だぶるばいせっぷす 新館

ホワイトカラーではないブルーカラーからの視点

視力回復法は本当に効果があるのか

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私、結構目が悪い。
その悪さも両目共に0.03~0.04と、非常に悪い。

これがどれぐらい悪いのかというと、学校などで行なう視力検査で、一番上の大きな丸が見えない。
ちなみに一番上の【C】が見えると0.1なので、0.04となると、半分以下の距離まで近づかないと見えないことになる。

そんなわけで私は一時期、ネットなどで【視力 回復】等と打ち込んでは検索し、調べていた時期がありました。、
検索してみれば分かるのですが、無料で出来るものや高額な料金を取るもの、難しそうなものから一日数分の生活改善で出来るもの。
結構な量のサイトがヒットします。

これらの視力回復法ですが、実際に効果があるのでしょうか。


結果からいえば、効果が出る体質の人もいれば出ない人も居る。
この結果は、眼科医にメガネをかけている人がいることからもわかりますよね。
本当に全ての人が治る治療法が有るのであれば、眼科医が試してます。

ではどのような体質の人に効果があるのか。
これには、目が悪くなるプロセスが関係しています。


目が悪い人のほとんどが近視だと思われますが、近視になってしまうのには主に、2つの原因が有ります。
一つは、目のレンズの厚さを調節してピントを合わせる筋肉が凝り固まってしまうケース。

目のピントは、近くを見る時に筋肉を緊張させ、逆に遠くを見る時に力を緩めてピントを合わせます。
このケースの場合は、ピントを合わせる筋肉をほぐす様な運動をする事で、視力が回復する場合があります。
例えば、小学生の頃の休憩時間にやらされた、遠くの景色を見る遠望視。
他には、近くや遠くを一定時間ごとに切り替えながら見る等の運動によって、改善することも有るようです。


問題なのは、もう一つの原因です。
それは、成長過程で眼球の形が楕円形に変化してしまうケース。

私は成長期に視力が悪くなり始め、それと共に視力も低下。
成長が止まった頃には、ド近眼人間が完成してしまっていたのですが、この様なケースでは、レーシック手術でもしない限り視力回復は不可能です。

では何故、眼球の形が楕円形に変わってしまうのか。
これは遺伝とか諸説あるようですが、私が眼科医から聞いた話によると、子供の頃の生活によって変化するようです。
どのような生活かというと、物を近くで見続ける様な生活。
具体例でいうと、字を書く時に目と神の距離が5~10cmぐらいの超近距離で字を書く子供がいますよね。
あの様な状態で物を見続けると、眼球の形が変化するようです。


近くで物を見続けると楕円形に変わってしまう理由ですが、それは動物の身体が常に合理的な動きをするから。
これを読んでいる方にも心当たりは有ると思いますが、基本的に動物は楽をしがちです。
例えば、スポーツや職人芸など、長い年月をかけて繰り返し行う作業を続けると、早く・綺麗に・楽に出来るようになります。
あの現象は、一言でいうと技術が上昇したという事なのですが、実際には、身体がより効率的に動いて楽を出来るように学習したんです。

初めてやる競技だと、全身に力が入り、起こすアクションを全て全力でしがちです。
ですが慣れてくると、力を入れるべきところと抜きどころを覚えてきます。
結果として少ない体力で長時間動けるようになり、勝負どころの短期間だけ集中するようになるので効率も上がる。

つまり、物凄く簡単にいえば、身体はいつでも最小限の力で活動できるように、隙があれば手を抜こうとするわけです。

これが、体の変化としても起こります。
先程も書きましたが、目のピントは、近いところを見る場合には力を入れなければならない。
しかし一日の間で、長い時間を近い距離でピントで合わせ続けるのであれば、力を抜いた状態で近くにピントが合うようにした方が効率が良い。

結果として、成長期の身体が大きく変わる期間に、眼球が力を抜いた状態で近距離にピントが合うような形に成長する。
この様にして眼球が楕円形に成長した場合、基本的に視力が改善することはありません。
ただ、眼球が楕円形に変わってしまった人が、普段からメガネをかけて近距離を見続けている場合。
楕円形に変形して近視になった上に、更に筋肉が凝り固まって近視が進行している場合があります。
この場合は、遠距離を見て目を休めたり、軽い目の運動をする事で、筋肉由来の近視のみ改善することもある。


つまり結論としては、視力改善法は効果がある場合とない場合がある。


もし視力低下で悩んでいる方がいて、改善させたいと思っているのであれば、自分がどちらの原因で近視になっているのかを調べる方が良いでしょう。
そして、もしお子さんがいらっしゃる場合は、生活習慣を観直すことで、禁止になるリスクを減らせるかもしれません。