいえず、変性意識状態ともいえる。

この状態は、幽体離脱とも関係があります。
幽体離脱と併発して起こる金縛りですが、意識を持ちながら体が寝ている状態と云われています。
体だけが寝ているといっても、その体を支配しているのは脳なので、脳の一部が寝ている状態ともいえます。
脳の一部だけが寝ている状態で、目などは開けられる場合、ある程度意識を保ちながら夢を見るという現象が起こります。
脳の一部は寝ていて夢を見ているのに、意識はハッキリしていて目も開いている状態では、目で見えている風景をベースとして夢が構築される為、自身が体から離れて幽体になった様な幻覚を見る場合がある。
これが、大半の幽体離脱の正体でしょう。

体が極度に疲れているときなどは、この状態になりやすい。
つまり、誰でも幽体離脱状態を感じることは可能なので、理屈が分かっていないと、本当に体から意識が抜け出たと思ってしまう。
その後、体験者は、幽体があることを前提で様々な現象について考え、長い年月が流れる内にその話に肉付けがされ、スピリチュアル的な話になったとも考えられます。

それらの話が宗教に組み込まれ、時間経過と共に一部になったと考えれば、人の変性意識状態と宗教は密接に繋がっているといえないでしょうか。

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