だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

不安定化する【大企業】という職場

少し前に、20150504
若者は何故 【未来のない大企業に就職しようと思うのか】という投稿をしました。

kimniy8.hatenablog.com


このタイトルから勘違いされる方も多いのですが、この投稿は、今ある大企業がいずれ倒産してしまうという事を書いているわけでは有りません。
仕事の価値観が変化するということです。

この先、大企業の資産的価値は上昇するかもしれません。
事業拡大によって、市場シェアを更に奪っていくこともあるでしょう。

今までの価値観であれば、市場シェアを奪って資産価値が上昇するのであれば、そんな会社に入れれば安泰と考えるのが普通でしょう。
しかし先程紹介した投稿では、企業そのものは成長しつつも、そこで働く人員が大幅に削られる可能性を書きました。
その辺りの事を読み取ってもらえてない方も多い様で、少し残念ですね。

具体的にどうなる可能性があるのかという事を、もう一度書いていきましょう。
産業革命以降、今まで手作業で行っていた仕事が自動化され、生産性は飛躍的に上昇しました。
今から過去を振り返ると、産業革命は今の世の中を維持する上で無くてはならないモノですが、その当時はどうだったかというと、単純作業者の仕事を機械が奪う状態になりました。

経営者からみれば、人を雇った場合、目を離すとサボる可能性があり、一人前の生産量を作れるようになるまで教育しなければならない。
その一方で機械は、エネルギーさえ与えていれば文句も言わずに一定量を生産してくれる為、効率が良い。
人を長期的に雇った場合は毎年の様に給料を支払わなければならないし、経験によって昇給もさせる必要がある。

しかし機械は、最初の購入と燃料費、メンテナンス費用しかかからない。
長期で見て機械の方が安ければ、迷わず機械を導入するのが賢い経営者といえるでしょう。

ではこれから先、何が起こるのか。
それと同じ状況が、今後は知的労働で起こる可能性が高いです。


知的労働といっても、大企業でクリエイティブな仕事をしている人は極一部。
実際には、大半の仕事が知的労働という名の単純作業。
資料をまとめるだとか、データをエクセルに打ち込むといったもので、今現在は重要な仕事の1つですが、今後はそれら大半の単純知的作業がコンピューターに取って代わられます。

コンピューターの進歩は凄まじく、18ヶ月毎に2倍の性能になっていっているようです。
今後この動きが多少鈍化した所で、コンピューターが知的能力で人間を圧倒してしまう状態は回避できません。

今現在でも、人間とコンピューターがチェスなどの盤面の勝負で勝つことは不可能となっています。

データを集める・計算する・コピペするといった事はコンピューターの独壇場です。
集められたデータを計算し、人の取る行動からモノと人をマッチングさせるなんて事は、現状でも行われています。
ネット広告などがそれに当たりますよね。
検索ワードや履歴、SNSで打ち込んだデータを元に有効な広告を選んで表示されている事は、みなさんも御存知だと思います。

この技術が発展すれば、企業の広告宣伝をコンピューターが計算し、有効な方法を教えてくれるなんて事も十分予測できます。
人が考えるよりもはるかに早い時間で有効な手段を考えてくれるのであれば、企業の広報部は、実行部隊だけで良いことになります。
当然営業も同じで、どのようなアプローチが合法的で効率的なのかをコンピューターが支持してくれた場合、実働部隊だけでよく、営業部長なんて管理職は必要なくなる。

効率的なルートと行動すべき項目が、社員個人に送られてきて、実際にその動線通りに動いているかどうかは、ウェアラブル端末に付けられたGPSを監視していれば良い。
監視も人が行う必要がなく、機械的に判断して支持やら警告がされれば、人はその通りに動く。
もしその支持に反した行動を採れば、コンピューターが全ての記録を取っているわけだから、退社させる為の証拠としても使うことが出来る。


つまりは、今まで人が考えて判断していた事を、コンピューターに丸投げすることが可能となる。
人間で例えるのであれば、考える頭脳がコンピューターに取って代わり、人は手足で良い事になる。

これは、単純に管理職が必要なくなるというものではない。
例えば役所のような存在も、大半の人員が必要なくなる。
住民票や印鑑証明書等を、請求された際に渡すという単純作業は、セキュリティ上の問題がクリアーされれば、自宅で行うことが技術的に可能になる。
民間でも、銀行員の大半の仕事はコンピューターに取って代わられる。

銀行員の仕事は、現金を預かる・払い戻す・金を貸せる人物や企業かどうかを判断する・土地などの資産価値を査定する といったところだろうか。
細かく見るともっとあるかも知れないが、大きく分けるとこの程度。
現金の預かりや払い戻しは、今でもATMで可能。
振込などもネットを経由すれば家でも出来る。
人や資産の査定も、実際の人間が人柄を見て決めているのではなく、銀行側が定めた基準に当てはまっているかどうかが重要なので、コンピューターに変わることが可能となる。

特に資産の審査などは、データさえ揃えば人よりも性格に図ることが可能で、市場が変化した際にもリアルタイムで更新できる為、むしろ機械の方が向いている。

この様に、今まで良い大学に入って就くような仕事の大半は、機械で実行が可能になってしまう。
こうなった場合、今までそのような職業についていた人達は、存在価値がなくなってしまう。
知的労働の割合を見ると、中小企業に比べて大企業の方が多い為、将来、大企業の社員は不安定になってしまうというわけです。

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