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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

お金をかけずにオシャレになる方法 実践編 ベース作り

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今回は、前にも書いた【お金をかけずにオシャレになる方法 実践編】の続編となります。
まだ読まれてない方は、そちらからお読みください。
kimniy8.hatenablog.com

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前回の話を簡単に振り返ると、安いものを数多く購入するよりも高いものを少量買う方が、生涯で使用する衣服代が安くなるだけでなく、他人からの印象も大きく変わるという事を書きました。
それを説明する際に出てきたワードが、シルエット。

今回は、シルエットに焦点を絞って書いていきます。

他人が自分を観た際に、最初に飛び込んでくるのがシルエットです。
シルエットで大枠を捉えて、そこからディティールに目が行く。
人は第一印象が重要だといいますが、その中でもシルエットは結構重要な位置にあります。

服選びにおいては、生地・シルエット・色が良ければブランドやディティールは然程重要では無かったりもします。
型紙2枚で、前と後ろの生地を横部分で縫い合わせただけのものより、立体裁断の方が良い場合が多い。
これは、3次元の人の体を2次元的なものに合わせようとすると、どうしても無理が出てしまうからです。
人の体はドラム缶のような形ではなく、複雑な形をしています。
また、関節部分で折れ曲がる為、シルエットを維持しつつ無理のない構造にしようとすると、立体裁断になってしまう。

当然、型紙の量は増えますし、縫製にかかる時間も増加。
高い技術も求められる為、値段はファストファッションに比べると高くなってしまいがちです。
しかし、買う価値は有ると思います。


このシルエットにおいてもう一つ、そして最も重要なのが、着る人の体型です。

ある程度の値段設定をしている衣料品店では、サイズそのものが1~3サイズぐらいしかないものが多いです。
特に、デザイナーのこだわりが強いメーカー程、この傾向にあります。
デザイナーからすれば、シルエットも含めてのデザイン。
当然、想定している体型があり、そこから外れる人には着てもらいたくないという意思表示なのでしょう。

その為、デザイン的に良い服を着ようと思えば、それなりの体型を維持しなければならないことになります。

これは、ヤセ型で有れば良いというわけでは有りません。
確かに痩せ型の場合は、大抵の服に袖を通す事が可能です。
しかし、着れる事と似合うことは違います。

例えば、サラリーマンが仕事着として使うスーツが有ります。
あの服のデザインは、元々軍服です。
服のルーツを辿れば、軍服が元になっているケースというのは結構多い。

日本の場合、詰め襟は陸軍の軍服で、セーラー服は海軍の軍服。
これらだけでなく、トレンチコートも軍用のコートですし、Pコートも海軍の軍用コート。

大本のデザインが軍服である為、着る人は軍人を想定してあります。
その為、やせ細った身体では似合わない。

特にスーツは、胸板が薄く、肩幅が狭い人が厚い肩パットを入れて着ても似合いません。
これは普段着のジャケットでも同じです。

服そのものに設定されたシルエットを引き出す為には、それなりの体型が必要となります。
何故なら、シルエットのベースとなるものは体型だからです。
どれだけ計算された服でも、ベースとなる体型がそれに合っていなければ、そもそも着ることが出来なかったり貧相になったりする。

逆にいえば、それなりの体型を持っていれば、服が大したことがなくても良い感じのシルエットを表現できます。
結論を言ってしまえば、自分に似合う、そして服が切れる体型に成ることが重要という事ですね。

先程、軍服の話が出たのでそれにまつわるエピソードを挙げると、そもそも軍服にはサイズが1つしか無かったそうです。
その服が自分に合わなかった兵士の一人が、『この服は自分には切れません』と上官に相談したところ
『お前の体型に服を合わせるのではなく、服に体型を合わせろ』といった話があったそうです。


見落としがちですが、色んな服を切れるような体型になることが、まずやるべき事だと思います。