ダイエットで有酸素運動をしてはいけない3つの理由
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春になって暖かくなってきた事で、色んな所でウオーキングやランニングをしている人達を見るようになりました。
個人的には何の為に走っているのかが全く理解できないのですが、走ることが楽しいからなんでしょうかね。
私は経験したことはないですが、ランナーズハイという状態にも成れるようですし、頑張って走ってみると楽しいのかもしれません。
もしかしたら、ダイエットの為に行っているという方もいるかもしれませんが、そういう人は効果が薄いと思うので、正直オススメしません。
理由は簡単で、掛ける時間の割に効果が少な過ぎるからです。
ダイエット関連の書籍や番組、サイト等をみると、有酸素運動についてのトンデモ理論が結構出回っていたりします。
有酸素運動を20分以上行うと、それ以降は脂肪の燃焼量が増加する。
その為、20分以上の有酸素運動を行うことで、脂肪を減らして効率よくダイエットが出来るという話。
冷静になれば分かりますが、仮にこの仮説が本当だったとしても、20分以上の有酸素運動が良いことにはならない。
何故なら、運動時のエネルギーの源泉がが糖質であっても脂肪であっても、消費したカロリー数は同じなのです。
つまり、どちらが消費されても関係がない。
もし運動で糖質のみが使われた場合、体内の糖質は低下することになります。
当然その分を補わなければならないので、脂肪を分解してエネルギーに変換します。
逆に脂肪のみが使われた場合、糖質は余ることになります。
糖質が余った状態でごはんを食べると、過剰な糖質は脂肪に変化するため、どっちでも同じということになります。
しかしこれを真に受けて、ダイエットの為に1時間のランニングをしている人達がいたりします。
当然、何もしないよりは良いとは思いますが、その1時間を筋トレに当てた方が効率は高いです。
理由は
理由を説明していきましょう。
トップレベルのマラソンランナーの体型を想像してみてください。
確かに、脂肪はなくヤセ型でしょう。
しかし、筋肉が程よくついてプロポーションが良い人は見当たりません。
これは何故かと言うと、長時間の有酸素運動を行うことで、筋肉が落ちるからです。
筋肉には大きく分けて、2種類存在します。
- 持続力は低いが、瞬発力が高く高重量を持ち上げる際に使用する速筋
- 瞬発力は低いが、酸素を取り込んで持続的に動き続けることが出来る遅筋
速筋は白い色をしていて、遅筋は赤い色をしているそうです。
これは魚を見ると分かりやすいですね。
回遊魚の様に、休まずに泳ぎ続けている魚は赤身が多い。
その一方で、普段は砂の中等に紛れて隠れ、敵が来た時だけ瞬発的な力で逃げるヒラメやカレイは白身ですよね。
人の場合は、この白身と赤身の筋肉が一定割合で両方存在します。
この2種類の筋肉で、トレーニングによって大きくなりやすい筋肉が速筋です。
トレーニングをして筋肉を付ける場合、当然、速筋を鍛える方が効率が良い。
その一方で、遅筋は成長しにくく、大きくなることもない。
これだけなら、筋トレの方が若干有利かなという程度ですが、問題は、有酸素運動をを行うことで速筋が退化することです。
ここで女性の方などは、『筋肉を付けたいんじゃなくて体重を下げたいの』という反論をするでしょう。
前にも書きましたが、ダイエットに体重は関係ありません。
理想的なプロポーションが全てなんです。
そのプロポーションの土台となるのが、筋肉です。
『筋肉をつけたら太くなって、プロポーションが崩れるでしょう』という反論もあるでしょう。
しかし、筋肉を付けると基礎代謝が上昇する事で、今までと同じ食事を取っていても脂肪が減りやすい体型になります。
脂肪が減りやすい体型になるということは、多少の不摂生をしたとしても、リバウンドしにくいという事です。
ただでさえ、筋トレによるカロリー消費で痩せやすいのに、筋肉量が増えることで基礎代謝が増大する事で、更に脂肪をとりやすくなる。
つまり、筋トレの方が遥かに効率が良いのです。
更に良い点としては、高重要を使用してトレーニング強度を上げれば、毎日行わなくても良い点です。
社会人はただでさえ自由時間が少ないのに、体型維持だけで毎日貴重な時間を使っていられません。
ランニングなら、毎日1時間行っても効果が出るかどうかは分かりませんが、筋トレは真剣にやれば、1時間の筋トレを週3日行う事で、効果が出るでしょう。