だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

SNS離れについて分析してみた

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SNSは、人と人とを簡単に結びつけるツールとして誕生し、その後、様々なサービスが登場しました。
しかし、時代を追って見てみると、どのサービスも盛り上がるのは一瞬だけです。
一瞬盛り上がった後は徐々に投稿が減り始め、一気に下火になり、別のサービスに移行する。

この様な流れを繰り返しているように思えます。
という事で、今回は、SNSが廃れる要因について。
理由は複数あると思いますが、今回はSNS利用者の投稿する際の心理という視点から考えてみます。


私が初めてSNSに触れたのはmixiでしたが、そのmixiも数年前から投稿が激減し、今ではログインしていない人も多い。
そんな人達が何処に移動したのかというと、facebook
しかし、このサービスも同じ様な道を辿ろうとしています。

では何故この様な末路を辿るのでしょうか。
理由を見つける一番の近道は、両者に共通している部分を見つけ出すことでしょう。

mixifacebookに共通する点は、相互フォローが前提という点でしょう。
マイミク・友達と名称は変わりますが、この両者は、どちらか一方が申請をし、相手が承認して初めて関係が持てます。

ワンクリックで実行できる作業で、手間としては然程かからずにハードルも低いように思えますが、実際にやってみると、結構面倒臭い。
こちらが友達になりたいと思っている人から申請が来た場合は、特に問題はありません。
普通に承認すれば終わりです。

しかし問題は、特に仲が良くない、又は友達とは思っていなかった人から申請が来た場合。

この人の申請を無視したらしたで、次回あった時に色々言われそうです。
しかし友達に加えると、その後の投稿の内容を色々考えなければいけません。

ここで情強っぽい人は、『一旦、友達に加えて、その後に制限リストなどに入れ、見れる投稿を限定すれば良い。』というでしょう。
しかし、これも出来ない場合が多い。

例えば、普段遊んでいるグループ内に嫌な人が一人いた場合。

その人物だけを制限リストに入れ、他の仲の良い人達を仲の良い友達に加えていたとする。
仲の良い友達リスト内に向けた投稿として、ランチを食べに行った際の料理の写真等をアップロードしたとしよう。
その後、そのグループで遊んだ時に、友達の一人が『SNSにupしていたあの料理、美味しかった?』等と質問されてしまうと、その時点で一人を制限リストに入れている事が本人に分かってしまう。
結果として、同じカテゴリーに含まれる人を制限リストに加える事は出来ない。

制限リストに加えない場合、投稿内容が普通に見えてしまう。
その状態で、グループ内の数人で遊びに行った内容を投稿したとして、それで何事もなければ良いでしょう。
しかし下手をすれば、グループ内のそんなに中の良くない人から『なんで私を誘ってくれなかったの?』といったクレームが入る。

投稿を見られたくない人を制限リストに加える事も出来ない。
投稿したらしたで、クレームが入る。
実際にクレームが入らなかったとしても、クレームが入りそうなら先回りして気を使う。
これでは、気の休まる暇もない。

ここで、ハッ!と気がつくわけです。
『仕事でもないのに、なんでこんなに色々考えながら行動しているんだろう』と。
そして最終的に面倒くさくなって、辞めてしまう。

辞めると、一時的に心は開放されるのだが、今までSNSに費やしていた時間がそのまま余ってしまう為、別のサービスを探しだす。
そこで新たなコミュニティを作るが、ここで時間経過とともに嫌な人と付き合う必要が出てくる為、それに疲れて止めるというループ。

一人は嫌なのでつながりたい。
でも余り近寄られると、それはそれで困ってしまう。
そんな人の困った心理が、この現象を生んでいるのではないでしょうか。