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ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

【ゲーム感想】 Far Cry4  ネタバレあり

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先週末から昨日までは、GWでした。
皆さんは如何お過ごしだったでしょうか。

私はというと、夕方からは紅鶴で開催されるイベントを観に行き、午前中はファークライ4をプレイするという、生活を送っていました。
その甲斐あってと言いますか、GW中にメインクエストを終了することが出来たので、今回は感想を書いていきます。




このゲームソフト、ファークライ4は、FPSと呼ばれる一人視点のシューティングゲーム
実際にその世界に入り込むような感覚が味わえるジャンルのゲームです。

FPSが初めてという事で、一番最初こそ操作に戸惑ってしまいました。
しかし操作に慣れてしまってからは、没入感が凄くて見事にハマってしまいましたね。

といっても最後の最後まで、車の運転は慣れることは有りませんでしたけどね。
理由は、舞台となっているのがジャングルだから。
道も舗装されていない為、非常に見づらいだけでなく、道路そのものがかなり狭い。
その為、ハンドルを切りそこねると直ぐに木にぶつかってしまうというね。

メーカー側もその事をわかっているのか、一応R3ボタンを押すと道に沿って自動運転してくれるのですが、これがクエストの場合は自分で運転しなきゃ成らない。
普段のプレイ時に自動運転で楽をしていると、終盤の運転イベントで事故りまくって先に勧めないというのが、ストレスが貯まりましたね。
まぁ、カーチェイスイベントそのものの数が少ないので、十分我慢できるレベルではあったんですけども。

難易度ですが、FPS初心者の私でもノーマルで普通にクリアー出来たので、高くはないと思います。
ではヌルいゲームなのかといえば、そうでもない。
自分自身で縛りを設けることで、難易度を自由に設定することが出来る。

例えば、私の様な初心者の場合は、スナイパーライフルに消音器とスコープを装備して、目標となっている基地を見下ろせる様なポイントを探す。
その後、見つかりにくいようにしゃがんだ状態で、目に付きにくい様な敵を一人ずつヘッドショットで倒していくと、時間はかかるが見つかること無く制圧できる。

その一方で、消音器も付いていないような近距離用のショットガンのみで正面からツッコんでいって制圧するという事も出来る。
この場合は警報機を鳴らされて、確実に増援を呼ばれるのですが、その増援ごと倒してしまえば制圧が可能。
ですが、相当位置取りをうまくしないと囲まれて撃たれて終了するため、難易度が一気に上る。

他にも、銃を使わずにナイフ一本で潜入し、敵をテイクダウンだけで倒していくという事も出来ます。

一度制圧した基地に関しては、何度でも基地マスターというクエストで繰り返しプレイすることが可能なので、初心者でもマニアでも楽しめるゲームだと思います。


次にストーリーについてですが、これはネタバレ要素を多分に含みます。
その為、既にクリアーした方か、そもそもプレイする予定のない方のみ、【続きを読む】から読んでください。



このゲーム、主人公の目的は、死んだ母親であるイシュワリの骨を、ラクシュマナという所に持っていくという目的で、生まれ故郷であるキラットに訪れます。

開始と同時にバスが攻撃されて、後から来たヘリからイカれた独裁者のパガン・ミンが降りてくる。
そして会話の後、自分と一緒にいた人間の2人が拉致されて、ミンの館へ連れて行かれます。

パガン・ミンのイカレ具合と、自分を助けようとしてくれた人間が拷問されるという現場を見て、プレイヤーである私は『ミンを倒して平和なキラットを取り戻す!』と、テロリスト指定されているゴールデンパスに協力していくわけですが…
ストーリーが進んでいくに連れて、ゴールデンパスの幹部に不信感が出てくるんですよね。

幹部は二人。アミータとサバル。
この二人は、一番最初から相容れない感じで仲が悪い。

一番最初は、基地がパガン率いる王国軍に襲撃されている時に、二人から同時に別々の依頼をされます。
サバルは、『襲われている仲間を助けてくれ』
アミータは、『襲われた基地から、情報を収集して欲しい。』
これは、どちらの意見も分かります。
私は次の危機を事前に回避できる可能性がある情報収集クエストを選んだのですが、クエストクリアー後は、サバルから仲間を見捨てた狂人呼ばわりされます。

次の分岐クエストは、確か、パガンの資金源を断つ為の麻薬畑をどうするのかというクエスト。
サバルは『麻薬は悪いものなんだから、麻薬畑を焼き払え』と命令
アミータは『麻薬畑を守ってほしい。再利用すれば薬を国民に与えることが出来る。麻薬をそのまま流通させるわけではないんだ』と訴える。

アミータの意見を聴いて、畑で別の薬草を栽培したり、麻薬を加工して別の医療品に加工するのかなと思い、アミータの意見を採用。
エストクリアー後にはサバルから、『お前はヤクの売人だ。やってることはミンと同じ』と罵られます。
この辺りから、少し疑問が…

次のクエストは、寺院を守るのか破壊するのか。
このキラットという土地では、女性の権利そのものが剥奪されている状態です。
女性は6歳ぐらいになると許嫁が勝手に決められ、選択の余地無く人生が決定してしまう。
結婚後は専業主婦なる事を強制され、奴隷のように扱われる。

この女性に対する仕打ちは、この国が信仰している宗教の影響を受けている様で、男性であるサバルは国の伝統である宗教を守る為に、宗教施設の護衛を頼む。
その一方で、虐げられてきたアミータは、宗教こそが女性から生きる自由を奪っているので、古い伝統をぶち壊して自由な世界にした欲しいと訴える。
これだけを聴くと、アミータの意見が正しいのかなとも思ったのですが、アミータが最後に、『寺院の爆破前に金目の物を取ってこい』という。

金を欲している理由としては、ゴールデンパス以外の反乱軍に資金提供をして一つにまとまる為、という事らしいのだが…
どうもモヤモヤする。
でも、サバルよりは良いかと思い、寺院に爆弾をしかける。

そして次の依頼が、アミータからのサバルの暗殺。
サバルの様な古い考えの人間が幹部にいると、ゴールデンパスが一つにまとまることが出来ない。
その為、暗殺して欲しいとのこと。
この依頼に関しては、かなり疑問符が。

というのも、一番最初に連れて行かれた要塞から自分を助けだしてくれたのが、サバルなんですよね。
考え方が違うというだけで、何も死ぬことは無いと思った私は、一応現場には行ったが、話をした後にサバルを逃し、アミータには『死んだ』と嘘の報告をしました。

ここまで来る頃には、キラット中の基地は全て制圧し、重要人物も全て始末し、後はパガン・ミンのみという状態。
そしてついにパガン・ミンとの対峙です。
本来なら、有無をいわさず殺すところなのですが、パガン・ミン自体は、プレイヤーであるエイジェイ・ゲールには優しい態度を取ってきたんです。
その為、即殺すことはなく、一応話を聞くことに。


その結果、主人公の過去が分かります。
主人公は、ゴールデンパスの英雄モハン・ゲールとイシュワリの間に生まれた子供。
この二人は、母親のイシュワリがキラットの伝統に従い、子供の頃から許嫁を決められて結婚した夫婦。

父のモハンは、中国から来た戦友であるパガン・ミンと共に、当時の王立軍相手に戦っていました。
戦いは革命軍が優位に進み、もう少しで王様を追放できるというところで、パガン・ミンがモハンを裏切って国王となって制圧します。
イシュワリは、夫であるモハンに『女性でも鍛えれば戦士として戦える』と訴えますが、伝統を重んじるモハンは耳を傾けること無く一蹴。
それでもしつこく訴えるイシュワリに、『そんなに役に立ちたければ、パガン・ミンの愛人を装ってスパイ活動を行って、情報を流せと言います。

イシュワリは『それでも役に立てるなら』とパガン・ミンの元に向かいます。
パガンはイシュワリを受け入れ、自分の思想を話します。
それは、古い伝統から開放しするという思想。
伝統に縛られて自由に振る舞うことが出来なかったイシュワリは、その思想を聴いて、パガンを本当に愛することになります。

そこで生まれたのが、主人公のエイジェイ・ゲールの異父の妹であるラクシュマナ。
その事実を知ったモハン・ゲールは、パガンと自分の妻との間に出来た子であるラクシュマナを嫉妬から殺し、その行動に激怒したイシュワリによって、モハン・ゲールは殺される事になります。

パガンは、我が子であるラクシュマナを殺されて事で、理性が壊れ、反乱軍であるゴールデンパスを全力で攻撃し、恐怖政治を行うことになります。
しかし、それでもパガン・ミンは理性的な人間で、イシュワリの殺害という出来事を言い訳にして、自分自身が好き勝手をしていただけだという事を分かってやっています。
そして、主人公であるエイジェイ・ゲールが故郷であるキラットに戻ってきた時に、全てをイシュワリの連れ子であるエイジェイ・ゲールに譲るつもりだった事を聞かされます。



・・・
これを聴くと、このゲームで感情移入が出来るのがパガン・ミンのみというね。。。


そして最後にアミーターの元に訪れると、アミーターが今以上の恐怖政治を行おうとしています。
ここでアミーターに国を任せれば、ループしてしまう気がする。
そんな気がした私は、最後にアミータを殺して終了。

いい意味で裏切られた感じの、良いシナリオだったと思います。