だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

機械にシェアを奪われる知的労働

前の投稿で、知的労働者が機械に取って代わられるという内容の投稿を書きました。

kimniy8.hatenablog.com

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読み様によってはSFチックな内容なので、ピンと来ない人もおられるかもしれないので、今回は具体例を書いていきます。

知的労働を機械が奪うという状態は、既に税理士・会計という職業では起こっています。
その昔は、ひとつの組織の会計や税金の計算というのは、非常に面倒くさいもので、また専門知識も必要な為、税理士という職業は無くてはならない存在でした。
しかし今現在、必要かと言われれば『そうでもない』というのが正直なところです。

というのも税理士を雇うと、一昔前なら決算月だけ目を通してもらって税金を計算してもらうだけで、20万近い金を請求されました。
では今現在はどうなっているかというと、複数簿記の基本さえ勉強すれば、6千円程度で販売されている会計ソフトを購入するだけで税金計算まで可能になっています。

会計ソフトは毎年のようにバージョンアップされ、今では複数簿記を知らなくても帳簿が付けられる程にまで進化しています。
つまり、家にコンピューター一台あるだけで、僅かなコストで代替が可能となったわけです。

この様な主張をすると、その業界の方からは『税理士は、節税対策の相談などのしているから、完全に取って代わられるわけではない』と反論されるでしょう。
しかしそれは、時間の問題です。
【士】という名前が付いている職業の方は、基本的に定められたルールの中で最善の方法を探す職業です。
いくら税理士が節税対策の相談をするといっても、違法行為を推奨するなんて事はしないでしょう。
企業でいえば、全ての収入・支出をデータ化すれば、そこから最善の道を見つけ出すという行為は、むしろコンピューターの独壇場といえます。

これは税理士や会計士だけの問題では有りません。
例えば、弁護士・司法書士といったものも同様です。
六法全書や過去の判例をすべて丸暗記するのは、人には大変な労力です。

しかしコンピューターであればどうでしょう。

全ての法律と事例を丸暗記する事は、むしろ得意分野です。
一度の入力で確実に覚え、忘れることは有りません。
ネットに繋げてアップロードすれば、常に最新の判例や法改正に対応する事が可能です。

機械の弁護士が実際に法廷に立ったり、裁判所そのものがコンピューターで全てが完結するのはまだまだ先の話でしょう。
しかし、弁護士に電話をかけて少し相談する程度のことであれば、スマホにアプリを入れるだけで可能になるでしょう。
後は、こちらの状態を正しくコンピューターに認識させるだけの入力さえクリアー出来れば、直ぐにでも開発されるでしょう。

この様に、【決められた条件下で最良の方法を模索する作業】というのは、非常にコンピューター向き。
今回挙げた例だけでなく、他の職業にも十分に当てはまります。

前に投稿した際に書いた銀行などもそうです。
銀行の仕事は、お金を預かって貸し出すのが仕事です。
貸出基準は定められているわけですから、誰に貸すべきか貸さないべきかというのは機械い的に判断できます。
お金の出し入れや振込などは、現時点でATMで可能。
全ての業務はコンピューターに丸投げ出来ます。

同じ金融でいえば証券会社も同じです。
証券会社は規則で、『どの銘柄が上昇する』なんて事は言えません。
いえば法律的にアウトです。
出来る事といえば、顧客の資産内容をデータベース化して、現金・外貨・債権・株式等の金融商品をどの割合にするかという程度。
顧客の資産内容と年齢、年収等のデータを利用して、数ある選択肢から最良のものを選ぶだけなので、コンピューターで十分できます。
というか今現在でも、オペレーターは聴いた内容を入力しているだけで、自分で考えてプランを出しているわけでは有りません。

保険も同じ。
医療機関とデータベースを共有すれば、より消費者目線のプランを提案してくれるでしょう。

この様に、良い大学に入って皆が行きたがる大企業の多くは、技術の進歩と共に淘汰される可能性が高い職業だったりします。
先日、NHKの白熱教室を観ていた所、理系の教授が『今現在コンピューターに出来ないとされているのは、創造性のある仕事だけで、それ以外は全て出来るようになる』と仰っていました。
簡単に云うと芸術系の仕事なのですが、そこから派生するような仕事以外は人がやる方が非効率になってしまう。

そして恐ろしいことは、その変化がかなり早いという事です。
コンピューターの性能は18ヶ月で約2倍になるそうです。(指数関数的)
20年ほど前は、3Gのハードディスクが数万円で売られていて、今のスマホの数十分の1の性能のPCが20~30万円で販売されていました。
これから20年で指数関数的に技術が発展すれば、人の想像できないレベルまで技術が発展する可能性があります。

今から就職する人達はその未来が訪れた際に、自分が必要とされる人間になるにはどうすればよいかを、今から真剣に考えなければならないのではないでしょうか。

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